21/08/08(日)23:57:33 ある日... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1628434653609.jpg 21/08/08(日)23:57:33 No.832806789
ある日の休日。みらいちゃんとリコは、街にデートに繰り出していた 「買い物も済んだし。そろそろ、昼食にしましょうか?」 「うん、そうだね」 ショッピングを楽しんだ後、次なる目的地へと向かおうとするふたり と、その時。不意にリコが、空を見上げる 「…ふぅ~。それにしても。相変わらず今日も暑いわね~」 空に浮かぶ太陽を見やり、額にうっすらと滲んだ汗をハンカチで拭いながら、物憂げな表情を浮かべるリコ 「……!」 …そんなリコの姿は、みらいちゃんの目にはまるで、この世に舞い降りた女神のように映った
1 21/08/08(日)23:58:44 No.832807294
(はぁ…リコ、アンニュイな表情もすっごく綺麗だなぁ…) みらいちゃんは美しすぎるリコの横顔に、すっかり目を奪われてしまう …が、それがいけなかった。みらいちゃんはリコの顔を見るのに夢中になりすぎるあまり、すっかり足元がおろそかになってしまっていたのだ みらいちゃんの足元には段差があった。みらいちゃんはその事に気づかず、それに蹴躓いてしまう 「…わ、わぁっ!?」 バランスを崩し、転びそうになってしまうみらいちゃん 「みらい!!」 慌てて駆け寄って来たリコが、寸での所でみらいちゃんの体を抱きとめる
2 21/08/08(日)23:59:06 No.832807439
「…もう、何やってるのよ、みらい」 みらいちゃんの体を起こしてあげながらも、リコはみらいちゃんに、厳しい視線を向けた 「こんな何もない所で転びそうになるなんて。どうせよそ見でもしてたんでしょ」 「…あはは、うん、そうなんだ、ごめんねリコ」 迂闊な行動をとり、我が身に危機を招いたみらいちゃんに、リコは溜息を零す みらいちゃんに危機管理を促すため、小言を続けようとする、リコだったが… 「…太陽の光に照らされたリコの横顔が、あまりに綺麗だったから。私、つい目が離せなくなっちゃって…」 「……え」 …続くみらいちゃんの言葉に、リコは小言を言うのも忘れ、黙り込んでしまう
3 21/08/08(日)23:59:28 No.832807610
リコの懸念通り、みらいちゃんは確かによそ見をしていた だがみらいちゃんが見ていたのは、他ならぬ、リコの姿だった リコの顔があまりに美しすぎたせいで、みらいちゃんはつい、それに目を奪われてしまったのだという 「……」 …あまりに愛らしすぎるみらいちゃんのよそ見の理由に、リコの胸がきゅうんと甘くときめく 厳しく引き締めていたその表情も、次第にだらしなく緩み始める リコの中にむらむらと、イケナイ嗜虐心が芽生え始めた
4 21/08/09(月)00:00:02 No.832807842
「…もう、みらいったら…」 リコは、俯くみらいちゃんの顔を、両手でそっと優しく包むと そのままみらいちゃんの顔を持ち上げ、自分の方へと向かせる そしてゆっくりと顔を近づけていき、至近距離でみらいちゃんの顔を覗き込んだ 「…私に見惚れて、転びそうになっちゃったの?まったく、困った子ね。 だったらもう、私に見惚れなくても済むように。今ここで、見慣れるまで私の顔を見てもらおうかしら?」 「え…えぇっ!?」 突然のリコの行動に、戸惑うみらいちゃん さっきまでやや遠目にあったリコの顔が、今や文字通り、目と鼻の先の至近距離にある それは最早、美しさによる暴力だった
5 21/08/09(月)00:00:31 No.832808059
そんな暴力に晒され続ける事に、みらいちゃんが耐えられるわけもなく… 「…う、うぅ~…リ、リコ、わかったから、私が悪かったから… だからもう許してぇ…こんなの、ドキドキしすぎて…私の心臓が耐えられないよぉ…!」 とうとう音を上げたみらいちゃんは、許しを請いながらリコの前から逃れようとする 「…だぁめ」 …だが。がっしりと顔をホールドするリコの両手が、それを許さない 「その、ドキドキしなくて済むようにするための訓練でしょう? 私に慣れるまでは、絶対に放してあげないんだから」 「そ、そんな…!リコを見てドキドキしないなんて…そんなの、そんなの絶対無理だよぉ…!」 「…それなら、今日はずっとこのままね?」 「そ、そんなぁ…!!」
6 21/08/09(月)00:01:36 No.832808525
今にも泣きだしそうになるみらいちゃんの顔を見て、リコが愉しそうにくつくつと笑う それを機に、リコの暴力はさらに激しさを増していく リコはみらいちゃんの顔に、更に自分の顔を近づけていき… ふたりの顔の距離は、とうとうキスをする寸前の所まで近づいてしまう (近…!顔、近…!こ、こんなの…もう、こんなのぉ…!!) 吹き荒れる暴の嵐に、みらいちゃんはこれ以上耐えられなかった みらいちゃんは真っ赤になった顔から、ぷしゅ~!っと湯気を吹き出すと まるで腰が抜けてしまったかのように、その場にへなへなとへたり込んでしまう 「…ふふ。みらいったら、そんなに真っ赤になっちゃって。 ほんと、可愛いんだから」 リコは屈み込みながら、放心状態のみらいちゃんの顔を覗き込むと、満足気に微笑む そしてすっかり力の抜けてしまったみらいちゃんの体を、愛おしそうに、ぎゅっと強く抱きしめるのだった
7 21/08/09(月)00:02:05 No.832808764
そんな風にリコ先生の顔の良さにすっかり参ってしまうみらいちゃんいいよね…