21/07/16(金)21:03:41 白いウ... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
21/07/16(金)21:03:41 No.824131389
白いウルトラビーストに絡み付かれながら、私は必死になって暴れる。 母のようになるのも、グズマさんのようになるのも恐ろしかった。 やっと見つけた自分を見失いたくない。 昔のように戻ってしまうのも、抑制を失ってしまうのも嫌だ。 だけどガラスのような触手は後から後から流れ落ちてきて、手で防ぎきることは到底できなかった。 触手の一本が首筋をなぞり、ちくりとした痛みが走る。 何かが体に入り込んだという確信に私は小さな悲鳴を漏らした。 己を保とうとこわばっていた心が、どうしようもなく緩んでいくのがわかった。
1 21/07/16(金)21:03:53 No.824131474
いくつもの思い出が意思と無関係に湧き上がる。 初めて出会った山道で私の代わりに危険を冒してほしぐもちゃんを助けに行ってくれた事。 リリィタウンのお祭りで慣れないポケモン勝負に全力で打ち込んでいた事。 ブティックで買った服を……私が自分で選んだそれを褒めてくれた事。 少し合わない間にいくつもの試練を乗り越えとても頼もしく格好よくなっていった事。 エーテルハウスの前でスカル団から守ってくれた事。 誰も辿り付けないと思っていた屋敷にまで助けに来てくれた事。 彼のようになりたいという私の夢を励ましてくれた事。 いつも前向きで、私を力づけ、助けてくれて。 私よりも少しだけ小さなその背中に恋するようになったのはいつの事だっただろうか。 母との事さえなければ、逃げ隠れしなくてもよければ、ずっと彼の傍にいたいと私は強く願っていた。
2 21/07/16(金)21:04:07 No.824131562
「リー、リエ……?」 男の子の声に私は顔を上げる。 いつの間にか……私の目の前には彼がいた。 胸が高鳴る。顔に微笑みが浮かぶ。私はそれに違和感と、恐怖を感じた。 今私はウルトラビーストに取りつかれ何本もの触手に絡みつかれて、女の子としては非常にはしたない有様になっているのだ。 なのに私は痴態を晒していることを恥じるでもなく、困惑する彼の表情に気まずくなるでもなく、ただ歓びを、膨れ上がる彼への想いだけを感じていた。 ヨウさん。 いつも私を見守って、助けてくれた男の子。 誰よりも頼もしい世界で一番のポケモントレーナー。 私の、恋焦がれる人。
3 21/07/16(金)21:04:34 No.824131755
「っ……」 彼の名を呼び掛けた口を押さえ、私は必死で言葉を飲み込む。 違う、明らかに今の私は変だ。 「こ、ない、でっ……」 ショックが抜けたのか慌てて近付いて来ようとするヨウさんを必死に制止する。 ビーストが愉しげにのたうって触手をうごめかせた。 小さな痛みがそこかしこで走る。 また心を侵されるという絶望的な予感が身体を貫いた。 「だめ、ですっ……! わたし、おかし、く、て……っ」
4 21/07/16(金)21:04:55 No.824131942
「そんなこと言ったって……!」 声は甘い毒液のようだった。 ヨウさんが心配してくれている。 助けようとしてくれている。 そうだ、ヨウさんはいつでも私のそばにいて、私を肯定してくれる。 都合のいい解釈が増大して思考をふやかす。 彼に触れたいという衝動が私の理性を揺らす。 違う、ダメだ。 相反する感情を振り払おうと、心配するヨウさんの顔を見まいと、私はぶんぶんと頭を振った。 その動きはまるっきり子供のようだった。
5 21/07/16(金)21:05:09 No.824132049
「……っ 来ない、でっ……」 襟から服の中に触手が入り込む。 力の入らない身体でそれを抑える事はもうできなくて、ボタンが飛んで胸元が外気にさらされる。 ヨウさんが息を呑んだ。 彼の前で肌を晒した事と、それを見た彼の反応が私に不道徳な恍惚をもたらす。 彼もまた私の身体を見て欲情するのだ。 ……私はずっと彼に想いを伝えたかった。身体に触れたかった。 そして叶うなら、この身に秘めた愛欲を満たしたかった。 違う、違う……! これではまるっきり母の考え方だ。
6 21/07/16(金)21:05:28 No.824132193
「は、離れろよ!お前!!」 怒声をあげて、ヨウさんは私とビーストを引き離そうとする。 私の腕を掴んで絡み付く触手を剥がそうと力を込めた。 ヨウさんが、私に触れた。 頭に痺れが走る。 滅多に触れる事の無い、男の子の体温。 冒険で少し荒れた、力強い手。 雨宿りをした時にその手に触れた事を思い出した。 あの時も、今この瞬間も、ヨウさんは私の味方だった。 違う、駄目。 「ヨウ、さん……」
7 21/07/16(金)21:05:40 No.824132293
私の手は触手から逃れようとすることをやめて、代わりにヨウさんの背に這わされた。 衝動のままに、ヨウさんを抱きしめ、顔を捕まえて口づけする。 驚き暴れる身体を私は強引に抑え込んだ。 私の力はこんなに強かったのだろうか、ヨウさんの腕はこんなに弱かっただろうか。 抑圧の鎖から放たれた頭に解放感と幸福感が満ちる。 ずっとこうしたかった。もっと早くにこうするべきだった。 ヨウさんを抑えつけたまま、私は彼の唇を貪り、身体を擦り付ける。 お互いの下半身の間で硬くなるものを認識し、私は淫らな息を吐いた。 それがなんであるかもちろん私は知っている。やはり私たちの思いは同じだったのだ。 身動きの取れないうちに彼もまたビーストの触手に傷つけられ、その抵抗が徐々に弱まっていく。 強い意志を秘めていた瞳が潤み、私と同じようにとろけだす。 ああ、やっぱりそうだ。 私は嬉しくなってもう一度彼に口づけした。 無意識的に舌を彼のそれと絡めながら、私は彼のズボンに手をかける。 私達は、こうすべきなのだ。
8 21/07/16(金)21:09:23 No.824134068
ぴゅいいー!
9 21/07/16(金)21:11:36 No.824135068
やべーぞ!
10 21/07/16(金)21:19:06 No.824138868
ヨウリエいいよね…
11 21/07/16(金)21:19:33 No.824139110
精神浸食いいよね…
12 21/07/16(金)21:21:58 No.824140304
えっシコれるんだけど
13 21/07/16(金)22:02:47 No.824159782
いいぞもっとやれ