ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/08/27(金)22:39:02 No.839830226
大凶、超凶、激凶です。今日死ぬかもしれません。 朝出会ってオレの顔を見るなり、突然フクが頭のおかしい事を言い出した。 速攻でアイアンクローをかまして、持ち上げる。 「ふんぎゃろ!?」 自分で言うのもなんだが即行ターフに沈めねぇなんて、優しいなオレって。 親父や伯父貴だったら冗談じゃすまなかったぜ、ったくよぉ。 「オレは、占いとか運命ってのを信じねぇ口なんだ。知らなかったか?」 認めたくねぇが多分親父やお袋の影響だろう。 が、一々説明してやる義理もない。 朝っぱらからバカ言ったフクの遺言を聞くため、頭を掴む力を緩める。
1 21/08/27(金)22:39:37 No.839830540
「ほ、本当にリョテイさん運がヤバいんです!」 「フクキタル様~、救いはないのですかぁ~」 オロオロとするドトウがオレに手を伸ばそうとするが、ガン付けで止める。 誰が触っていいなんて許したよ、えぇ? が、ギリギリと頭を締め付けていると、フクがこくりとドトウに頷いてみせた。 ほぉー、対策はあると……よくある上げて落とすって奴か。 オレ相手にガッツがある。 「えぇありますとも! ラッキーアイテムはおかゆです!」 「ほぉ、粥は好きだぜ」 「それは良かった。そこで更に秘蔵のラッキー七色米を使えば……ふんぎゃろ!?」 胸元から胡散臭い包みを取り出そうとしたフクを、ゴミ箱へ放り捨てる。
2 21/08/27(金)22:40:16 No.839830848
なんで都合よくラッキーアイテムを持ってんだよ。 怪しげな通販番組よろしく、オレに売りつけようとするとはアホなのか肝っ玉があるのか。 鼻から息を吐き落ちた鞄を拾い上げ踵を返す。 慌ててフクへ駆け寄るドトウを尻目に、校舎へ歩き出した。 「本当なんです~気を付けてぇ~……」 背後の呻き声に振り返れば、ゴミ箱から這い出たフクがオレを見ていた。 まーだ言ってやがる、けっ。 「アンラッキーポイントは虚勢と嘘と勘違い、開運アドバイスは信じる心ですからぁ~」 うるせぇと一言叫びたかったが、風紀委員の影が見えたので堪える。 尻尾を大きく振ってバカたちの声を掻き消し、オレはその場を立ち去った。
3 21/08/27(金)22:40:38 No.839831004
・ ・ ⏰ ・ ・
4 21/08/27(金)22:41:38 No.839831503
結果的に言えば、フクの占いは大外れだった。 例え、抜き打ちの小テストで頭を悩ませたとしても(寝不足なんだよ 例え、トプロにテストの事で煽られたとしても(あとでダートに沈めた 例え、スぺにおかゆ定食を目前で奪われても(あとでダートに沈めた 例え、デジタルのウザ絡みで仮眠が取れなくても(あとでダートに沈めた まったくオレは大凶だなんて信じねぇ。ただの偶然だ。 死ぬほど酷い目にあった訳でもない。 いつもよりはちょっと騒がしい、その程度の日常だ。 が、流石に疲れたので、人目につかない所へと足を伸ばす。 この時間、トレーナー室には誰もいない。 居ても精々トレちゃんくらいだが……まぁ居てもいいさ。 今日は特別にオレの枕になる事を許してやってもいい。
5 21/08/27(金)22:42:37 No.839831986
慣れ親しんだ扉を開け、部屋に足を踏み入れる。 「――――……は?」 午後の陽射しから陰になった部屋には先客がいた。 部屋の管理者のトレちゃんと、長身で結構顔がいい舎弟のウマ娘ゴルシ。 そんな男女二人が見つめ合い、顔を寄せあっていた。 真剣な顔でゴルシの頬に手を添えるトレちゃん。 目を瞑って顔を突き出し、何かを待つゴルシ。 あぁ、そうか……そういう関係だったのか。 今にもキスでもしそうな二人を見た瞬間、頭ン中で何かが割れる音が聞こえた。 まさか本当に音が聞こえた訳じゃないだろうが、トレちゃんがオレにようやく気付く。
6 21/08/27(金)22:44:26 No.839832967
「あ、あれ? リョテイじゃないか。どうしたんだ?」 「げぇっ、オ、オヤジ!? なんで今ここに!?」 どうしたんだじゃねぇよ、ここはオレとトレちゃんの部屋だろ。 まるで浮気現場でも見られたかのような二人に、掛ける言葉もない。 みっともなく慌てる二人とは逆に、オレは至って落ち着いてる。 なるほど、フクが言ってた大凶ってのはこれの事か。 「なるほどね、まったく……ふふっ♥」 「リョ、リョテイ?」 「……オヤジ? なんか勘違いしてねぇか? アタシはトレピッピとは……」 二人が何か言ってくるが、どうでもいい。オレは落ち着いている。
