「イク... のスレッド詳細
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21/08/25(水)20:01:42 No.839078040
「イクノさん?何してますの?」 「少々荷造りを・・・金曜から日曜まで外泊申請をしてありますので。私が留守の間はよろしくお願いします」 「それは構いませんが、2泊3日も・・・ご実家に?」 「・・・トレーナーの自宅へお邪魔する予定です」 「まぁ!そうでしたの・・・」 「あの人の誕生日が土曜日なので。食事でも行こうと、そういう話になったんです」 「そのまま週末はお泊りですのね・・・ふむ・・・?」 「は、はい・・・」 「・・・、そういえばイクノさん、机周りが以前より賑やかになりましたわね」 「?」 「荷物が増えたってことです。荷造りと聞いて、そういえば、と」 「あ、ああ・・・すみません、少し片づけて・・・」 「いえ!邪魔ってわけじゃなくて・・・ただ、以前はPCがあるくらいで、スッキリしすぎているくらいでしたのに」 「・・・なるほど」 「それがここ数か月で急に増えたんですもの。ちょっと気になりますわ」
1 21/08/25(水)20:01:56 No.839078157
「と、いわれましても・・・深い意味は特に・・・」 「そうですの?・・・少し見てもよろしいですか?」 「構いませんが・・・」 「このCD、ジャケットの夕日がハート形になっていて、とても素敵ですわ」 「それはトレーナーから借りているものですね・・・」 「トレーナーさんから?」 ──────────── 回想1 CD編 「失礼しますトレーナー・・・トレーナー?」 どうやらヘッドホンをしながら仕事をしている。私に気づいてない・・・ 「・・・・。わっ」 「!!?!?!??!?!?」ガタン! 「す、すみません・・・そこまで驚くとは・・・」 「あ、ああ・・・イクノ、か・・・すまん、気づかなかった・・・」
2 21/08/25(水)20:02:07 No.839078255
「いえ・・・ところで、何か聞いていたんですか?」 「あ、うん。CD、これ」 「サザ〇オールスターズですか」 「好きなんだサザ〇。CD全部持ってるし。イクノ知ってる?」 「名前はもちろん。でも曲はあまり・・・」 「名前が有名すぎて聞いた気になっちゃうよね。俺も最初そうだった」 「それはよくわかりませんが・・・あの、借りてもいいですか?聞いてみたいです」 「ん、もちろん。どれがいい?」 「おススメありますか?」 「じゃあ、無難なやつでこれと、あと俺が一番すきなやつ。2枚ともアルバムだよ」 「ありがとうございます。しばらく借りますね」 ──────────── 「というわけで借りました。この猫の顔ジャケットはあの人のお気に入りみたいです」 「なるほど・・・」 「マックイーンさんも聞いてみますか?SEA SIDE W〇MAN BLUSEとかおススメで」
3 21/08/25(水)20:02:21 No.839078367
「あ、いえ・・・借りものですから、壊したら大変ですしやめておきますわ・・・」 「そうですか」 「ふ~む・・・あ、こっちのこれは香水ですの?」 「それは私物です。トレーナーが好きな香りらしくて、買いました」 「・・・ん?」 ──────────── 回想2 香水編 ある日、二人でお出かけ中 「イクノここ、香水コーナーだって」 「いい匂いがしますね」 「ん~俺はこのにおいが好きかな」 「私はこれでしょうか・・・トレーナー買いますか?」 「うーん・・・やめとく。イクノのお気に入りプレゼントしようか?」 「いえ、匂いに過敏なウマ娘もいますから・・・やめておきます」 「あっ、そうだな確かに・・・じゃぁ行こうか」
4 21/08/25(水)20:02:33 No.839078486
「はい」 ──────────── 「それで後日、こっそり買ってきたものです」 「え、ああ・・・そう、なんですの・・・」 「なかなか使うタイミングが無いんですが・・・」 「・・・週末につけてみては?」 「はっ!なるほど・・・それは盲点でしたね。ではそうしましょう」 「あ、あはは・・・っと、そういえば…このイクノさんが使っているマグカップも。いつの間にか可愛らしいものに…」 「これは、トレーナーとペアのものです」 「ぺ、ペア?」 「はい」 ──────────── 回想3 ペアマグ編 ある日のお出かけ中 「あ、あのっトレーナー」
