21/07/11(日)23:33:32 「…はぁ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1626014012174.jpg 21/07/11(日)23:33:32 No.822588513
「…はぁ」 早朝の自宅で、レッドはため息をついた。 ベッドの中で考えごとをしていたら、なかなか寝付けずに夜が明けてしまった。 頭の中に浮かぶのは1人の女性だ。 彼女の名前はブルー。 つい先日、交際を始めた恋人だ。 数日前に彼女に想いを伝え、受け入れられた。 そして、身も心も重ね合った。 その時のことを思い出して、レッドは顔を赤くした。
1 21/07/11(日)23:33:48 No.822588617
10年以上の付き合いの幼馴染の裸体。 前からスタイルはいいとは思っていたが、想像以上の肉感と美しさだった。 実際に触った時の柔らかさや温かさも。 自分に向けられた、彼女の視線の熱さも。 女性と交わったのは初めてだったが、 その相手がブルーで本当によかった。 だが、あれ以降ブルーを見る目が変わってしまった。 彼女のことは愛している。 だが、つい彼女をいやらしい目で見てしまう。
2 21/07/11(日)23:34:06 No.822588737
一度抱いてしまったのだから仕方ないのかもしれないが、 愛する人に対してそれでいいのだろうか。 ブルーなら許してくれる気はするが、 それに甘えていいのだろうか。 でも、また彼女を抱きたいというのも本心ではある。 庇護欲と性欲。 二つの欲望の狭間でレッドは葛藤し続けていた。 それが数日続き、眠れない。 一応短時間の仮眠は取れてはいるが、熟睡できたことはここ最近はない。 お互いの都合が合わず、あれからは会っていないが、今度会ったらどうなるか。 それでも会いたいという気持ちに偽りはない。 どうしたものか、とまたため息をついた時だった。 突然、ポケギアが着信音を鳴らした。
3 21/07/11(日)23:34:35 No.822588928
「…はぁ」 早朝の自宅で、ブルーはため息をついた。 ベッドの中で考えごとをしていたら、ぐっすりと眠れて気持ちの良い朝を迎えることができた。 頭の中に浮かぶのは1人の男性だ。 彼の名前はレッド。 つい先日、交際を始めた恋人だ。 数日前に彼から想いを伝えられ、それを受け入れた。 そして、身も心も重ね合った。 その時のことを思い出して、ブルーは顔を赤くした。
4 21/07/11(日)23:34:51 No.822589058
10年以上の付き合いの幼馴染の裸体。 前に半裸を見たからたくましいはいいとは思っていたが、あの時以上の筋肉だった。 実際に触った時の固さや温かさも。 自分に向けられた、彼の視線の熱さも。 男性と交わったのは初めてだったが、 その相手がレッドで本当によかった。 あれ以降レッドのことを思うと幸せな気持ちになる。
5 21/07/11(日)23:35:08 No.822589174
自分のような暗い過去を持つ女を愛してくれる優しい男。 彼に甘えたい。 あの固い身体に抱かれたい。 自分でもこんなに誰かに甘えたいという欲望がでたことに驚くが、 自分がそうしたいと思うことは事実だ。 レッドならばそんな自分も受け入れてくれるだろう。 そう思うと無性に彼に会いたくなってくる。 ならば欲求に素直になろう。 そう思いブルーはポケギアを手に取って、 レッドへと通話を始めた。
6 21/07/11(日)23:35:22 No.822589273
「もしもし、レッド?」 「あ、うん。おはよう」 「おはよう。朝から急に電話してごめんね?」 「いいよ。オレもブルーの声聞きたかったし」 そう言ってもらえて、ブルーは安堵した。 最初から拒絶されるとは思ってはいなかったが、 向こうから声を聞きたいと言われたのは予想外でつい口元がにやけてしまう。 「これから会えない?久しぶりにレッドに会いたくなっちゃって」 「えっと、ああ。大丈夫」 「ホント!?じゃあこれからレッドの家に行くわね」 彼の了承を得て、通話を切るとブルーは急いで身支度を整えて家を出た。
7 21/07/11(日)23:35:41 No.822589421
「来るのか…」 ブルーとの通話の後、レッドはつぶやいた。 彼女が会いたいというならそれに応えたい。 自分とて会いたいとは先程思っていたところだ。 だが彼女に会ってどうしよう。 会話程度で済めばいいが、性欲のまま押し倒してしまうかもしれない。 そうでなくても、冷静でいられるかどうか。 彼女への対応にまた頭を悩ませる。 どうしようと考える。 そうしていると、次第に意識が遠のいていった。
8 21/07/11(日)23:35:56 No.822589555
