虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

  • iOSアプリ 虹ぶら AppStoreで無料配布中
  • 日が暮... のスレッド詳細

    削除依頼やバグ報告はメールフォームにお願いします。 個人情報,名誉毀損,侵害等について積極的に削除しますので、メールフォームより該当URLをご連絡いただけると助かります

    21/08/21(土)03:16:41 No.837396215

    日が暮れ、夜の帳が下りたトレーナー室で二人の男女の影が重なる。 「んっ……ふぁ……」 重ねた唇から吐息が漏れ、腕の中で少女が身じろぐ、息が続かないのかこちらの胸をトントンと力なく叩く彼女を解放し、恋人同士の触れ合いが終わりを迎える。 「ぁ……トレーナーぁ……」 唇を離すと、惚けた表情でテイオーがこちらを見上げる、朱に染まった頬に酸欠から荒くなった呼吸、陶酔したように蕩けた瞳、そんな彼女の姿を見て、胸の奥で何かがざわつく…… 込み上げてくるソレから目を逸らそうと、テイオーから一歩離れ、未だ夢見心地の彼女の頭を撫でる。 「テイオーは可愛いな……」 ハッと我に帰ったテイオーが、恥ずかしげに口元を覆い「う〜っ!」と唸りながらこちらを睨む、迫力など一切ない愛くるしい仕草に、思わず笑みが溢れてしまう。

    1 21/08/21(土)03:17:05 No.837396270

    「トレーナーは意地悪だ……」 口付け直後の緩みきった表情、本人としてはあまり見られたくない姿だったのだろう、それを可愛いと言われても素直に受け入れられず、怒っている様な、喜んでいる様な複雑な表情を浮かべている。 「ごめん、ごめん」と謝罪に合わせてテイオーのウマ耳を擽る様に撫でる。 「むぅ~撫でられたくらいじゃ、ボクの機嫌は治らないぞ~!」 そんなことを言いながら心地良さそうに目を細め、されるがままになっているテイオー……言葉とは裏腹に彼女の尻尾はパタパタと左右に揺れ、耳ももっと撫でろとピコピコ動き上機嫌だ。 そんなじゃれあいを続けていると、門限の時間が迫り帰り支度を整えるテイオー、いつもならば寮まで付き添うのだが生憎と今日はテイオーに断られてしまった……「一人でクールダウンしたい」と頬を染め気恥ずかしそうに伝えられ、その意味を察してこちらも赤くなる。 「じゃあトレーナー……また明日ね」 「ああ、気を付けて帰るんだぞ?」

    2 21/08/21(土)03:17:27 No.837396331

    トレーナー室から去っていく彼女を見送り、深く息を吐く……触れた唇の柔らかさ、触れ合うだけの口付けであんなにも蕩け、情欲を唆る蒼い瞳……まだ幼さを残すも確かな女性らしさを宿した肢体ーー 一人になった途端に隠れていた欲望が暴れ出す。 それを打ち払おうと壁に自身の頭を打ち付ける。 テイオーからの告白を受け入れトレーナーと担当の一線を越えた時、この娘だけは何があっても傷つけまいと誓った……だと言うのに、その何よりも大事な少女を汚し、壊してしまいたいと言う欲求が自分の中に存在している事に自己嫌悪する。 「最低だな俺……」 頭を振るい邪な妄想を振り払おうとする……この感情だけはテイオーに見せてはいけないと強く誓いながら、毎日の様に触れているせいか、いつまでも離れてくれない彼女の感触に悩まされるのだった……

    3 21/08/21(土)03:18:02 No.837396412

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 体に籠った熱を冷まそうと、夜風に当たりながら栗東寮までの道を歩く。 立ち止まり、先程まで大好きな人と重ねていた唇に触れ、トレーナーとのキスの感触を思い出す…… 「~~~~~ッ!!」 幸福感と心地よさで胸が高鳴り、赤く染まった頬を両手で抑え、声にならない呻きを上げる……せっかく冷ました熱もぶり返し身体中が熱くなる。 ただのキスでこれなのだ、この先に進んでしまったら……ボクはいったいどうなってしまいんだろう? ふとキスの後の何かを堪えるようなトレーナーの表情が頭を過ぎる。 「トレーナー、またなにか我慢してた……」 最近、特にボクと二人きりの時にトレーナーが辛そうにしている事がある……漠然とそれがボクとの触れ合いで何かを堪えていると言う事はわかる。

    4 21/08/21(土)03:18:59 No.837396538

    たぶんまだ子供なボクに気を使っていろんなことを我慢して、踏み込まないでいてくれてるんだと思う、ボクが子供でまだいろんな事を知らないのは事実だけど、それ以前にボクとトレーナーは絶対のパートナーだ、ボク達の間で我慢や隠し事なんてしないで欲しい…… 「トレーナーが踏み込めないなら、いっそボクの方から……でも何をしてあげればいいんだろ?」 そういえば……と以前マヤノと一緒に見た少女マンガを思い出す、学校の教師とボク達と歳も変わらないウマ娘の少女との恋愛模様が自分やトレーナーと重なって印象に残っている作品だ。 まあ途中から過激な描写が増えていって最後まで読み進める事ができず、二人揃って恥ずかしさからダウンしてしまった代物だけど…… なんとか読む事ができた範囲に恋人同士の触れ合いや大人のキス……今のボク達より先の行為について描かれていた。

    5 21/08/21(土)03:19:22 [s] No.837396595

    少し悩みもう一度唇に触れる……未知に対する恐怖と好奇心、そしてーー 「でもこれならトレーナーも喜んでくれる……よね?」 彼が喜んでくれるかもしれないと言う期待に胸が躍る。 「~~っ!よ~し!そうと決まれば善は急げだ!」 頭の中で色々な計画を組み立てながら寮への道を駆け出す、帰ったらマヤノにも相談に乗ってもらおう……覚悟しててねトレーナー!

    6 21/08/21(土)03:37:12 No.837398889

    良いですよね 健全なお付き合い