21/07/26(月)21:32:24 寿命と... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1627302744673.jpg 21/07/26(月)21:32:24 No.827908540
寿命という物は、あまりに残酷だ。 逃れられないそのタイマーは、生きとし生ける者全てに等しく死を与えるだけにとどまらず、一つとして同じ残り時間を与えない。 残された時間が等しくないことが、なんと残酷なことだろうか。 ここに、一人のウマ娘がいる。 輝かしく華々しい、ターフの上を走ってきたウマ娘だ。 長い長い間、私の隣にいてくれたウマ娘だ。 彼女らの寿命は、ヒトのそれと比べてとても短いことは理解していた。彼女らの小さな身体は、その速度に長く耐えるようにはできていないことも理解していた。 だから、寿命という物はあまりに残酷だ。 ここに、一人のウマ娘がいる。 幾分か小さくなった身体で、静かに眠るウマ娘だ。 手を弱々しく握り返してきた彼女は笑顔だった。 最期に、彼女は私に向かって小さく感謝の言葉を贈ってきた。 ああ神様、どうしてこんなにも残酷なのでしょうか。 そこで私は、彼女らの美しさを、尊さを、初めて理解したのだった。