虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

21/09/20(月)23:29:13 『──ト... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

21/09/20(月)23:29:13 No.848073006

『──トウカイテイオー無敗でURA制覇ーっ!』 どくどくと脈打つ心臓、痛いほどに染みる空気を飲み込みながら、ボクは会長がいたステージまで昇ることが出来た。道中穏やかとはいかなかったけど、無我夢中で走り抜いてなんとか最初の大きな目標を達して、浴びる喝采に精一杯応えながらトレーナーにウインクを飛ばす。地下バ道に向かってトレーナーと抱き合った後、控室に連れられて定期的にやられる足の検査をさせられる。 「トレーナーさー、心配性なんだって。ボクの足はもう大丈夫だから!」 「それでも不安なものは不安だよ。ほら、見せて。」 「もー…」

1 21/09/20(月)23:29:31 No.848073125

ブーツを脱いで、一度籠った匂いとかを霧散させてからトレーナーに向けて放り出す。ひた、とごつごつした大人の手がボクの足をするすると触って、痛みがないかあちこちを押して確かめている。最近はずっと同じようなことを続けていて、慣れているつもりだったけど今日はなんだか違和感を感じた。トレーナーとのスキンシップなんてよくやってるのに、妙に胸がずきずき痛む。肺をやったわけじゃないし、余計この痛みの説明がつかずにモヤモヤとする。そう考えているうちに検査は終わり、安堵した顔でトレーナーが言った。 「…異常なし、と。…遅れてごめんテイオー。URA制覇、おめでとう」 「ま、ボクとトレーナーにかかればトーゼンだよね!」 ふふん、と得意げに鼻を鳴らして先ほどの違和感を忘れようとする。その後にライブがあったので一旦は忘れることが出来たけど、ライブが終わってトレーナーに送迎されてるときにまたしても気持ちがぶり返して、胸が苦しく唸った。 「テイオー?どうかしたか?」

2 21/09/20(月)23:29:59 No.848073286

車を運転しながらボクを心配するトレーナー。ここで大丈夫と返せたら良かったのに、トレーナーの横顔をたまたま目に入れてしまい、ふっと息が出来なくなった。数秒間の沈黙の後、はっと意識を取り戻すと心配したような表情のトレーナーの顔がこちらに向いていた。信号はちょうど赤になっていた。 「…テイオー?疲れてるのか?」 「ううん、違う。…あの、さ。」 「…おう。」 「トレーナーはさ、ボクのことどう思ってるの?」 やや怯んだ顔が、一度目を閉じてすうと息を入れてはっと開く。覚悟を決めたように、ゆっくりと口を開いて徐々に言葉を紡ぐ。 「…大切な人だと思っているよ。」 「どーゆー意味で?」 「…女性、として。教え子としてのテイオーじゃなくて、一人の女性のトウカイテイオーを、大切に思ってる。」 マヤノと一緒に見たドラマの、主人公のセリフのようなロマンチックな言葉。からかうような態度でも言動でもない、緊張が色々と混じった綺麗な瞳が、ボクをじっと見つめる。混乱とドキドキが混じり合っていたけれど、ふうと息をついてボクもそれに応えた。

3 21/09/20(月)23:30:22 No.848073430

「…へぇ、そ…っかあ…」 「逆に、テイオーはどう思ってるんだ?」 「ぴえっ!?」 「…俺からの気持ちは、受け取れないか?」 「いやっその、そんなことないんだけど…多分、ボクもトレーナーのこと、大切なんだと思う。…でも。」 ボクはまだ幼い。早熟な中等部、と言えば聞こえはいいかもしれないけど、身の丈以上の恋をしてしまうととても長いインターバルが必要となる部類なのだ。トレーナーとボクとじゃ、開いた差が大きすぎる。あまりにも、大きすぎる壁なのだ。 「…トレーナーは、ボクのこと待ってられる?」 「待つよ。いつまでも。テイオーのこと、大好きだからな。」 青信号に切り替わり、車窓は移り行く景色を映し出す。トレーナーの言葉を頭の中でずっと響かせながら、ボクは気持ちをゆっくりと切り崩していた。これはきっと、一世一代の大きな恋なんだろう。恋はダービー、自分の十八番がこうも難儀なものであるということを知って、少しだけめまいがした。でもボクはそのダービーも、無敗で勝ち取れる自信があった。レースになら、誰にも負けたくない。そう思いながら、体を襲う睡魔がボクの瞼を重く閉じて、意識を夢に吹き飛ばした。

4 21/09/20(月)23:30:47 No.848073592

起きると寮の自室で、壁に貼られた花丸に飾られている『無敗三冠ウマ娘達成』の張り紙に目を見やって、懐かしい気分に浸る。そうして時計を確認し、同居人の様子を見ると既に布団から抜け出していた。確か今日のマヤノは朝練があるんだったっけ。ぼんやりとした頭をゆっくり覚醒させてから、しゃこしゃこと歯を丹念に磨き上げて髪型のセットを軽く終わらせる。やや軽い足取りでドアを開けると、マヤノが顔を赤くして帰ってきていたところだった。色々言っていたけれど、きっとマヤノもボクと同じ恋をしているんだ。同志が出来たような嬉しさか面白さか分からない感情を抱きながら、からかってから部屋を出た。眠たげに光る太陽が、ボクをスポットライトで目立たせるように光を降り注がせていた。

