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21/08/15(日)02:08:31 部屋の... のスレッド詳細

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21/08/15(日)02:08:31 No.835178440

部屋の主がドアを開けると、ベッドの上の先客が尻尾を気怠げに振る。それは私と彼にとってはありふれた光景だったけれど、ひとつだけ違うものが、首に提げられていた。 「セイ、どうしたんだ?それ」 「もっと嬉しそうな顔してくださいよー。寂しいトレーナーさんの生活に少しでも彩りを添えるために、かわいい野良猫ちゃんが部屋に来てるんですから」 身を起こして彼を見ると、首につけた鈴がちりん、と鳴った。

1 21/08/15(日)02:08:56 No.835178562

先日、部屋で暇そうにしているトレーナーさんに私一押しの動画を見せてあげた。色々な品種の仔猫が飼い主めがけて一斉に突進してくるというものだ。 トレーニングが終わった後、私は寝る前によくこれを見ている。そういうわけで、猫の動画を見てトレーニングの疲れを癒すのが最近の日課となっていたのだった。 トレーニングが終わった後も遅くまでメニューを組んでいる彼に少しでも疲れを取って欲しいと思って、彼にも同じものを見せた。幸い彼も猫好きだったので、すぐに私と同じ感想に至ったのだ。 それまではよかった。けれど、私が思っていた以上に猫に夢中になって、私のちょっかいにも生返事で答えるようになる彼を見て、何かささやかにしてもやり返さなくては気がすまなかったのだ。

2 21/08/15(日)02:09:16 No.835178661

トレーナーさんのばか。そんなに猫ちゃんが好きなら、猫と結婚すればいいんじゃないですか? 「セイ?」 「ぶぶー。だから、私はあなたのウマ娘ちゃんじゃないですー。 それより、お腹が空いちゃったからごはんほしいなー。それまでお昼寝してますから、どうぞよろしく」 トレーナーさんの手を尻尾で払って、もう一度ごろんと横になる。 図々しすぎただろうか。でも、今はこのくらいでちょうどいい。 いつもいいようにされてるんだから、トレーナーさんが反省するまで、ちょっとでも困らせてあげよう。

3 21/08/15(日)02:09:38 No.835178766

「セイ、できたぞ」 鼻腔をくすぐるいい匂いと、彼の優しい声でゆっくりと微睡みから身を起こす。 でも、まだ眠い。それにまだ困らせ足りない。さっきも私のことをセイって言ってたし。 「そんな子はここにはいませーん」 そう言ってもう一度、彼に背を向けて横になる。けれど、彼は私に話しかけるでも、さっきのように台所に戻るでもなく。私と同じようにベッドに身を沈めた。 振り向きそうになるのを慌てて制止したのも、ほんの一瞬のこと。気づけば、彼の温もりに包み込まれていた。 「ごめんって」 耳元にちょうど彼の口元が来て、その甘い響きと一緒に温かな吐息を感じる。さっきまでの余裕が、思考が、たったそれだけで飴細工のようにぐずぐずに溶けてゆく。 「…寝てる娘襲っちゃうんですか? …へんたい」 だから、辛うじて発した最後の抵抗も、彼の情欲を煽ることにしか、ならない。

4 21/08/15(日)02:10:07 No.835178888

顔が見たい。抗えずに振り向いてしまった私の唇は、あっさりと熱いもので塞がれた。 「んっ…!ふっ、ぁあっ…!」 彼の舌が私のそれを捉えて、抱きつくように絡み合う。ちゅう、ちゅっ、と、想いを交わす音が、鼓膜と脳髄を甘く溶かしてゆく。 火傷しそうなくらい、熱い。 でも、うれしい。きもちいい。 私を散々蕩かした彼の舌が、いつもの快活さとは打って変わって意地悪な音色を奏でる。 「猫だから、熱いのは苦手だよな。 …やめとくか?」 私がそれを、どうしようもなく求めているのを知りながら。

5 21/08/15(日)02:10:30 No.835178999

もう、何も言えない。 そんな私の代わりに、弱々しく横に振った首に合わせて、チョーカーの鈴が答えを返した。 「ありがと。 …いただきます」 海のように優しくて、でも、風のように意地悪で。 そんなあなたから、もう、離れられない。

6 21/08/15(日)02:10:42 No.835179053

熱いキスをしよう。何もかも燃えてなくなってしまうような。 もっとください。あなたの「好き」で、溶かしてください。 ──だって、猫舌は嘘だもの。

7 21/08/15(日)02:10:46 No.835179071

これじゃあ猫じゃなくてネコね!

