21/07/24(土)00:54:52 ブルア... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1627055692318.jpg 21/07/24(土)00:54:52 No.826796644
ブルアカ ヒフミ SS fu186733.png
1 21/07/24(土)00:55:13 No.826796753
「なんだか、前よりものが増えてない?」 ある週末。 約束通り迎えに来てくれたヒフミの運転するクルセイダーに乗り込むと、操縦席の後ろには大きなマットやランタン、モモフレンズのキャラクターグッズと思わしきクッション等が置かれていた。 前に乗せてもらったときは、ビーチで使う浮き輪やパラソルといった、外で使うものが大半だったような気がするのだけど。 「はい。これから行く場所は結構な遠出になるので、少しでもクルセイダーちゃんの乗り心地をよくしようと思って。長旅になると皆さんお尻が痛くなってしまったりしてしまうかもしれませんから」 「そっか……ヒフミらしいね」 用意周到というか、心配性というか。 近くに置かれていたアングリーアデリーのクッションを撫でながら、相変わらずのヒフミに苦笑する。 ……学校の備品であるこの戦車をほぼ完全に私物化していることについては、今は触れないでおいてあげよう。 「ところで、今日は水着じゃないんだね」 「あはは……前は流石に浮かれすぎてましたから。今日はちゃんと向こうについてから着替えます」 今度はヒフミの方が苦笑する番だった。
2 21/07/24(土)00:56:33 No.826797198
「先生は私達くらいの歳の頃は、どんな風に夏を過ごされていたんですか?」 他愛のない話をしながら目的地に向かう道すがら、ふとヒフミがそんなことを聞いてきた。 「夏の思い出か……うーん……」 思い返してみるが、取り立てて面白い話になりそうなエピソードは思い浮かばなかった。 友達と海に行って花火をしたりとか、夏の限定グッズを買いに行列に並んだとか……そういう、本当にごく普通の夏の思い出。 物語にあるような、記憶に残るひと夏の大冒険や青春は、少なくとも経験した覚えはない。 「普通、かなあ」 そんな話をしてもつまらないだろうと思い、そう返すことにした。
3 21/07/24(土)00:57:24 No.826797500
「普通、ですか」 「そうだね、普通だよ。普通に楽しくて、特別じゃないけど楽しかった思い出かな」 「いいですよね、普通の楽しい思い出」 「ヒフミはそれをアズサにも経験して欲しがってたもんね」 「あはは……あれはその……思っていたのとは少し違いましたけど、アズサちゃんは楽しんでくれたみたいなのでいいかなって」 ヒフミとアズサ、そしてツルギとマシロも交えたひと夏の思い出。チンピラ達との戦いやイズミの料理という普通というには刺激の強すぎる海での思い出。 ヒフミの言う通り、アズサはあの夏を確かに楽しんでいた。 「ヒフミも楽しかった?」 「へ?」 けれど、そう言えば、それだけは聞けていなかった気がする。 「もちろん、楽しかったですよ。……色々ありましたけど」 少し遠い目をしながら、ヒフミが笑う。 「でも、そうですね。個人的に……一つだけ」 その後にぼそりとこぼされた小さな呟きは、クルセイダーの駆動音にかき消されてよく聞こえなかった。
4 21/07/24(土)00:58:52 No.826798056
「え?」 「あ、先生!もう着きますよ!車止めの準備、お願いできますか?」 「あ、うん。任せて」 言われるがまま、私は一時停車したクルセイダーから降りて、車止めを設置しに向かった。 停車したクルセイダーの側の木陰で待つこと、10分ほど。 車内で着替えを済ませるというヒフミを待っていたのだけれど、出てくる気配がなかった。 何か手間取っているのだろうか? 『すみません、先生』 『少し、こちらに来ていただけませんか?』 『困ったことになってしまって……』 すると、モモトークにヒフミからのメッセージが入る。 何かトラブルでもあったのだろうか。「わかった」とだけ返事をして、私はクルセイダーの車体をよじ登った。 「ヒフミ?入るよ……?」 念のため一言断ってから入ると、車内は照明が消えていて真っ暗だった。 「どうしたの?まさかエンストとか──うわっ」
5 21/07/24(土)00:59:16 No.826798202
床に足がつくかどうか、というタイミングで、何かがぶつかって来て、倒れ込んでしまう。 しかし、ぽふん、という柔らかな感触に受け止められて、予想していた痛みが来ることはなかった。 そういえば、ヒフミがマットやモモフレンズのクッションを置いていたっけ……。 「──ヒフミ?」 そして遅れて、ぶつかってきて、今は私に覆い被さっている相手に声をかける。 「あはは、えっと……」 困ったようなヒフミの声が聴こえて、パチリという音とともにランタンの淡い光が周囲を照らす。 「ごめんなさい。……少しだけ、嘘をつきました」 目の前に、ヒフミの顔があった。
6 21/07/24(土)00:59:45 No.826798356