7 21/08/27(金)22:44:39 No.839833062
ゆっくりと怯える様な二人を無視して、中へと足を進める。 必要な物はすぐに道具入れの中から見つかった。 「あー……あった、あった♥」 「んん、鋏? それで何をするんだリョテ――――」 不思議そうに首を傾げ、トレちゃんが近寄って来る。 この大きな裁ちばさみを何に使うかだって? それはなトレちゃんとゴルシの赤い糸を小指ごと、 「逃げんぞトレピッピッ!!!」 「……逃がすか」 表情を強張らせたゴルシがトレちゃんを抱えて、窓へと走りだす。 無論見逃す気はない。オレとあいつらの命を賭けた鬼ごっこが始まった。
8 21/08/27(金)22:44:53 No.839833157
・ ・ ⏰ ・ ・
9 21/08/27(金)22:45:38 No.839833434
バリーン、と遠くでガラスが割れる音が聞こえ、振り返った。 方向からしてトレーナー室が集まっている棟からだろう。 一緒にダベっていたフェスタやドリジャも、同じように視線を向けている。 「なんスかね、事故?」 「お、事故かどうか賭けるか?」 「何でもかんでも一々賭け事にするのは止めて」 思い思い適当な事を口にしていると、地響きが聞こえてくる。 と、同時に視界に砂埃を上げながらこちらへ駆けてくる長身の人影。 「ど、どうしたんだリョテイは!? 一回話し合った方が……」 「バカ、死にてぇのか!? 今のオヤジに、んな余地ねぇよ!!」 絶叫を上げながら走っているのは……ゴルシっスか?
10 21/08/27(金)22:46:36 No.839833856
小脇にはオヤジのトレーナーを抱えている。 どうせいつもの奇行だろう、他二人も同じように呆れた顔をしていた。 今回はどんな遊びをしてるのか尋ねようとするより先に、それが耳に届く。 「どうして逃げんだよぉ~、待てってば~♥」 必死に走るゴルシ達の後方に小柄なウマ娘、制服姿のオヤジがいた。 見た目は普通だが、他が異常だった。 見開いたままの瞳を爛々とさせ、甘ったるい口調とは裏腹に全くの無表情。 極めつけは腰溜めに構えた大きく、そして鋭い鋏だ。 あれではまるで誰かを刺そうとしているようではないか。 「待てリョテイ、何か誤解してる! 話し合おう!」
11 21/08/27(金)22:47:15 No.839834120
「ああ、向こうで一杯話そうな♥ だがゴルシ、てめぇは駄目だ」 「なんで目のゴミ取ってもらっただけで、んな事になんだよぉぉぉ?!」 あ。アレはヤバイ、関わっちゃ行けない奴だ。 そう思って目を逸らそうとするが、先にゴルシがこちらに気付いた。 大きく手を振りながら、進路をこっちへ変えてくる。 「お~い、お前ら助けてくれ~!!」 「「「ごめんなさい」」」 打ち合わせた訳でもなく、三人そろって土下座した。 助けたいのは山々だが、流石に命が惜しい。 薄情者め~という叫びをドップラーさせながら、去り行くゴルシに謝る。 それから僅かな間をおいて、オヤジも駆け抜けていった。
12 21/08/27(金)22:48:25 No.839834559
スレ画の笑顔ってそういう…
13 21/08/27(金)22:48:26 No.839834565
普段なら絡んでくるところだが、一瞥さえ寄越さない。 ただブツブツと譫言だけが背中に降り注ぐ。 「浮気とか、ヒデェじゃねぇか……なんでお前らなんだよ、信じてたのに」 はて、浮気? ゴルシとトレちゃんが? 妙な独り言に首を傾げ、去り行く背中に一言掛けようとするも、 「許さねぇ許さねぇ許さねぇ許さねぇ、てめぇら〇して、オレも死んだらぁ!」 ――――二人の大バ鹿野郎ォォォ!!! (((あっ))) 伸ばした手を下ろし、雄叫びを上げながら走る影と砂埃を見送った。
14 21/08/27(金)22:48:56 No.839834757
話しかけたら、例え正論であっても、飛び火すると察したからだ。 人影が見えなくなり、足音が聞こえなくなった後、ゆっくりと顔を見合わせる。 フェスタもドリジャも、何とも言えない泣きそうな笑みを浮かべていた。 おそらく自分もマスクの下は同じだろうと、自分でも思う。 面倒見の良いジョーダンの姉御を頼りたかったが、グッと堪えた。 「……GPSとかで、オヤジの位置をゴルシに教えたりした方がいいっスかね」 「それより先に警察……は拙いだろうし」 「賭けになるが、先回りしてゴルシ達と合流するか?」 先の苦労を思って一斉に溜息を吐き、足を校門へと向ける。 このまま見なかったフリをすれば朝刊の一面がヤバい。 重い気分のまま、三人でゴルシ達の後を追い始めた。
