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  • 泥の餅 のスレッド詳細

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    21/09/14(火)01:05:05 No.845871730

    泥の餅

    1 21/09/14(火)01:05:43 No.845871883

    こっちか

    2 21/09/14(火)01:06:17 No.845872015

    https://seesaawiki.jp/kagemiya/d/%A5%E2%A1%BC%A5%C1%A5%BB%A5%F3%A1%A6%A5%C7%A5%E5%A5%D2%A1%BC%A5%BF

    3 21/09/14(火)01:06:42 No.845872133

    >全文検索で柏餅は1件見つかりました。 >新ダイスde聖杯大戦 >align(center){''陣営名:柏餅軍団''}|

    4 21/09/14(火)01:08:05 No.845872493

    餅来たな…

    5 21/09/14(火)01:08:55 No.845872720

    桜餅もよろしくゥ!

    6 21/09/14(火)01:20:27 [食べてない事に気付いたけどいいか!] No.845875535

    「むぅ…」 特異点シドニーその片隅でアイギスが唸り声を上げてる。その原因はアイギスの手の中にあった。 土夏市街に現れたNYヴィランを倒した際に襲われていた和菓子屋のおばちゃんからお礼として幾つかの和菓子を貰ったのだが… お煎餅…分かる。カルデアでも食べています。 アンコロモチ…分かる。甘いあんこに包まれたおもちです。 サクラモチ…以前ハバキリに聞きました。香り付けの桜の葉(ハバキリは奈良在住なので香りが強いのを好む)の塩漬けを巻いたお菓子です。桜の葉の塩味とあんこの甘さの対比がとても美味しい。……だが一つだけどうしても分からない物があった。 カシワモチ。柏の葉に包まれたあんこが入ったおもち。 どういう物かは分かっている。だが、食べ方が分からない!  この包まれている柏の葉はサクラモチのように食べて良いものなのでしょうか…? いえ!サクラモチが葉も食べるのですから食べるに決まっています!  【なにやってるのアイギス?】 むぅ…なるほど、マスターがいなければ柏の葉ごと食べてしまい恥をかくところでした…。 【危ないところだったね…】 そうだ、マスター…お礼に一緒にカシワモチを食べませんか?

    7 21/09/14(火)01:21:47 No.845875831

    セイバーがぱかっと口を開いてそのまま頬張ろうとしたので慌てて俺は止めた。 「違う違う、葉っぱは剥くんだ。食べられ…ないこともないが、美味しくないから」 「ん…そうなのか。てっきり皿の上に乗っているから全部食べるものかと」 そう言ってセイバーはいそいそと柏の葉を剥き出した。 今度こそ頬張ってもぐもぐ咀嚼している間に俺は急須から湯呑へお茶を淹れる。 「ふむふむ…。野草の香りが心地よく、甘すぎない味付けが美味だな。しかし急にどうしてこんなものを?」 「流姉さんが持ってきたんだよ。姉さんち、年がら年中色んなもの貰ってるからね」 ああ見えて流姉さんはかなりいいとこのお嬢様なのである。 「ふうん。それにしても不思議な形の葉だな。人の手のようだ」 「柏だね。柏の葉は芽が伸びるまで古い葉が落ちない。だから代や縁が途切れないっていう縁起担ぎだ」 ほお、と吐息を漏らしたセイバーは顔を上げて言った。 「なら、私とテンカの縁がなるたけ続いていくよう願をかけて口にしておこう」 そしてくすりと蕾が綻ぶように笑うものだから危うく急須を落としそうになる。 油断ならないんだ、セイバーは。不意に好意を寄せてくるんだから。

    8 21/09/14(火)01:23:09 No.845876169

    待ってくれ 急に良SSの奔流を浴びせてくるのは!

    9 21/09/14(火)01:24:20 No.845876449

    柏餅の葉っぱ食う奴なんていねぇよなぁ!は定番ネタだからな…

    10 21/09/14(火)01:25:35 No.845876730

    うっかり食べるやつも来るなこれは...

    11 21/09/14(火)01:49:23 No.845881619

    「なんですこれは」 「柏餅とかいう極東の菓子だそうで。街で売っていたのをアーチャーが珍しがって買ってきたそうです」 もっともそれがしが生きた時代より百年は経った後に生まれたものだが、とか。閑話休題。 しげしげとテーブルの上の葉に包まれた白い物体を見ていたフランはおもむろに言った。 「興味がわきました。食べてみましょう」 「はい、お嬢様」 瀟洒に答えたランサーが包装を破って皿に乗せ、席についたフランの前へと置いた。 「アーチャーが言うにはそのまま摘んで食すものと」 ふうんと返事をしながらフランは菓子へと恐る恐る齧りついた。 感想…微妙。ガムみたい。餡の仄かな甘みは好印象だが、くっついていた葉っぱも青臭いし口の中に残る。 不満げに唸ったフランは皿の上に戻した菓子をランサーの方へとやった。 「あまり好みではありませんでした。興味があるならどうぞ。食べずとも構いませんが」 「よろしいのですか?…では」 きょとんとしたランサーが菓子を手にとって静々と口へと運ぶ。 食べかけをランサーが齧っていることにフランはどうにもむずむずしたし、慣れない味ですねとはにかむ様にも奇妙に満足して微笑んでしまった。

