虹裏img歴史資料館

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21/08/27(金)23:08:02 「カレ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1630073282093.jpg 21/08/27(金)23:08:02 No.839843362

「カレンちゃん!今日アレやるんだよね!」 「やるよ♪8時になったらカレンの部屋に来てね♪」 マヤノとカレンが2人で何か行うようだ。 「えーなになに何かするの?」 「テイオーちゃんも来る?映画観賞会!」 「映画観賞会!楽しそう行く行く!」 「カレンのお気に入り映画だから楽しんでもらえると嬉しいな♪」 「へぇ面白そうなことするのね。私も行っていい?」 「俺も観に行っていいか?」 「良いよ♪人が多ければ多いほど映画見るの楽しいもんね♪」 最終的に映画観賞会にはマヤノ、カレン、テイオー、スカーレット、ウオッカの5人が参加することになった。

1 21/08/27(金)23:08:41 No.839843675

「お邪魔します。」 「どうぞ。…なんか人数増えてない?」 カレンと同室のアヤベは戸惑っている。 それもそうだ、本来なら1人来るはずが4人も来ればそうなる。 「映画見るなら多い方がいいかなって♪」 「急にお邪魔してすいません!アヤベ先輩の分のお菓子も持ってきたのでどうぞ!」 「お気遣いありがとう。」 ウオッカが持ってきたポップコーンをアヤベに渡し、アヤベの機嫌も良くなったようだ。 「ねーねー何観るの?カレンのオススメって想像つかないんだけど。」 「今日の映画はこれ『仄暗い水の底から』!」 そのパッケージを見た瞬間テイオースカーレットウオッカの表情が固まった。 「あー知ってる!結構有名なJホラーだよね!マヤ見たことないんだ♪」 「Jホラーって…ホラー映画観るの!?」

2 21/08/27(金)23:09:01 No.839843871

「大体いつもそうよ。知らなかったの?」 「おいおいマジかよ…。」 「あー思い出した!明日朝から練習あるから映画見てる時間ないや!」 テイオーがそそくさと逃げようとする。 「え?テイオーちゃん明日は一日オフだよね?」 「うっ…。」 「それならテイオーも見るわよね!?」 スカーレットがテイオーを逃すまいと追撃をしていく。 「分かったよー!見ればいいんでしょ見れば!」 「話はまとまったかな?それじゃそろそろ流すよ♪」 「わー!待って!まだ心の準備ができないよ!」 「テイオーちゃんそんなに怖いなら手を繋いであげようか?」 「うぅ…マヤノお願い!」 テイオーは力強くマヤノの手を握った。 「それじゃスタート♪」

3 21/08/27(金)23:09:23 No.839844071

「うわあああぁぁぁ!!!」 「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 ウオッカとスカーレットが絶叫を上げ抱きつきあってる。 「ジャンプスケアも悪くないけど驚かすシーンもジメッとしてるのがJホラーの良いところだよね♪」 「うんうん分かる!テイオーちゃんはどう思う?…テイオーちゃん?」 「モゥヤダヨォ…ハヤクオワリニシヨウヨォ…」 テイオーはクッションを顔に押し当て最早まともに画面を見ていない。 「あらら…ちょっと怖すぎたかな?アヤベさんは大丈夫ですか?」 「私は大丈夫よ。」 口ではそう言ってるもののアヤベは明らかに怖がっている。 「上の部屋見るんだ。中に幽霊いるのかな?」 「いやいやいややめとけよ!」 「やだ!やめなさいよ!」 「アーアーキコエナイー!」

4 21/08/27(金)23:09:41 No.839844241

「何が出てくるんだろうねアヤベさん♪」 「幽霊でしょ。」 そしてついにドアは開かれ大量の水が。 「ひっ!?」 「何!?」 「なんだ水だけかー。」 「拍子抜けね。」 そう言いつつアヤベはカレンの手を握っている。 「おやおや~アヤベさん?」 カレンはイタズラっぽく笑う。 「ちょ、ちょっとだけビックリしただけよ!」 「カレンの手をギューっとしても良いですよアヤベさん♪」 「しないわよ!」

5 21/08/27(金)23:10:30 No.839844618

映画を見続けとうとうクライマックスに。 「早く子供を助けてお母さん!」 「幽霊なんかに負けるな!」 「モウヤダー!」 「でも子どもがここにいるの変じゃない?」 「大丈夫アヤベさん?」 「大丈夫よ。」 しかしその時映画は衝撃の展開が起こった。 「きゃあ!」 アヤベは一際大きな叫び声をあげるとカレンの手を強く握った。 「ふふふっアヤベさん可愛い♪」 「ちょ、ちょっとビックリしただけよ!」

6 21/08/27(金)23:10:50 No.839844773

「誰も気付いてないからもっと握って良いですよ♪」 周りも急展開に叫び声を上げたり感心したりと映画に集中してる。 「そ、それじゃ今だけは…。」 再びアヤベはカレンの手を握る。 「もう終わるんですけどね♪」 「え!?」 「なんか…最後はしんみりしちゃった…。」 「あぁ…母親の愛って凄いな。」 「カレンちゃんがオススメするだけあって良い終わり方だったね!」 「ボク全然わからなかった…。」 「色々思うことがあるけど案外良い映画だったわね。」 「ですよね♪オススメしてよかった♪」 各々の感想は様々だが盛況で映画鑑賞会は終わったようだ。 「こうやってみんなでワイワイ見るのも楽しいわね。」

7 21/08/27(金)23:11:07 No.839844881

「これからもやりてぇな。」 「これからもやるよね?」 「やるよ♪まだまだオススメのホラー映画あるからね♪」 「えー!ホラーはやめようよ!」 「私は別になんでも良いけど。」 「あーもしかしてアヤベさん私とまた手を繋ぎたいんですか?」 「!?」 「手?なんの話だ?」 「なんでもない!ほらもう夜遅いから帰って!」 「そうですね。お邪魔しました。」 アヤベさんに捲し立てられる様にみんな帰っていった。

8 21/08/27(金)23:11:26 No.839845024

「ったくもう。カレンも寝るわよ。」 「はーい♪」 アヤベとカレンも寝支度を終え、消灯をした。 (電気消したらさっきの映画を思い出しちゃった…。) 映画を思い出してしまったアヤベはなかなか寝付けなくなってしまった。 (あんなの夢だから忘れて早く寝ないと…。) 思えば思うほど眠れなくなっていく。 「アヤベさん寝てますか?」 「まだ起きてる。」

9 21/08/27(金)23:11:39 No.839845123

「それじゃそっちのベッドに行っていいですか?」 「え!?何言ってるの!?」 「だってさっきの映画思い出して怖いんですもん。」 (あなたが薦めたのに怖いわけないでしょ。) そう思いつつも自分が怖いため、アヤベは拒否できずにいる。 「…今日だけよ。」 「はーい♪ありがとうねお姉ちゃん♪」 「お姉ちゃんって言うのはやめて。」 「ごめんなさいアヤベさん♪」 カレンがアヤベのベットに入り手を繋ぐ。 「それじゃアヤベさんお休みなさい…。」 「お休み。」 (私のこと心配して一緒に寝てくれてありがとう…。) アヤベはカレンの顔を見て微笑み眠りについた。

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