ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/07/16(金)00:16:15 No.823888085
甘奈 Pドル 付き合いたて -R-18
1 21/07/16(金)00:19:27 No.823889345
もしかして:甜花 Pドル R-18
2 21/07/16(金)00:21:33 No.823890226
寝る前に半ば日課となっていることの一つが、Pさんとのメッセのやりとりを見返すこと。業務上のありふれた言葉の一つ一つに文字以上の気持ちを込めて送り、そして、送られる。 二人以外の誰が見てもわからない、二人だけの秘密。 「おやすみ、プロデューサーさん……」 甘奈とプロデューサーさんの『大好き』は、その言葉だけじゃ足りない。だからログを見るのが大好きなんだ、だってその時の気持ちまで蘇るから。 指先のフリックが、止まった。バイブレーションと、画面に表示された名前。 「プロデューサー、さん?」 こわごわと指をスライドさせて、スピーカーを起動した。ちょうど考えてた時に、こんなのって。慌てて吸い込んだ空気をやっぱり慌てて吐いて不恰好な深呼吸。うん、甘奈は大丈夫。 「遅い時間にごめん、甘奈。今、大丈夫か?」 「うん☆どーしたの、プロデューサーさん?」 「いや……今、部屋か?」 「……?うん、もう寝るとこだったから一人だけど……」 「そうか。……その、甘奈の声が聞きたくなってな」 「本当!?えへへ、めーっちゃ嬉しい☆」 甘奈も、プロデューサーさんのことを考えてたから。なんて、恥ずかしくて言えないけど。
3 21/07/16(金)00:32:34 No.823893925
「えへへ、プロデューサーさんって結構甘えん坊さんだよねー?」 「そ、そうか……?」 「そうそう!声が聞きたいなんて急に言われてめっちゃ驚いたもん」 「す、すまん……」 甘奈の言うことはきっと正しい。自分の気持ちを隠さなくても良くなった反動だろうか、伝えたい気持ちをたくさん伝えたいと思うのは。側にいられない時間でも心の近くにいたくて、いて欲しいなんて思ってしまう。 「えっへへ……プロデューサーさん」 「甘奈……」 「大好き」 同時に、回線の遅れすら追いつかない完璧なタイミングでそれは発せられた。お互いの気持ちは知ってるけれど、言わないとわからない、ってこともないように何度も何度も伝えたけど、それでもまだ伝え足りない言葉。さっきまでよりももっと好きになる、これからもきっともっと好きになる。それを伝えたいから言葉にする。 「ははっ。……もうこんな時間だ、急にごめんな、甘奈。おやすみ」 「んーん、甘奈も話し過ぎちゃったから……お休みなさい、プロデューサーさん」 寝落ち通話をしたことはないけれど、それもする日が来るのだろうか。甘奈の寝息を聞く日も。 先程まで大事な人の声が聞こえた板は、静かに俺を反射した。
4 21/07/16(金)00:38:53 No.823896154
千雪さん…最近なーちゃんが夜うるさい…
5 21/07/16(金)00:46:26 No.823898469
ほんの数分前まで話していたのに。もっとお話ししたい、もっと一緒にいたい、もしも寝る寸前まで一緒にいられたらとか、もしも起きてからも一緒にいられたらとか、そんな事を考えちゃって。 「プロデューサーさん……」 いつかそんな日が来るのかな。甘奈とプロデューサーさんの間にある全部の壁が無くなって、何も気にせずに好きでいられる日。一緒に暮らして、寝て、起きて。大事な人が、大事な関係が、何一つ変わる事なく、誰一人欠けることもなく。 「……」 次は甘奈から電話をしてみようかな。もしも時間があったら、モーニングコールなんてしてもいいかな? 朝最初に聞く声も、夜最後に聞く声も、プロデューサーさんのものだったら──。 今じゃないいつかを欲張りな甘奈は考えちゃった。幸せなのにちょっとだけ寂しいから。 翌朝のこと。 「…………あっ、プロデューサーさん、おっはよ~ございまーす☆」 「むにゃ……甘奈……?」 「えっへへ、プロデューサーさん☆甘奈だよ」 「ん……お、おはよう……?」 まだ寝ぼけた声で、だけど甘奈を確かめてくれる声色は徐々に落ち着きを取り戻す。 「ん……甘奈、ありがとう」 二人の時間が伸びていく。
6 21/07/16(金)00:53:59 No.823900876
こういうのでいいよね☆
7 21/07/16(金)01:05:57 No.823904033
めーっちゃいいと思うな☆
8 21/07/16(金)01:06:33 No.823904169
三感なーちゃんひさしぶりに見た…
9 21/07/16(金)01:09:29 No.823904860
(千雪さんの乱入遅いな……)