15 21/08/27(金)22:52:21 [1/2] No.839836219
リョテイは鹿を追い回す習性があるから……お気に入りの枕だったから…… ここで失礼する
16 21/08/27(金)22:54:54 No.839837370
おい待てェ 貴重なリョテイ怪文書本当にありがとうございます トレちゃん大好きなために勘違いした時の反動が凄いリョテイはいいと思う
17 21/08/27(金)22:56:21 No.839838019
お預け食らうのつらい
18 21/08/27(金)22:58:03 No.839838809
なんだかんだ巻き込まれにいくキンイロ組好き…
19 21/08/27(金)22:58:07 No.839838839
いいね…
20 21/08/27(金)23:06:36 No.839842667
素直じゃねえな…
21 21/08/27(金)23:06:38 [s] No.839842693
「ハァハァ、ドリジャ達のナビでやっと撒けた……こ、ここならオヤジでも、って?」 『トレチャーン、脚ヲ怪我シチマッタヨー、タチュケテー』 「むっ! リョテイが俺を呼んでる! 助けに行かないと!!」 「バカか!? 嘘に決まってんだろ!!」 「……だとしても万が一本当の可能性があるなら、俺は行かないと」 「ケッ! そうかよ、勝手にしろ。助けてやんねぇからな」 「ここまでありがとうゴールドシップ。リョテイ、今行くぞー!」 『ヘヘッ、引ッカカッタナ♥』 『ウ、ウワァァァ!?』 「~~~~ッ! あーっ、畜生がァァァ!!」 「リョテイ、頼む話を聞いてくれ! 俺はお前の――――」 「おい暴れんなよ!? この速度で地面に落ちたらひき肉だぞ!」 「何トレちゃん抱きしめてんだゴルシィ! やっぱ浮気じゃねぇか!」
22 21/08/27(金)23:08:41 No.839843681
「」の書くリョテイさん好き…
23 21/08/27(金)23:09:07 No.839843921
・ ・ ⏰ ・ ・ 「ん? なぁなんかサイレンが聞こえないか?」 「ヤベェ! ポリ公だ!!」 「知った事かよゴルシぃぃぃい!」 「今のアタシはメジロシップですわァァァ!? 頼むぞナビゲーター!!!」 ・ ・ ⏰ ・ ・
24 21/08/27(金)23:10:54 No.839844798
0時過ぎ―――― 夜のトレセン学園前から走り去るタクシーを無視し、トレちゃんの袖を引く。 「トレちゃん、本当にゴルシとは付き合ってないんだよな?」 「うん、何度も言ったけど本当にゴールドシップとはそういうんじゃないよ……」 窶れた笑みを見せながら、トレちゃんはオレの言葉に頷いた。 ボロボロになったベストやズボンを気にした素振りも見せない。 嘘のなさそうな言葉に安堵すると同時に、罪悪感が込み上げる。 オレが正気に戻ったのは、さっきの話だ。 夜まで走り回り、流石にスタミナ切れて転倒しかけた所を二人に助けられた。 ちらりと視線を横に向ければ、同じく疲れ切ったゴルシが遠い目をしている。 もしこいつが途中で根を上げていたら、オレ達はあの世でハネムーンだった。
25 21/08/27(金)23:11:47 No.839845184
なのにオレは勘違いで怒り狂った挙句、気まで遣われる始末。 正直かなりバツは悪いが、ゴルシに向き直り頭を下げる。 「悪かったな。話を聞かなくて、本当に悪かった」 「いいよ別に。何度も聞いて、耳にタコが出来ちまうよ」 「そうか――――ところで本当に浮気とか横恋慕じゃないんだな?」 「それだって何度も違うって言っただろ!?」 飛び退くゴルシに冗談だと笑いかける。 オレの気持ちを察しているこいつが、トレちゃんに手を出す筈がねぇ。 と、正気の今なら思える。 けれどゴルシはハッキリ言って美女だろう。 高身長でスタイルの良い銀髪のウマ娘。 何よりも奇行で隠れがちだが、情に厚く、気配りも出来る良い女だ。
26 21/08/27(金)23:12:37 No.839845538
だからトレちゃんを獲られるかも、なんて魔が差しちまった。 いくら寝不足だからって、疑い過ぎだろオレ。 重い溜息を零すと、ゴルシが不意に屈んでオレを見上げた。 「んじゃ今夜は帰るわ。オルフェ達にもお礼言っとけよオヤジ」 「……おう、分かったよ」 「うっし! ゼラニウムがアタシを呼んでるぜ、アイビーリーブ!」 何を叫んでんのかと思ったが、察して口を噤む。 本当に気の回る奴だよ、お前は。 お礼か何かを言おうとしているトレちゃんを、やんわりと止める。 どうしてかは分からない、けど伸ばした手を下ろした。 二人してゴルシの背中が寮に消えるまで見送る。 そうして夜の闇の中に、オレとトレちゃんだけが残された。
