虹裏img歴史資料館

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21/07/23(金)22:07:48 「はぁ…... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1627045668185.jpg 21/07/23(金)22:07:48 No.826710638

「はぁ…どうしたものか…。」 昨日の一件以来カレンチャンは口を聞いてくれない。 私が渡したメニュー通りにトレーニングはしてくれてはいるがこのままで良いわけがない。 「カレンチャンさんのトレーナーさんどうしたんですか?カレンチャンさんもうトレーニングしてますよ?」 「桐生院さん。実は昨日カレンチャンと喧嘩してしまいまして朝から口を聞いて貰えないんです…。」 「え!?昨日あんなに心配してたカレンチャンと喧嘩になったんですか!?」 どうやら昨日倒れたことは知ってるらしい。 それもそうか、トレーナーが倒れるなんて滅多にないし。 「教え子より先に倒れるなんてトレーナー失格ですよね…。」 「それはなんとも言えませんね。体調不良で倒れたなら仕方ありませんし。」 「完全に私の自己管理不足なので私のせいですよ…。」 「そうですか。」 しまった、桐生院さんに愚痴ってしまった。 こんな私の話聞いて桐生院さんに迷惑をかけてはいけない。 「ごめんなさい!なんか暗くなる話してしまって!」

1 21/07/23(金)22:08:08 No.826710805

「いえいえ同じトレーナーじゃないですか。それにこのままじゃいけないですよね?一緒に解決しましょうよ!いつも私の相談に乗ってくれますし!」 力強くこちらを見つめる桐生院さんがいつもより頼りになるように見えた。 「それならお願いします。」 「それじゃ仲直り作戦を開始しましょう!」

2 21/07/23(金)22:08:37 No.826711080

「カレンちゃんお疲れ様です。」 「ミークちゃんもお疲れ様♪」 「そろそろお昼だし一緒にランチ食べませんか?」 「いいよ♪」 「それじゃ一度部屋に戻るので食堂で会いましょう。」 「OK♪」 カレンチャンと食事の約束をしたハッピーミークさんがこちらにくる。 「良くやったわミーク!」 「ぶい。」 「一緒に昼食を取るのは良いんですけど、どうやって仲直りすればいいですかね…?」 正直なぜそこまでカレンチャンが怒ってるのかまだ分かってない。 このままじゃ謝ろうにもきちんと謝ることができない。 「う…。どうすれば良いですかねミーク?」 「…。」 ミークさんが桐生院さんを無言でじっと見つめている。

3 21/07/23(金)22:08:51 No.826711228

「そんな目で見ないでください!喧嘩とかあまりしないから分からないんです!」 「…直接カレンちゃんから聞けばいいと思う。」 「直接か…なかなか大変そう…。」 この状況で素直にカレンチャンに聞けるだろうか…。 「とにかくやってみるしかありませんね!」 「そ、そうですね…。」

4 21/07/23(金)22:09:13 No.826711467

「カレー美味しいですねミーク!」 「うん。」 「美味しいですね♪」 「お、おいしいね!」 「…。」 一緒に食事をすることができたものの気まずすぎる…。 「あ、あのカレンチャン…。」 「ミークさん達は次なんのレース出るんですか?」 「菊花賞に出ようかなって。まだ長距離走ったことないし。」 「長距離ですか!いいなぁ、カレンはスタミナなくて走れないから憧れちゃう♪」 露骨に私を無視してる…やっぱりまだ怒ってるんだ…。 「あ、あの差し出がましいですがちょっといいですか!」 「どうしたんです桐生院さん!?」 「お二人は喧嘩をされているようですが、なぜ喧嘩しているんです!?」 桐生院さん!アシストはありがたいですけど直球すぎる!

5 21/07/23(金)22:09:36 No.826711677

「…お姉ちゃんがカワイくないから。」 「カワイくない…?」 桐生院さんが困惑しているが私も結局何のことか分からず困ってしまう。 「カレンちゃん、意地張るの良くないよ。素直に話し合う大切さ教えてくれたよね?」 「うっ…。」 ミークさんナイスアシスト!これでやっとカレンチャンの本心を聞ける! 「お姉ちゃんが1人で抱え込むから!」 カレンチャンが思いの丈をぶつけるように叫ぶ。 「本当は私のために予定組んでて体調悪くなったのに、自分が悪いんだって言って聞かないし!トレーナーとウマ娘はお互いが支え合っていくものじゃなかったの!?」 カレンチャンは眼に涙を浮かべて気持ちを吐露する。 確かにカレンチャンに心配させまいと最近は自分の気持ちを隠してしまっていた気もする。 「カレンチャン…。」 「確かにお姉ちゃんは少し頼りないし、おっちょこちょいだし、何もなくてもニヤニヤしたりするけど、それも含めてカレンはお姉ちゃんの事が好きなの!だからトレーナーになって貰ったの!」 眼に貯めた涙を拭い、カレンチャンはこちらをまっすぐと見つめる。

6 21/07/23(金)22:09:51 No.826711854

「だから1人で抱えないで?」 「…ごめんなさい。」 言い返す言葉もない。本当に自分はバカだ。 でもそんな私をカレンチャンは慕ってくれている。 「こんなにダメでおっちょこちょいな私がこれからもトレーナーで良い?」 「勿論!」 もう1人で抱えるのはやめよう。自分のペースで良いからカレンチャンをサポートしていこう。 「仲直り良かったですね!」 「え!?ああ、ありがとうございます!」 感極まって忘れていたがここは食堂だった。 周りの生徒がこちらを見てヒソヒソ言っている。 「お姉ちゃん気にしない気にしない♪むしろ仲直りしたの見せびらかしちゃお♪」 カレンチャンが腕を組んで周りに手を振る。 流石にこれは恥ずかしいけど我慢我慢…。 それにカレンチャンの腕と胸が密着して少し嬉しいし…。

7 <a href="mailto:s">21/07/23(金)22:22:46</a> [s] No.826719743

桐生院さんとミークは書いてて楽しいですね

8 21/07/23(金)22:25:51 No.826721711

うっ…レイニー止め…

9 21/07/23(金)22:39:40 No.826730131

これは桐生院ではなく桐生院さん

10 21/07/23(金)22:49:19 No.826736266

桐生院さんはミーク大好きなのが良いと思います

11 21/07/23(金)22:58:07 No.826741261

マトモな人扱いされてる桐生院トレーナー久々に見た

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