「…レッド。レッド?」 声をかけられて、瞼を上げる。 と、よく知った女性が間近に見えていた。 ブルーが、すぐ近くにいた。 思わず、レッドは彼女を見つめる。 整った顔。艶やかな髪。細い首筋。豊かな胸の膨らみ。 「…ブルー!?」 自分の状況をようやく自覚し、レッドは慌てて飛び起きた。 どうやら、彼女が来るまでの間に居眠りしてしまったようだ。 到着したブルーがそれを見て、いつかのように起こしたのだろう。 「ごめん、寝てた…」 「いいわよ。それより大丈夫?ちゃんと寝れてる?」
9 21/07/11(日)23:36:11 No.822589658
そう言ってブルーは、レッドの目元を撫でた。 軽いボディタッチなのに、それだけでレッドの胸が高鳴る。 「クマ出来てるじゃない。寝不足なの?」 「あー、うん。ちょっと。考えごとしてて」 と、ブルーが心配そうに眉を顰める。 「アタシ帰った方がいいかな。ちゃんと寝ないと」 「いや、大丈夫だよ。寝たらだいぶマシになったし」 対応に悩んではいたが、だからといってせっかく会えたのにすぐに離れたくはない。 眠気も消えたのは事実だし、こんなことで彼女を帰したくない。
10 21/07/11(日)23:36:28 No.822589757
「そう?ならいいけど、無理したらダメよ?」 心配そうに聞きながらも、ブルーはソファに腰を下ろした。 レッドも隣に腰掛ける。 「レッドが調子悪いみたいだし、今日は家にいましょう」 ブルーはそう言って微笑みかけてくる。 その気遣いがありがたかった。
11 21/07/11(日)23:36:46 No.822589897
それから、レッドとブルーは家の中で遊んでいた。 ゲームをしたり、談笑したり、DVDを見たり、食事もとったり。 再び隣に腰掛ける。 と、ブルーをまた見つめてしまう。 改めて見ると、美人だと再認識してしまう。 そして、その蠱惑的な肢体に惹かれる。 一度あの身体を味わうと、前よりも意識してしまう。 また味わいたいと思ってしまう。 「レッド?」 「あ、ごめん!」 視線を彼女の身体から顔に移し、慌てて謝罪する。
12 21/07/11(日)23:37:03 No.822590002
「別に見てもいいのよ。もうしちゃったんだし、またあなたにされても望むところよ」 「したくないわけじゃないんだけどさ…」 頭をかきつつ、レッドはこぼす。 「そりゃ、好きな女抱きたいとは思うけどさ。 ついこの前まで友達だったのに、いきなりそう対応変えるのもやりにくいっていうか…」 「仲間だった時から、結構いやらしい目で見られてたと思うんだけど?」 「気づかれてたのか…」 「昔からそういうのにはなれてたからね。 特にレッドは付き合い長いから余計にわかりやすいわ」 オホホと笑いつつ指摘してくるブルーに、バツの悪い気になった。
13 21/07/11(日)23:37:18 No.822590102
「それにさ、そういうのあんまりやると、歯止め効かなくなりそうでさ」 言いながらレッドは思い出す。 あの時の自分たちの性行為を。 「あの時、つい夢中になってさ。 お互い初めてだしブルーに無理させないようにって思ってたけど、 そういうの無視して、自分だけ気持ちよくなりたいってどこかで思ってたんだ。 ブルーのことはすごく大事なのにさ」 「アタシは別に構わないんだけど」 「ブルーはそう言ってくれると思ってたけど。 だからこそだよ」
14 21/07/11(日)23:37:43 No.822590283
言葉を続けようとする。 が、先にブルーが発言した。 「アタシに甘えてそれに溺れるのが怖い。 どんどん堕落てダメな男になっちゃいそうだから。 それにアタシを単なる欲望の捌け口にしたくない。 あってる?」 「…ああ」 考えてることを当てられ、レッドは目を見開いた。 「よく考えてることわかったな…」 「レッドのことはだいたいわかるわ。 それに今は彼女なんだからなおさらね」 彼女は誇らしげに胸をはった。
15 21/07/11(日)23:39:09 No.822590816
が、すぐに柔らかい笑みを浮かべ、 「それで、いいと思う」 ブルーの発言に反論しようと口を開きかける。 が、ブルーの方が先に言葉を続けた。 「レッドはアタシが甘えたいし色々わがまま言いたいって言ったらどうする?」 「そりゃ、できる限りは叶えたいけど…」 「アタシも同じよ」 そっと、彼女の手が自分の手に重ねられる。 「レッドが甘えたいって言うなら、アタシは叶えたい。 アタシもレッドに甘えたい。 それで、いいと思う」 ブルーの頭が、レッドの肩に乗せられる。 欲情はしなかった。 ただ、彼女が愛おしいという思いが溢れていた。 自分を受け入れてくれる彼女を。
16 21/07/11(日)23:39:25 No.822590932