5 21/09/20(月)23:31:17 No.848073757

ドリームリーグに昇格した後は並み居る強敵をぎったんばったん…とはいかなかったものの、WDTを会長と走って、一度は下せることができた。ボクはとうとう憧れを超え、そしてその憧れから追われる立場になったのだ。会長はその後卒業で学園を去っちゃったけど、不思議と悲しくはなかった。ともあれそこまで行き着けば卒業も早く、楽しく毎日を過ごしているとあっという間に卒業シーズンが到来した。皆各々、楽しげな会話をしながらも別れを惜しむ寂しさがにじみ出ていた。式自体は滞りなく進み、ボクのスピーチを締めとして学園中が喝采の拍手で包まれた。子供らしさも一応は引っ込んだかな、と思いながらもトレーナーの待つトレーナー室に行き、ノブに手をかけた。 「…トレーナー、卒業式見てくれてた?」 「ああ、もちろん。立派に成長したよ、テイオー。」 「ま、トーゼンだよ!…なんてね。やっぱりまだ、子供らしさは抜けないかも。」 「それは、これからゆっくりと積み重ねればいい。さてテイオー、俺から一つ卒業祝いのプレゼントがあるんだ。」

6 21/09/20(月)23:31:31 No.848073838

そう言ったトレーナーが取り出したのは、一つの小さな箱。いつまでも初心じゃないから、これが希望の入った小さな贈り物であることを理解して、自然と涙が頬を伝った。 「…トウカイテイオー、俺でよければだけど。…結婚、してください。」 ぱか、と間の抜けた音と共に差し出されたそれを震える手で受け取って、すっと指に嵌める。嬉しさと感情の爆発が折り重なって、あのころのような笑顔でこう返した。 「嬉しいよ、トレーナーっ!…ボク、幸せだよ。とっても!」 涙を拭う暖かい感触がボクの頬を撫で、そして初めてのキスを交わした。トレーナーの唇は、ちょっとした大人の味がした。ぷは、と息を入れるとトレーナーの目は据わっていて、ボクの体の奥にも火がついていた。 「…もー、トレーナーのえっち。」 「ずっと我慢してたからな。家、来るか?」 「…イヤって、言うわけないじゃん。いじわる。」

7 21/09/20(月)23:31:52 No.848073965

つん、と頬を膨らませると、優しいぬくもりがボクの頭に熱を与える。じわじわと広がる心地よい感触に、ボクはもう虜になってしまっていた。トレーナーの車に乗って、揺られながらボクたちの新天地を目指す。着くころには空は黒みがかっていて、息も凍えるほどだった。 家の中に入って暖房をつける。温かいそれに手をかざしていると、トレーナーが遅めの夕食を作ってくれた。味はボクもお墨付きなほどに美味しく作られており、実家のご飯と比べても負けず劣らずの出来だった。そうして腹ごしらえも終わると、ママから連絡が入った。今日はトレーナーの家に泊まる、と送ったところ『恥をかかないように』とだけ返されて、あとはスマホをテーブルに投げ出した。 「今のは?」 「ママから。連絡はもう入れたよ。」 「…そう、か。」

8 21/09/20(月)23:32:10 No.848074070

ソファで身を寄せ合って、部屋の暑さを理由にゆっくりと服を脱いでいく。上着から下着、果てには二人して裸になって、手を繋いでからキスを落とし込まれる。トレーナーに組み伏せられたり、逆にトレーナーを押し倒したり、汗まみれのまま繋がって一心不乱に互いを求めあう。いつの間にか夜は更けて陽射しが入り込み、ボクたちの汗を照らしていたけれど、お構いなしにボクたちは愛を求めあった。

9 <a href="mailto:s">21/09/20(月)23:32:49</a> [s] No.848074283

テイオーの汗だくシチュで抜いた マヤノfu357891.txt ダスカfu357894.txt キングfu360240.txt

10 21/09/20(月)23:33:24 No.848074480

ありがたい…

11 21/09/20(月)23:34:43 No.848074958

いい...

12 21/09/20(月)23:35:17 No.848075171

コンプライアンスを守れる一流トレーナー

13 21/09/20(月)23:35:50 No.848075389

書いてシコるのに納得のいくシチュエーションだ

14 21/09/20(月)23:35:52 No.848075401

むっ!卒業シチュ!いいですねえ

15 21/09/20(月)23:35:55 No.848075421

コウシテウマレタノガキミダヨサードステージ

16 21/09/20(月)23:40:08 No.848076992

卒ぴょいいい…

17 21/09/20(月)23:46:26 No.848079343

いい…

18 21/09/20(月)23:50:03 No.848080623

いい…

19 21/09/20(月)23:54:09 No.848082041

しっかり我慢出来るトレーナーは信頼できる

20 21/09/21(火)00:01:53 No.848084626

いい仕事をするなスレ「」は…

21 21/09/21(火)00:10:09 No.848087166

卒ぴょいは健康に良い

↑Top