やってしまった。本当に、やってしまった。 少し動けばお互いの鼻先が触れてしまいそうな位置に、驚いた表情の先生の顔がある。 当たり前だ、呼び出されたと思ったら暗闇の中で押し倒されて、びっくりしないわけがない。 困ったこと、なんて何もない。前に一度ドジを踏んで、今度はそうならないように気をつけたのだから。 水着も破けていないし、クルセイダーちゃんにだって異常はない。 だったらどうしてこんなことになっているのかというと──それはもちろん、私が自分の意思でやっているから。 「ヒフミ?」 「あっ、ええと……」 声をかけられて、我に返る。 「その……」 どうしていいのかわからない。というか、どうしたいのかわからない。 ここまでやっておいて、今更頭が真っ白になっている。
7 21/07/24(土)01:00:06 No.826798471
「とりあえず危ないから、明かりをつけよう?照明は問題ないんだよね?」 私がパニックになっていると思ったのか、先生は優しい声音で私を自分の上から下ろそうと、手を伸ばしてくる。 「あ、は──」 はい、と答えようとして、思いとどまる。ここで素直に引いたら全て水の泡になる。 そんなだから、いつまで経っても私は「普通」のまま。地味で、砂浜の石ころ同然になってしまう。 それじゃダメだ。そんなことでは、気持ちを伝えることさえできないまま、欲しいものも取りこぼしてしまう。 勝負をする舞台にさえ立てずに取り逃がしてしまう。そんなのは、ダメだ。 だから── 「せ、先生!」 伸ばされた手を両手で掴んで、私の胸に押し当てる。 「す──好きです……!」 そしてそのまま、声を絞り出した。
8 21/07/24(土)01:00:41 No.826798649
かけられた言葉と掌に伝わる柔らかな感触に、思考がしばらく凍り付いていた。 自分の上に馬乗りとなった少女が、泣きそうな顔でじっと見つめてくる。 「ヒ、ヒフミ。落ち着いて……」 数歩遅れてようやく出たのは、そんな月並みな言葉だった。 「一旦、落ち着こう?きっと慌ててるだけだから……」 とにかく、良くない状況なのは間違いなかった。 「違います!いえ……慌ててるのは間違いないかもしれませんけど……そうじゃなくて!」 けれどヒフミは、目に涙を溜めたまま続ける。 「せ、先生にはもっと素敵な、色んな方たちと親しいことは知っています……!私は普通だから……そういう人達には敵わないかもしれませんが!だからこそ、このくらいしないとダメだって……」 「ヒフミ……」 ヒフミの目は本気だった。それは理解できる。 「気持ちはすごく嬉しいよ。でも……」 ヒフミは勘違いをしている。ヒフミの言う「素敵な人達」が誰を指すのかは予想が着くけれど、ヒフミを含めてその中の誰でもダメなのだ。だって私は先生で、彼女達は生徒だ。だからそれ以上にはなってはいけない。
9 21/07/24(土)01:01:00 No.826798752
「それは違うんだよ。だから──」 必死に平静を装いながら、ヒフミを宥めようとする。 「先生」 遮るようにして、ヒフミが覆い被さってくる。彼女の二つ結びにした髪が顔をくすぐった。 少女の柔らかな甘い香りと、汗ばんでじっとりとした肌の感触が、私の中の何かを急速に削り落としていく。 「ひと夏……いいえ、今日1日だけでも構いませんから……」 耳元に寄せられたヒフミの唇が紡ぐ言葉が、吐息と共に耳朶を打つ。 「私に、思い出を作らせてください……」 ぷつりと、何かが切れた気がした。
10 21/07/24(土)01:02:03 No.826799098
そこから先は、夢の中にいるようだった。 「んっ♡ぷあっ♡せんせっ♡せんせっ♡」 「ヒフミっ…!」 噛み付くように、何度も何度も唇を重ねる。 舌を絡め、どちらのものともわからないほど混ざり合った唾液の糸を喰むように唇を離し、また重ねる。 貪るような口付けの合間、私も先生も、お互いを呼ぶばかりで会話なんてろくにできなかった。 「ヒフミ……!ごめん……!私……!」 「!……だいじょうぶ、ですっ♡せんせいの、お好きにぃっ♡」 先生の言葉と共に下腹部に硬い感触を感じて、先生の衝動を受け入れる。だって、求めたのは私の方だ。 「あ゛う゛っ……♡」 既に濡れそぼったそこに、硬く怒張したそれが容赦なく突き立てられる。初めての感触に、思わずなけぞってしまった。 「う゛あ゛っ……♡」 容赦のなく突き上げに、言葉にならない声ばかりが漏れる。
11 21/07/24(土)01:03:21 No.826799498
「んあっ♡ぁあ゛っ♡せんっ、せっ…♡」 普段からは想像もできないくらい荒々しさを見せてくれる先生に、私はどこか優越感を覚えていた。 もっと先生を感じたい。もっと先生に私を感じて欲しい。 のけぞってしまった体を前に倒して、もう一度先生に密着する。 「んうっ……!?♡」 途端、先生が私の頭を抑えてきて、また唇を奪われる。 「ふあっ♡んちゅっ♡ぷあっ……♡」 腰の突き上げと同時に舌を絡め取られ、息ができなくなる。 「せんっ…せっ…♡好きっ♡好き…ですぅ…♡」 快楽と酸欠で頭の中がふわふわしていく中で、もう一度想いを伝える。 今このひとときだけだったとしても、間違いなく私はしあわせだった。