「レッドがアタシを受け入れてくれたんだもの。 今度はアタシがレッドを受け入れる番よ」 彼女の髪の柔らかさ、匂い。 そして、彼女自身の包容力がレッドの慕情を増幅させる。 「どんなになっても大丈夫よ。 だって、レッドはレッドだから。 アタシの大好きな男の人だから」 彼女に言われた好意の言葉。 それが、レッドの心の靄を晴らしていく。 想いが、強くなっていく。 自分の彼女はこんなにも優しい女なのか。 レッドの心に喜びと感謝の気持ちが溢れていく。
17 21/07/11(日)23:39:45 No.822591074
「ありがとう、ブルー」 「うん…」 「オレ、ブルーが好きでよかった」 「もう、付き合い初めて数日で早いわよ」 照れ笑いするブルーに、こちらも同じように笑う。 と、自分の頭が重くなってきたのを感じた。 同時に、眠気も蘇ってきた 耐えきれず、ブルーの頭に自分の頭を乗せる。 「重いか?」 「大丈夫よ」
18 21/07/11(日)23:40:22 No.822591338
重いかどうかは答えなかった。 代わりに大丈夫と返された。 なら、その言葉に甘えよう。 彼女がいいと言ってるのだから。 「ごめんブルー、このまま寝かせてくれ…」 「…いいよ」 意識を失う直前、確かにブルーの返事が聞こえた。
19 21/07/11(日)23:40:41 No.822591475
「…寝ちゃったかな」 自分に寄りかかりながら、規則正しい寝息をレッドが立てているのをブルーは感じる。 本人の欲求もあるが、自分のために無理して起きていたのだろう。 寝顔が見れないのが残念だが、今はいい。 レッドが自分に甘えてくれた。 自分に無防備な姿を晒してくれた。 今はそれだけでいい。 これからも寄りかかられたら受け入れよう。 彼も自分が寄りかかったらそうしてくれたのだから。
20 21/07/11(日)23:40:56 No.822591584
さすがに全部は無理かもしれないが、できる限りはそうあって行こう。 そう思って、ブルーは目を閉じた。 自分も眠ろう。 もしかしたらレッドと同じ夢を見れるかもしれないから。
21 21/07/11(日)23:41:09 No.822591670
以上です 閲覧ありがとうございました
22 21/07/11(日)23:41:49 No.822592003
お疲れ様です 睡眠いいですね
23 21/07/11(日)23:41:50 No.822592005
>前に半裸を見たからたくましいはいいとは思っていたが、あの時以上の筋肉だった。 レッドさん飛行艇墜落から石化解けてゴールドが着替えくれるまでずっと上半身裸だったもんな…
24 21/07/11(日)23:43:21 No.822592741
今回は付き合い初めて数日のレブルを書こうとしましたが 思ってたより難航してこんなに遅くになってしまいました お待たせしてすみませんでした
25 21/07/11(日)23:44:53 No.822593413
煮詰めただけあって新鮮でいいね
26 21/07/11(日)23:48:02 No.822594847
何か奢りたくなってきたな
27 21/07/11(日)23:48:39 No.822595113
レブルはお互い受け入れあうってイメージあるよね
28 画像ファイル名:1626015276574.png 21/07/11(日)23:54:36 No.822597700
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
29 21/07/11(日)23:57:10 No.822598811
>1626015276574.png 母性出てるね
30 21/07/12(月)00:01:44 No.822600753
>1626015276574.png ありがとうございます! レッドを受け入れたいけどそれはそれとして甘えたいブルーがかわいい!
31 21/07/12(月)00:08:19 No.822603395
手描き「」の描くブルーは所作がかわいくていいね
32 21/07/12(月)00:15:26 No.822606287
これで65作です 来月でレブル怪文書書き始めて1年ですのでその時にはレブル長文解説かまとめか何かしたいところです
33 21/07/12(月)00:17:11 No.822606987
長文考察か…運ムンのはかなり濃度が高かったな…
34 画像ファイル名:1626017213323.png 21/07/12(月)00:26:53 No.822610874
レッドさんに倣って寝落ちしてました…
35 21/07/12(月)00:27:52 No.822611253
>1626017213323.png ありがとうございます! 寝落ちするほど投稿遅くなってすみませんでした!