    12 21/09/14(火)01:59:29 No.845883559

    いちゃつきやがって…

    13 21/09/14(火)02:00:46 No.845883823

     葉っぱを使うことで手を汚さない工夫にもなっているとはなんとも合理的だとセイバーは感心する。  そして、始めての柏餅を葉っぱごと頬張り、カシワの苦味と餅と餡の甘味の入り交じるその独特な風味を味わったあと、サクヤに疑問を投げかけた。 「サクヤは食べないのですか」 「うん。セイバーが食べていいよ。あと葉っぱは食べないものだよ」  サクヤは餡が嫌いだった。  小豆を潰した食感がなんとなく嫌だったし、喉が渇くことがとにかく苦手だった。  その後飲むお茶が美味しく思えるのは良かったが、和菓子ならばだいたいそうだったので、やっぱり好きになる事はなかった。 「好き嫌いは駄目ですよ」 「好き嫌いという個性がなければ人類はこれほど豊かに食文化を発展させる事など出来なかったと思うのだがね。はいお茶」 「どうも。お茶と合って美味しいです」  本当に幸せそうな愛くるしい笑顔を見せるセイバーを見て、サクヤはやっぱり考え直して、ひとつ食べてみることにした。  思ってた通りの味だったが、なんだか今日は美味しく感じられた。  なぜだろうと疑問に思い、すぐに目の前の少女がその答えだと気づいて、サクヤはもう一口頬張った。

    14 21/09/14(火)02:00:48 No.845883826

    フランちゃんの前半と後半でのランサーの信頼感の違いいいよね

    15 21/09/14(火)02:14:00 No.845886413

    ここがSS祭りの会場か

    16 21/09/14(火)02:14:53 No.845886583

    おのれ柏餅が喰いたくなるではないか...

    17 21/09/14(火)02:19:30 No.845887473

    もはや泥はカシワモチワールド

    18 21/09/14(火)02:21:57 No.845887934

    今日は和菓子ですよ、と彼が言う通りあれこれと並んでいる。 葉っぱに包まれた特徴的なこれは柏餅とかいうものだろう。妙に楽しげにお茶を淹れるアーチャーへクリスは言った。 「よくもこんなデータを見つけてきましたね…」 「私の力ではありませんよ。購買で少々交渉したのです。やはり未知の味に勝る感動はありません」 余計なことを、という台詞をいい加減にクリスは飲み込んだ。 言っても無駄だ。効率を訴えるクリスに対しのらりくらりとかわしてアーチャーは非効率的なことをさせようとする。 食事や感触に気を遣ってくるのがその最たるものだった。 「…かつてもこんなふうに美味しいものを口にしていたんでしょうね、あなたは」 「───いいえ?」 仕方ないのでひとつ手にとって餅の葉を剥がしていたクリスはついアーチャーの顔を見てしまった。 「正しくは円卓の騎士である私は、ですね。他所の地方では確かに美味なものを供されていました。  その点、ブリテンは貧しかったですから。ですが…私にとっては何よりも…」 一瞬古めかしい表情をしてから忘れてくださいと微笑んだアーチャーを睨みながらクリスは餅を頬張った。 なんか、むかむかする。

    19 21/09/14(火)02:40:20 [勝手にリレー小説] No.845890656

    そういえば、柏餅で一つ思い出したことがあった。 「なんでセイバーは甘いものが好きなんだ?」 「む?」 リスのように両頬を柏餅で膨らましてこちらを向くセイバー。可愛いやつめ。 そして回答するためにもきゅもきゅと口内の柏餅を食していった。可愛いやつめ。 「はいお茶」 「どうも。……ふう。なぜ私が甘いものが好きなのか、ですか」 セイバーは少し考えた後、何かを懐かしむように、そうですね、と語った。 「当世における甘いもの、特にデザートはある種『幸福の象徴』のようなものといった印象でした。  それも高貴な人のみの嗜好品ではなく、街の人々、特に年頃の女性が好んで食べるものだと。  現界したばかりの私は、人の心を理解するにあたって、まず形から倣おうと考えたのです。そして」 「そして食べてみて、心を奪われたと」 「はい。それはもう一目惚れでした。あむ」 一通り話し尽くし、柏餅を美味しそうに食べるセイバー。可愛いやつめと思いながら、自分も新しく柏餅を1つ頬張った。

    20 21/09/14(火)02:41:37 No.845890836

    もちもち。ぷにぷに。いつもならお行儀が悪いと叱るところだけど、今回は私自身も同じことをしているから、スバルにあまり強くは言えない。 今日は、学校を開放して行われた端午の節句のお祭り。そこで私達が手のひらの上で突ついているのは、柏餅だった。 名前と見た目くらいは知っているけど、実際、こうして手に取るのは、この催し事が初めてだ。 「おや、これは随分懐かしいものを食べているね影見くん!」 「柏餅か。そういえば、そんな季節だったかな」 「あ、藤田先生と西村先生」 たまたますれ違ったこの二人は、戦前を生きた人だった。懐かしそうな顔でこのお餅を見ているのは、若い世代の人とは違って、実際にこういうものを食べた記憶があるからだろう。 「これは、どうやってたべるのですか? このはっぱ、たべられるものでしょうか」 「ああ、葉は食べなくても良いんだ。置いておきなさい」 「ふむ。折角だ、お茶の一つでも淹れてみようか。君もどうかな、影見くん?」 「ありがとうございます。あの、ココノも呼んできていいですか?」 「勿論良いとも!」 こういう風に、ゆっくりお菓子を食べる機会なんてあまりない。折角だから、他の人も誘ってみようかな。

    21 21/09/14(火)02:45:43 No.845891409

    >名前と見た目くらいは知っているけど、実際、こうして手に取るのは、この催し事が初めてだ。 貧乏やみんな貧乏がわるいんや…