12 21/07/24(土)01:03:51 No.826799669
「わた、しも……っ!好きだよ……!ヒフミっ……!」 「う゛あ゛……っ♡あっああぁあ゛っ♡」 言葉と共に、今までになかったほどの勢いで突き上げられる。 串刺しにされ、悲鳴じみた喘ぎをあげてしまったその瞬間、何か熱いものが私の奥に注ぎ込まれるのを感じた。 「はっ…はっ…ぁ…」 どくん、どくんと注ぎ込まれていくその余韻に浸りながら、私の体はゆっくりと弛緩していった。
13 21/07/24(土)01:04:05 No.826799753
「……」 「……」 全て終わってしまったあと。 戦車の中の後始末を終えた私とヒフミが外に出ると、外はもう夕焼けに染まっていた。 「あはは……下見……できなくなっちゃいましたね……」 一緒に砂浜に降りたヒフミが困ったように笑い、砂浜に腰を下ろす。 「そ、そうだね……」 私はと言えば何をするでもなく突っ立って、同じく苦笑いすることしかできなかった。 海に目を向ける。先生として最低なことをしてしまった。 嫌われてもいいからヒフミを拒絶するべきだったのに、それは熱に浮かされているだけだと諭すべきだったのに、流れに抗うことができなかった。
14 21/07/24(土)01:04:30 No.826799866
「……ヒフミ、その──」 「あ、こうしてはいられませんね!そろそろチェックインの時間です!クルセイダーちゃんを出すので、先生は車止めの回収をお願いできますか!?」 謝ろうとして、ヒフミに遮られる。 「あ、うん……」 有無を言わせない勢いに、私は従うしかなかった。 「これから泊まる宿なのですが、お料理がすごく美味しいらしいんですよ!楽しみだなあ」 「それは楽しみだね」 「はい!」 クルセイダーに乗り込んで、宿へと向かう道すがら。 ヒフミは朝よりもずっと勢いよく話を続けていた。 まるで、私に何も言わせまいとしているかのように。 その横顔を見つめながら、私の脳裏には、あの熱に浮かされたような少女の顔が浮かんでいた。
15 <a href="mailto:s">21/07/24(土)01:05:39</a> [s] No.826800199
fu186767.png 終わり ヒフミは攻めに回ると強そうだと思う
16 21/07/24(土)01:07:01 No.826800634
素晴らしいヒフミシコだった ありがとう…ありがとう…
17 21/07/24(土)01:12:52 No.826802413
ヒフミにぐいぐい迫られるのもいいな…
18 21/07/24(土)01:14:52 No.826802960
ひふあじじゃシコれないと考えていた時期が私にもありました…
19 21/07/24(土)01:15:19 No.826803077
夏は女を大胆にするからな…
20 21/07/24(土)01:16:55 No.826803578
控えめに見えてだいぶ押しが強いからな…ヒフミ
21 21/07/24(土)01:18:32 No.826804057
ペロロ様が登場しなかったから105点から5点減点で100点
22 21/07/24(土)01:20:31 No.826804619
普段は消極的な子がここぞという場面で思いっきり積極的になるのとてもいいです
23 21/07/24(土)01:22:25 No.826805170
ブルアカ怪文書初めて見た…
24 21/07/24(土)01:23:35 No.826805532
力作ありがたい…
25 21/07/24(土)01:24:49 No.826805905
ひふあじはエロなん?
26 21/07/24(土)01:26:42 No.826806452
左様
27 21/07/24(土)01:29:37 No.826807265
ヒフミの戦車姦よく見るな…
28 21/07/24(土)01:31:23 No.826807736
ここぞとばかりに卑しさを発揮しやがって…
29 <a href="mailto:ハスミ">21/07/24(土)01:32:31</a> [ハスミ] No.826808032
この戦車なんか臭いますね…
30 21/07/24(土)01:32:44 No.826808086
fu186823.jpg 戦車で2人きりの状況でこういう事言うからな…
31 21/07/24(土)01:34:10 No.826808419
ユズトーク活用してるな…
32 21/07/24(土)01:35:43 No.826808800
導入として優秀だなゆずトーク
33 21/07/24(土)01:36:19 No.826808949
やはりヒフミシコ…ヒフミシコはすべてを解決する
34 21/07/24(土)01:36:30 No.826808994
自前で二人きりの空間持てるのは強い
35 21/07/24(土)01:37:06 No.826809153
レンタカーでセックスしちゃだめだよ!
36 21/07/24(土)01:44:24 No.826811104
先生はこのあとことあるごとにヒフミに迫られたときのことを思い出すのだろうか…