5 21/08/25(水)20:02:45 No.839078613
「ん?」 「さっ最近ですね、寮で使ってたマグカップが壊れてしまって、だからっあっ新しいのを買いたいなーと思っていまして、それで、あの、せっかくモールに来ているのでこのまま買いに行きたいなーとか思っていまして…」 「え?うん、いいよ」 「そっ、あの!それで!っよかったらトレーナーさんのも選びたいなーっていうか、なななんていうかせっかく私新しいの買うので、あ、お、おっ、…オソロイ、ミタイナ…ペッペアミタイナ・・・その…」 「……」 「うー…すみません……何でもないです…忘れ」 「じゃあ買いに行こうか」 「えっ?」 「ペア、欲しいんでしょ?選び行こうよ」 「っ~!はいっ!」 ──────────── 「ちょっと恥ずかしいんですが…そんなわけで二人で選んだものです」 「……(私、経緯を教えてとはさっきから一度も言ってませんのに…でも、普段の仏頂面のまま顔を赤くしてお話しするイクノさん。かわいいですわ)」 「あ、あのっマックイーンさん?」 「っは!あぁ、いえ!何でもございませんわ!」
6 21/08/25(水)20:02:57 No.839078717
「あっあの、ちなみに、そこにあるそれは…」 「トレーナーの…」 「そっちのそれは?」 「トレーナーが…」 「…こちらの物は?」 「トレーナーと…」 「……これは」 「彼が」 「…」 ────────── ひとしきり机周りの事情聴取を終えて。 「染まってますのね。あの人に」 「えっ!?そ、染まってるって…」 「だってイクノさん。結局貴方が、貴方の意思で持っている物はPCだけじゃありませんの…あとマグカップ…」 「た、確かに…言われてみれば…」
7 21/08/25(水)20:03:22 No.839078921
「でも…仲の良いことはとても素晴らしいことだと思いますわ」 「そ、そんな…あっ、もっもうこんな時間ですね。遅いですし寝ましょうマックイーンさん!」 「そ、そうですわね…寝ましょうか…(恥ずかしくて無理矢理切り上げた感が…)」 「電気消しますね。それではおやすみなさい」 「はい、おやすみなさい…」 ───────────
8 21/08/25(水)20:03:32 No.839079001
ベッドの中。明かりの落ちた部屋で、壁を見つめながら考える 「(…イクノさんのパジャマ、いつの頃か急に可愛らしいものになったんでしたわ…太ももとか、露出が多い感じのやつ…前はトレセンのジャージと似たような物使ってましたのに)」 「(っそういえば……更衣室で見かけた時、下着も妙に色気のある感じのものを…以前はスポーツ用の上下セットみたいなやつでしたのに)」 「(お部屋で着替える事もお互いありますけど…なんだか私の方が恥ずかしくなってしまうようなやつもありましたわ…)」 「(はっ…!まさかそれもトレーナーに選んでもらった、トレーナー好みの物…!?)」 「(………………いや、いくらなんでもそれは無いですわね…流石に…)」 「(それにしても…イクノさんは2泊3日も、何をするんでしょう…)」 マックイーンは、モヤモヤを抱えたまま眠りに落ちた。
9 21/08/25(水)20:04:00 No.839079298
こういう話が読みたいんだけど誰か続き書かない?
10 21/08/25(水)20:04:34 No.839079636
大変良い文章でした あなたが続きを書いてください
11 21/08/25(水)20:04:45 No.839079728
俺も読みたいと思うし最高だからもっと書かない?
12 21/08/25(水)20:05:42 No.839080220
これはお前が始めた物語だろう 最高だぞ
13 21/08/25(水)20:13:52 No.839084271
んじゃ2泊3日のイチャラブお泊まりストーリーも考えときます
14 21/08/25(水)20:17:42 No.839086087
恋してるイクノはかわいい
15 21/08/25(水)20:25:17 No.839089443
いい…
16 21/08/25(水)20:32:51 No.839092934
めっちゃよかった
17 21/08/25(水)20:41:00 No.839096809
NTRですわ~!
18 21/08/25(水)20:42:56 No.839097673
>NTRですわ~! ナリタトップロードは出てこないが
19 21/08/25(水)20:46:20 No.839099292
結構なお手前で…