虹裏img歴史資料館

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21/08/23(月)01:03:05 「だあ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1629648185095.jpg 21/08/23(月)01:03:05 No.838181594

「だあぁーーーっ、やめんかいっっ!!」 自分の頭に置かれた手を払いのけ、タマモクロスは抗議の大声を上げた。 「毎回言っとるやろ!気軽に人の頭を撫でるんやないで!!」 「そんなあ、タマちゃん……」 行き場をなくした手を仕方なく引っ込め、スーパークリークはしょんぼりとした顔になる。 「せっかくレースに勝ったんですから、お祝いしたって……」 「なら、普通に褒めればええやろ。なんでいい子いい子になるんや」 まだ残る感触が気になるのか、タマはぼやきながらしきりに頭を掻きむしる。 「これ見よがしに母親ぶるけったいな真似やっとるの、アンタくらいのもんやで」 「あら」 その言葉にクリークが反応する。 「そんなことないですよ~?私以外にも、お母さんなウマ娘は他にいます」 「は?誰がおるっちゅーんや」 疑わしげに訊くタマに向け、クリークはピンと人差し指を立てた。 「フラワーちゃんですよ」

1 21/08/23(月)01:03:19 No.838181659

「フラワー?って……ニシノフラワーかいな?」 「はい。お友達のためにご飯を作ってあげたり、お掃除をしたり。  お裁縫だって上手で、繕い物をしていることもしょっちゅうなんですよ~?」 「……う~~ん?」 まるで自身の子供を自慢するように顔をほころばせるクリークだが、タマは首を傾げる。 「や、確かにそれは母ちゃんっぽいけど、そうやなくてな?  ウチが言うとるんは、アンタがウチやトレーナーにやっとるみたいな『可愛がり』行為のことで──」 「彼女もそういうことはやっているぞ?」 と、そこにいつものやり取りだと二人を見守っていたオグリキャップが口を挟んできた。 「トレーナー相手に母親のような甘やかしをしているところ、見たことがある」 「ほら!オグリちゃんもこう言ってます!」

2 21/08/23(月)01:03:37 No.838181755

援護を受けさらに力付くクリークだったが、 「うう~~~ん……???」 タマはますます首を捻る。 幼さのわりに何事にもよく気のつくニシノフラワーが家庭的、ひいては母親的であるというのは分かる。 だが、態度としての母親らしさを発揮してる姿はどうにもイメージできない。 「む。話をすれば……フラワーとトレーナーだ」 オグリが顔を向けた方向に視線を移すと、確かに中庭を横切っていく二人の姿が見えた。 トレーニングを終えたところなのか、フラワーの方はブルマ姿だ。 「百聞は一見に如かず。ついていけば、きっとお母さんなところが見れますよ~♪」 名案とばかりに頷いて、クリークが二人の後を追い始める。 「そうだな。実際に見ればタマも信じるだろう」 「いや、そこまでせんでもええんやけど……」 言いつつも、既に歩き出している二人をほっておくわけにもいかずにタマも付いていくのだった。

3 21/08/23(月)01:03:52 No.838181827

校舎裏。元より人の寄り付きにくい場所だが、夕暮れも近付くとますます人の気配はなくなる。 しかし念のためぐるりと周囲を見回してから、フラワーは自分のトレーナーに笑いかけた。 「二ヵ月前からの筋力重視のメニュー、ありがとうございました!おかげで末脚の質が上がってレースにも勝てました」 頭を下げて礼を言うと、尻ポケットから大粒の飴玉を取り出す。 「だから……お礼をあげますね♪」 そして包みをほどくと、大きく口を開いてクルミほどはあるそれを頬張った。 「……ん、ちゅぷ……くちゅ、ぷ……」 かなり大げさに唾液の絡む音を立たせながら、フラワーは口内で飴玉を転がしだす。 飴玉のサイズのこともあり、左右の頬が外側でも分かるほどポコンと膨れてはまた引っ込むをくり返す。 「ん──ちゅるるるっっ♪」 しばらくそうやって飴を舐め続けた後、フラワーは視線で何かをトレーナーに促した。 「………………」 無言でもしっかりと伝わってるらしい。 トレーナーは緩慢な、しかし迷いのない歩みで彼女に近寄ると、足元で膝立ちの姿勢を取り顔を上げた。

4 21/08/23(月)01:04:08 No.838181901

「…………ぷぁあぁぁ~~……♪」 フラワーが口を開け、舌を突き出す。その先端には唾液にまみれキラキラと輝く飴玉が乗っている。 トレーナーはそれを見ると、餌を求める鯉のように口を開けた。 「────っ♪♪」 フラワーの舌が傾き、飴玉が落下する。──そして見事に待ち受けるトレーナーの口へと投入された。 「~~~~~~っ!!」 トレーナーの身体がビクンと震える。しかし、まだ口は開けたままで。 飴玉につながったまま垂れ落ちてくる唾液の糸を、しっかりと見つめながら受け止める。 銀色にきらめきながら、しばらくとろとろと零れ続ける温かい蜜。 それが完全に途絶えてようやく、トレーナーは口を閉じて顔を正面に戻した。 「──んふ!!はぁ、ふ……っ!!!」 受け渡された飴玉を転がし、トレーナーは言葉にならない熱い息を洩らし始める。 その様子は理性を伴っておらず、与えられた口福が彼の全てになってしまっているような溺れっぷりだ。 「ふふ。美味しいですか?」

5 21/08/23(月)01:04:23 No.838181972

フラワーが声をかけると、トレーナーはガバリと勢いよく彼女に抱き着いた。 背中に両腕をまわし、まだ発育も始まっていない胸にグリグリと顔を押し付ける。 「あん……♪」 慈しみと蔑みの両方をたたえた笑顔でクスクスと笑いつつ、フラワーは成人男性の大きな頭をその手で撫でる。 しばらくの間トレーナーの好きにさせつつあやし続け、その後で耳元にそっと顔を寄せた。 「次はとうとう初めてのG1……最高の特訓メニューをお願いしますね?上手く勝たせてくれたら──……」 「──────っっっ!!!!!」 その後に続く囁きに、トレーナーの身体が大きく跳ねた。 身をよじりながら何度も痙攣し、それが収まった後も小さく身震いし続ける。 ……どうやら、提示された『ご褒美』の内容だけで達してしまったようであった。

6 21/08/23(月)01:04:40 No.838182050

「はあぁ~~……♪なんて見事な甘やかしぶり……さすがはフラワーちゃんです~!」 物陰からこっそりと覗いていたクリークが感嘆の声を洩らす。 「ご褒美の飴か……懐かしいな。私もおつかいの度に母親からもらったものだ」 オグリも微笑ましそうに笑みを浮かべて頷いている。 「いや……なんか違わへんか?あれは違うやろ…………」 ただ一人、タマだけが茫然自失としていた。 やっぱりウチ、そろそろ自主退学した方が将来のためやろか──…… フラワーの頬ずりに嗚咽を上げるトレーナーを見ながら、ぼんやりとそんなことを考えるのであった。

7 <a href="mailto:s">21/08/23(月)01:05:28</a> [s] No.838182268

おしまい。育成するかわりに躾られたい。

8 21/08/23(月)01:05:53 No.838182373

ウワーッ!!!!!

9 21/08/23(月)01:06:33 No.838182545

ひ...ひどい...

10 21/08/23(月)01:13:52 No.838184518

クリークもあんなんやっとるんか…?

11 21/08/23(月)01:14:45 No.838184722

色んな意味でレベルが高いな…

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