ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/07/27(火)21:50:02 No.828271892
担当ウマ娘に恋をしてしまった。 そりゃそうだ。幸薄系のかわいいウマ娘が、お兄さま、なんて呼んで慕ってくれるんだぞ。勘違いもするというものだ。 ましてや俺は生まれてこのかたモテたことなんざ一度もない。 そんなんだから、俺が担当に恋をするのは時間の問題であったわけだ。 我ながらチョロい。でもやっぱり好きだ。
1 21/07/27(火)21:50:26 No.828272077
しかしとて。 所詮、俺はトレーナー。 担当ウマ娘に手を出すなんて、あってはいけない。 そう、勝利に向かってひたむきに走っている彼女を、俺という男の劣情一つで台無しにするなど、絶対にあってはいけないことだ。 だから俺は、この恋心をなんとか抑えて、あくまで担当とトレーナーの距離感を保たなければならない。 彼女の夢を叶えるのが、俺の役目なんだ。
2 21/07/27(火)21:50:43 No.828272248
レースに勝って帰ってきた時の、彼女のあの笑顔。 あの眩しさを間近で見られるだけで、俺は満足なんだ。
3 21/07/27(火)21:51:17 No.828272625
----- 休日。 自主トレーニングをするウマ娘もいるが、基本的に人はまばらだ。 彼女にも、今日は休むよう伝えてある。 一方で、俺はやり残した書類やら、レースのデータの精査やらがあったので、トレーナー室に向かっていた。 移動していると、ふと、声のようなものが聞こえることに気がついた。 おおかた自主トレ中のウマ娘だろうと思っていたのだが。
4 21/07/27(火)21:51:41 No.828272859
自分のトレーナー室に近づくにつれ、どんどん聞こえる声が大きくなっているのだ。 時折すすり泣くような音が混じった、苦しそうな声。 そして、聞き間違いで無いのなら…それは俺の担当ウマ娘の声に、よく似ていた。
5 21/07/27(火)21:52:06 No.828273055
トレーナー室の前まで来た。 間違いない。ここから、声は聞こえている。 ようやく、何を話しているか、聞き取れるようになった。 「っ…お兄さまっ……お兄さまっ…」 「ライスは…わるいこなんだ…」 「ごめんなさいっ…ごめんなさいっ…」 悪い子…?そんなことは絶対にない。 あんなに健気に夢に向かって頑張っている彼女が悪い子のはずがない。 俺は否定するために、部屋のドアを開けた。
6 21/07/27(火)21:52:25 No.828273187
その時俺は、声と一緒に、かすかな水音が混じっていることに、気づけなかった。
7 21/07/27(火)21:52:58 No.828273457
「お兄…さま…?」 そこには、間違いなく俺の担当ウマ娘、ライスシャワーがいた。 そして、…そして、見間違いでなければ。 その手には、俺のいつも使っているボールペンが握られていて。 上半身は、俺が予備にとトレーナー室に置いていたYシャツを羽織り。 そして下半身は…何も着けていなかった。
8 21/07/27(火)21:53:24 No.828273659
言葉を失った。 なんと、声をかけていいか。 どうして、こんなことに? 静止した部屋を動かしたのは、 瞳に涙を溜めた彼女から絞り出すように放たれた、その言葉だった。 「ライス…ライスは…」 「……ごめんなさい……」 「おねがい、…お兄さま…」 「ライスのこと…きらいにならないで…」
9 21/07/27(火)21:53:44 No.828273807
それを聞いた時、 ぷつん、と、俺の中で、何かが切れた。
10 21/07/27(火)21:54:00 [s] No.828273914
力尽きた
11 21/07/27(火)21:54:38 ID:h2a20X1k h2a20X1k No.828274235
削除依頼によって隔離されました 見るに耐えないからもうちょっと文推敲した方がいいと思うよ
12 21/07/27(火)21:54:59 No.828274413
おい待てェ力尽きるんじゃねェ ここからが本番だろうが