8 21/08/15(日)02:11:41 No.835179311

おわり 次の日チョーカーを愛おしげに撫でるセイちゃんを黄金世代が目撃したという

9 21/08/15(日)02:12:01 No.835179398

かわいいねこがよ… トレーナーさんの匂いつけまくるぞ…

10 21/08/15(日)02:13:11 No.835179749

えろねこが…

11 21/08/15(日)02:16:04 No.835180536

抱き枕になったりチョーカーに手を入れたりいやらしいセイちゃん増えてきたな…

12 21/08/15(日)02:17:09 No.835180777

負け癖がついてしまった… トレーナーさん☓になってしまった… 寝不足になってしまった…

13 21/08/15(日)02:17:36 No.835180875

ウワーッ!これ首輪!

14 21/08/15(日)02:18:07 No.835181006

夜中まで起きてて良かった いいものを見せてもらった

15 21/08/15(日)02:20:37 No.835181627

セイちゃんが負けることで発生する健康物質がある

16 21/08/15(日)02:34:44 No.835185161

トレーナーさんの愛バでありペットでありお嫁さんでもある

17 21/08/15(日)02:36:45 No.835185715

猫舌(熱いキスは別腹)

18 21/08/15(日)02:42:29 No.835187217

こいつら日常的にイチャイチャしてるんだ!

19 21/08/15(日)02:44:50 No.835187760

神はこう言われた セイちゃんは弱くあれ

20 21/08/15(日)02:51:53 No.835189361

>神はこう言われた >セイちゃんは弱くあれ しかしトレーナーさんとは必ずくっつけ

21 <a href="mailto:おまけ">21/08/15(日)02:57:26</a> [おまけ] No.835190577

「ぁっ、ぁん…ぁあああっ…!」 胎の中で爆ぜた熱は確かな感触を持ちながら、私の中には届かない。これがふたりのこれからを守ってくれていると頭では判っている反面、残念に思う気持ちを隠せない。 「とれーなー、さん…セイちゃん、もっと、ほしい、です。 …とれーなーさんのものだって、わからせて、ください…♡」 中で硬さを取り戻した彼のものを感じて、精いっぱいの懇願が届いたのがわかる。けれどそれが形になることはなく、代わりに彼は私の首にそっと顔を埋めた。 「ぁ…とれーなー、さん…♡」 首筋に走る甘い痺れと、そこに残った赤い痕が、今何をしたのかをはっきりと伝える。それを覆い隠すように、彼は手づからチョーカーを付けてくれた。 「今はこれで我慢してくれ。 卒業したら、ちゃんとセイがいちばんほしいやつ、あげるから」 白い腹に彼の手が這うと、そこからも甘い痺れが走った。

22 21/08/15(日)02:57:49 No.835190648

ウワーッ!

23 21/08/15(日)03:00:00 No.835191026

ちゃんとゴムしてるから健全

24 21/08/15(日)03:00:38 No.835191152

いい…

25 21/08/15(日)03:01:05 No.835191233

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

26 21/08/15(日)03:02:47 No.835191537

>No.835191233 ありがとう…いい…

27 21/08/15(日)03:03:46 No.835191727

グラスの顔でダメだった

28 21/08/15(日)03:03:56 No.835191767

>1628964065566.png ウワーッ!気ぶり黄金世代!

29 21/08/15(日)03:05:50 No.835192129

その左指に輪っかが嵌まる日も近いですね…

30 21/08/15(日)03:06:32 No.835192232

輪っかの前に首輪はちょっと段飛ばししてねぇかなぁ?

31 21/08/15(日)03:09:08 No.835192708

セイウンキャッツはすぐ逃げちゃうから首輪をつけて可愛がってあげないといけないんだ

32 <a href="mailto:s">21/08/15(日)03:23:39</a> [s] No.835195152

>No.835191233 ありがたい…

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