虹裏img歴史資料館

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21/07/11(日)23:29:32 甘奈 P... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1626013772668.jpg 21/07/11(日)23:29:32 No.822586917

甘奈 Pドル 両片思い -R-18

1 21/07/11(日)23:33:12 No.822588364

検索結果が見つかりません

2 21/07/11(日)23:33:21 No.822588431

ちゆ………

3 21/07/11(日)23:35:43 No.822589435

もしかして:甜花 Pドル 両片思い R-18

4 21/07/11(日)23:45:20 No.822593594

プロデューサーさんの机の上はいつもたくさん書類がある。どうして甘奈がそんなことを知ってるかっていうと、やっぱりいつもそれを見ているからで、だから、整理の仕方もなんとなくだけどわかる。 「あれ、甘奈。……まさか、また書類を整理してくれたのか?」 「えへへー、ちょっとだけだよ☆プロデューサーさんの仕事、見てたから……」 「ははっ、ありがとう、いつも助かるよ」 視線が交わる。多分ほんのちょっと、だけど二人とも、意図的に合わせた。ちょうど、紙の数枚がはらりとエアコンの風に乗って飛んだ。それは、都合よく目を逸らす理由。 「あっ──」 「おっと……」 ほんのちょっぴり、それだけで十分。絡まった気持ちの結び目が解き方もわからないまま、だけどどこに繋がってるかだけ分かってる感じ。 ちゃんと言わないと伝わらないのは知ってる。だけど、だから、これが解けるまでの間はまだ、伝えたくないんだ。これ以上気付かないで、なんていつかのように考えて。 「あ、そういえば──」 先に拾った書類の一枚をプロデューサーさんは見つめる。 「今度、少し遠くの臨海公園のフリーペーパーの仕事なんだが……下見に行くか?」 また一つ、結び目が生まれる

5 21/07/11(日)23:48:44 No.822595144

「クソボケがーっ!!!!」 唐突に現れ、ウェディングドレスを纏った桑山千雪がプロデューサーを傘で殴りつける!甘奈は呆気にとられる。 「クソボケー!!!!」 「やめたげてよぉ!」 制止しようとする甘奈を弾き飛ばし、謎の女、桑山千雪は数日にも及ぶ激しい風と雷雨空の下にプロデューサーを放り投げるのであった!!

6 21/07/11(日)23:48:47 No.822595159

「クソボケがーーーっ!!」 絶叫とともに、ゴミ捨て場に放置されていたはずの七夕の笹からウェディングドレス姿の桑山千雪が飛び出す!その手には酒瓶が握られている! 「アイエーーーーッ!?」 突然の出来事に奇声を上げる樹里と甘奈!目を瞠る智代子! 笹と凛世を放り捨てた桑山千雪は酒瓶を手にプロデューサーに襲いかかる! 「クソボケーッ!!」 酒瓶は見事プロデューサーの頭部に直撃!南無三! 砕けたガラスは飛び散り、物陰で様子を伺っていた夏葉と果穂に襲いかかる!!

7 21/07/11(日)23:51:02 No.822596130

放クラ巻き込むなよ!

8 21/07/12(月)00:02:24 No.822601028

仕事だから。それはいついかなる時でも便利な言い訳にになった。例えばある不適切な感情を抱いた時、それから目を逸らす時。例えば目を逸らしていても、一緒にいるための口実を探す時。 「あ、そこ行ったことないなー。じゃあ行こっ、プロデューサーさん☆」 仕事だから。甘奈の頬の紅潮も、明確に弾む声も、不誠実に覆い隠せてしまうのだから。 「じゃあ今度の……木曜日、16時過ぎでスケジュール調整するよ。……懐しいなぁ、俺が学生の頃何度か行ったことがあるんだ。一人で海を見たり、のんびりしたり……」 思い出を分け合いたいわけじゃない。仕事の一環として出た雑談に過ぎない。 「プロデューサーさんの学生時代……ねえねえ、もっと聞いてもいいかな?」 「そんなに面白い物じゃないぞ?」 ──走馬灯のように、その日までの記憶が駆け抜けた。 「プロデューサーさん、大丈夫?プロデューサーさん!? 「甘奈……?痛た……」 見慣れぬ天井、軋む全身。視界の隅に声の主。聞き間違えるはずもない、大切な人。 「よかった……ゴミ捨て場で爆発事故が起きて、巻き込まれたって……」 頭に巻かれた包帯が何かの緩い圧迫感と、俺の手を握る甘奈。どちらにも気付いた。

9 21/07/12(月)00:03:11 No.822601397

普通に進行しててダメだった

10 21/07/12(月)00:09:49 No.822603964

サプちゆを乗り越えるな

11 21/07/12(月)00:17:20 No.822607046

「……怪我したのは俺だけなのか?」 「巻き込まれたのは何人か……。だけど、入院したのはプロデューサーさんだけだよ。みんなで代わりばんこにお見舞いに来てて……もう三日も……」 「三日!?」 慌てて携帯電話を探す──当然見つからないが。ベッドも着ている服も見覚えのないものだし、自分の置かれた状態もまだ把握していなかった。 見かねたのか、甘奈がカレンダーを開いてくれた。丸をつけられた日付には異なる予定が入力されている。 「……って、今日は木曜日じゃないか!」 約束の日。『プロデューサーさんと下見☆』と守られない約束が虚しく入っている。 「……そうか。約束、守れなかったんだな。すまん、甘奈」 「約束より……」 震えた声が、言葉にならないその続きを語っていた。弱々しくて今にも潰されそうな心配。か細い心でずっと俺を見ていてくれた人。 「……分かってる、心配かけたことも、本当に……来てくれてありがとう、甘奈」 ずきずきと頭も胸も痛んだ。それぞれが同じ原因かは分からない。隠す必要のない弱音を必死で隠して、強がっている彼女が、少なくとも今の俺の行動の理由だった。 丸めた背中を抱き寄せ、胸の中に泣き顔を閉じ込めた。

12 21/07/12(月)00:20:42 No.822608353

めっちゃおおごとになってる…

13 21/07/12(月)00:28:14 No.822611387

絡まった気持ちの先は一人に向かっていた。甘奈とプロデューサーさんを繋ぐ、心という糸。 ぐちゃぐちゃに結んで、解き方も分からないまま、大きく丸くなったもの。 ううん、解き方は知ってたんだ。この気持ちの名前だって知っていた。初めてじゃないんだもん。ずーっと持っていた、目を背けていた気持ち。それが、今。 「プロデューサー、さん……」 暖かい腕に、暖かい胸の中に、その人の心の鼓動を感じる場所で、包まれて、やっと言えそうな気がした。言えないままの方がずっと怖いから。 「うん、甘奈。大丈夫か?」 「あのね、あなたが……プロデューサーのことが……」 「目を覚ましたのか!」 「社長!?」 えっ。 そのまま社長さんとプロデューサーさんの間で何やら難しい話が始まって、甘奈は蚊帳の外。プロデューサーさんが謝る度に、社長さんがそれを否定していたのはよく覚えてる。 「すまん、甘奈。戻ったらこのメモはづきさんに渡してくれるか──」 仕事の関係のことがたくさん書かれた紙と、それからもう一枚。 『続きは二人きりの時にしよう』 院内で小走りになっちゃったのも、内緒。

14 21/07/12(月)00:28:31 No.822611517

ちゆ…

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