27 21/08/27(金)23:14:34 No.839846456
何か言いたげな視線を受け止め、口を開く。 「――――……あー! 腹が減った! 何か食いてえ」 「えぇ、こんな時間からか?! それに店だってやってないし」 「こっちは昼飯もスぺのせいで食い損ねてんだ、何とかしろよ」 「うーん……なら米しかないからお粥しか出せないけど、俺の部屋に来るか?」 顎に手を当てたまま、恐る恐るオレに訊ねてくる。 まぁ腹が減ってる奴に白米だけってのは普通あり得ないわな。 けど、まぁ、なんというかオレは苦笑いしつつトレちゃんのケツを叩く。 「十分だぜ。またおかゆ作ってくれよ、アレ好きなんだ」 「よしっ、任せてくれ!」 にっかりと笑い、腕捲りまでしてみせる。疲れてるはずなのに、ったく。
28 21/08/27(金)23:15:19 No.839846781
まだ肌寒い夜を二人、トレーナー寮へ向けて歩き出す。 思い返せば、気を遣われてばかりの一日だった。 特にトレちゃんとゴルシの件は最悪だろう。 どんな体調だろうと、二人を疑うべきじゃなかった。 軽く死にたくなる程、気が滅入る。だから、 「……今日は、本当にごめんな」 「いいよ、別に。ゴールドシップや他の娘達に言ってあげて欲しい」 「お前もかよ」 ゴルシと同じような事言いやがって……本当にいい奴らだよ全く。 そのまま『なら謝らねーよ』とでも言えば、またいつも通りだろう。 少し前なら、オレもそれで気持ちは済んでいた。
29 21/08/27(金)23:16:48 No.839847450
だけどここまで恥を晒して取り繕うのはバカらしいし、隠したくはない。 前を歩くトレちゃんの手をそっと握る。 「疑って、ごめん……」 「……いいよ、もっと頑張っていかないとな」 すれ違ったり、悲しい想いをさせたりしないように。 そう付け加えてトレちゃんはオレの手を握り返して、また歩き出した。 だけど歩幅はゆっくりと、こっちにペースを合わせてくれている。 湿気た面を止め、いつも通り強気に笑う。そして歩調を早め、肩を並べた。 「オレはトレちゃんの専属だからな!」 「俺もリョテイ一筋だよ」 くすくすと二人で小さく笑い、温かな食事の待つトレちゃんの部屋を目指した。
30 21/08/27(金)23:17:00 No.839847544
・ ・ ⏰ ・ ・
31 21/08/27(金)23:18:46 No.839848322
「あ、リョテイさん! 昨日はその、大丈夫でしたか?」 「何がだよ。つーか声がでけぇ」 連日寝不足のオレの頭には、フクの声がガンガン響く。 けどオレを無視し、と申し訳なさそうにあいつは尋ねてくる。 その話かと鼻を鳴らし、ジト目をフクに向けた。 「お前の占い当たってねぇじゃねぇか、生きてるぞオレ」 「けど……」 「それに、悪い事ばかりじゃなかった」 だから運勢なんて気にすんなと笑い、フクを放って歩き出す。 色々とあったが、トレちゃんの部屋で飯を食えたのは良い事だ。 やっぱり占いなんて当たりゃしねぇ。 ふと見上げた空は、スッキリとよく晴れていた。
32 21/08/27(金)23:21:05 No.839849380
(うまぴょいしたな…)
33 21/08/27(金)23:21:05 [s] No.839849381
今回分のネタは出し切ったので失礼する
34 21/08/27(金)23:22:22 No.839849900
いい…
35 21/08/27(金)23:22:45 No.839850074
おい待てェまだお礼を言ってねぇだろ ありがとう…
36 21/08/27(金)23:22:46 No.839850075
>「どうして逃げんだよぉ~、待てってば~♥」
37 21/08/27(金)23:23:24 No.839850375
怖っ
38 21/08/27(金)23:25:10 [s] No.839851167
>No.839850075 目ェ怖っ!ありがたい嬉しい…励みになる…
39 21/08/27(金)23:27:12 No.839852113
ヒッ
40 21/08/27(金)23:34:21 No.839855278
よかった…
41 21/08/27(金)23:35:23 No.839855671
うまぴょいしたっすね
42 21/08/27(金)23:36:08 No.839855978
ちなみにゼラニウムの花言葉がどれを指しているかは自分がこれと思ったのでいいよ 今回のMVPはゴルシ