ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/07/26(月)23:46:33 No.827972956
せっかくの休日だというのに外は雨。 私とマックイーンは家の中で静かに過ごす事にした。穏やかな静寂のひと時。 私がソファに寝転んでスマホを見ていると、マックイーンがその上に乗ってきた。文庫本を両手にして、時折尻尾を揺らしている。いつもの、日常の景色だ。
1 21/07/26(月)23:47:38 No.827973439
段々と窓に打ち付ける雨音が強くなってきた頃、私はスマホの向こうに視線を感じた。そこにはマックイーンの大きな猫目。私は出来るだけ冷静さを意識する事にした。 「どうしたのかな、マックイーン」 「いいえ、何もありませんわ」 「そうか」 それで私が再びスマホを手に取ると、突然額に鈍い痛みが走った。マックイーンに文庫本の背表紙で殴られたのだ。猫目が私を睨んだ。 「今更取り繕ったって、もう遅いですのよ」 「やっぱり無理だったか」 「当たり前ですわよ。むしろ、滑稽ですわ」 不満気に鋭く細くなった視線が私の股関へと注がれる。そこでは私のソレが隆起していた。
2 21/07/26(月)23:48:21 No.827973740
「理由は聞きませんわ。わたくしが歯を磨いているところを見ただけで興奮する人ですもの」 その言葉に数日前の情景が思い起こされる。歯磨きをしていたマックイーンに、後ろから抱きついてそのまま唇を奪った事を。互いの舌で溶け合い混ぜ合った歯磨き粉の味を。 「それで」 マックイーンの人差し指が私の腹を撫でる。 「わたくしと、したいですの?」 「したいように見える?」 また額に鈍い痛みが走った。 「あら、そうでしたの。ならば結構ですわ」
3 21/07/26(月)23:48:52 No.827973963
そのままマックイーンはソファから降りて私に背を向けて何処かへ行こうとする。天の邪鬼な私も、流石に素直を選ぶ他はなく。彼女の方へと大股で歩んだ。 肩と膝を支えて持ち上げると、薄紫の耳が硬直した。少し重くなったと思わないわけでもないが、それを言うと今度こそしてもらえなくなるかもしれないので言葉を飲み込む。 お姫様抱っこを続けたまま、中指を首筋から頬へ、頬から口へと運んでいく。唇を撫でてみると、マックイーンはそれを咥え舌で挟んだ。 まるで赤ん坊のおしゃぶりのように。 「……今、わたくしの事を赤子みたいだなと思ったでしょう。目を見れば分かりますのよ」 「まあまあ、お姫様。ベッドに着きましたよ」
4 21/07/26(月)23:49:24 No.827974194
マックイーンは大抵自分が上に乗るのが好きだ。というよりも、体格の都合で仕方がない。 ベッドに身体を預けた私に、マックイーンが覆いかぶさる。雨はさらに強さを増していた。 「それで、やはりいつものあれですか?」 「お願いするよ」 甘い息が私の耳にかけられた。額に、髪に、瞳に、鼻に、口に、頬に、首から下もだ。まるで海底のように、マックイーンの吐いた息の音だけが部屋に籠もっていた。 「息をかけられるのが好きだなんて、わたくしには理解の出来ない趣味ですわ」 「好きなのはマックイーンの息だけだよ」 「当たり前の事ですわよね」
5 21/07/26(月)23:49:51 No.827974366
そう言っている間にも私の上着は脱がされ、今度はズボンも下着も脱がされた。恥じらいの込められた息が、私のを湿らせて熱くした。垂れた唾液が私のにまとわりつく。 「わたくし、舌が乾いてしまいましたわ」 「そうなんだ」 「ですから、舌を濡らす必要がありますわ」 「なるほど」 「で す か ら」 「私は君に唇を奪われるのが好きなんだよ」 「……っ??!」 はち切れんばかりの想いと、潤んだ瞳が私の唇へ迫っていった。普段は高潔で誇り高いが、キスのときだけは等身大の少女になるその姿が私は堪らなく好きだ。そう、堪らなくだ。
6 21/07/26(月)23:50:19 No.827974540
堪えられない私は、マックイーンの後頭部を手のひらで包むと、臆病に私の歯茎を舐めていた舌に私の舌を強引に絡ませた。窒息の寸前まで続くフレンチキスに、少し太いマックイーンの腰が大きく跳ねている。 5回ほど窒息しかければ、そこにはメジロ家の令嬢ではなく、1人の好色な雌がいた。
7 21/07/26(月)23:58:12 No.827977608
ウワーッ!
8 21/07/27(火)00:00:45 No.827978621
>歯を磨いているところを見ただけで興奮する人 ウワーッ!
9 21/07/27(火)00:05:11 No.827980200
スケベトレーナーとスケベウマ娘だよ
10 21/07/27(火)00:07:57 No.827981132
増々強くなる雨も、静かな水音の前では無音に等しい。吹き付ける風も、必死な息継ぎと比べれば凪の声だろう。 明かりをつけない暗い部屋は、光さえ行き場所を失う愛の海溝、想いの深海だ。 ──好き。 どちらの言葉かも分からないが、その2文字が私達の世界にとって全てだった。
11 21/07/27(火)00:11:15 No.827982284
これはアダルティ
12 21/07/27(火)00:21:40 No.827985877
どっちもかかってますね