虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    21/07/09(金)20:54:24 No.821720184

    「よし、じゃあ今日もお仕事頑張りますか!」 「何がよし、だよ何が!お妃さまがモース退治なんて前代未聞だよ!本当にお前、ボクのお嫁さんかよ?!」 シェフィールド郊外のとある草原で、一人の妖精の絶叫がこだまする。なにかと困りごとに首を突っ込みたがる困ったお妃さまではあったが、今日のは特に度を越えた内容であり、心配でついてきた糸巻き妖精が絶叫するのも当然であった。 「いやー、そうは言っても何かしてないと落ち着かなくて。」 「またそれかい。そんなに何かしていないと気が済まないのか。この前も言ったけど、お前はもうお妃さまなんだ。やらなきゃいけないこと、じゃなくてやりたいことを選んでも許される立場なんだぞ。お妃様になっても好きに生きれないだなんて、いったい記憶を失う前はどんな生活だったんだか…。」 「まーまー、その話はまた今度で。折角来ちゃったんだからさっさと終らせて帰っちゃおう!」

    1 21/07/09(金)20:54:45 No.821720324

    「今回もいっちょお願いします、リッカ様!でも最初の時みたいに呪いの歌姫とお城でボエ~とやるのだけは勘弁です!」 そう言って会話に割り込んできたのは、彼女に「お仕事」を依頼した衛氏長の牙の氏族。いまだその時の体験を恐れているのか、彼の声には若干の怯えが含まれていた。 「ダイジョブダイジョブ、あれはさすがに私もきつかったから。なんか思い出してはいけない狂気の祭りと異形の建築物が浮かんだんだけど、「あ、これ思い出したらダメなやつだ」て気付いて即刻シャットダウンしたからもう大丈夫。」 「それじゃあ今日はいったいどなたを?」 「うーん、くははおじさんはあの夜以来来てくれないし、あんまり強いのだと疲労がすごいし…。よし!」 言うや否や、花嫁衣裳の下に着こんでいた黒い野戦服を露にする妃。当然その行いは、糸巻き妖精のさらなる不興を買うこととなった。

    2 21/07/09(金)20:55:03 No.821720443

    「よし、じゃない!いくら下に着てるからってお嫁さんが人前で脱ぐな!別に無理して着て来なくてもいいだろそのダサい服!」 「でもこの服着てないと、守護霊呼ぶとめっちゃ疲れるんだよね~。」 「だからってなあ!…あーもう、生地が伸びちゃってるよ…。後で仕立て直さないと…。」 半ばあきらめの境地にある糸巻き妖精を尻目に、リッカと呼ばれた記憶喪失の少女は守護霊と呼んでいるソレを呼び出す。常日頃戦場を共にし、最も彼女に信頼を寄せてくれるものー そんな彼女の求めに応えたのは、日焼けした肌と一張りの弓を持つ青年。派手な武具など持たないものの、その立ち振る舞いからは英雄とも呼ぶべき気配を感じさせた。そして予言の子に言われるがままに強弓を構えたその男は、力の限りを込めた一撃を放ちながら、こう叫んだ。 「ステラぁ!」と。

    3 21/07/09(金)20:55:19 No.821720576

    ━━━後に、その現場に居合わせた衛士長はこう語った。自身の肉体が弾け飛ぶほどの弓引きを躊躇うことなく行ったあの守護霊、モースを地形ごと吹き飛ばした一撃。 そのどれよりも、凄惨極まる光景の中でありながら「あー、そういえばこれそんな感じだったかも。」と、平然とした表情を浮かべていたリッカ様が一番恐ろしかった、と…。 それは丁度シェフィールドが陥落する、一週間前のできことであった…。

    4 21/07/09(金)20:55:41 No.821720732

    以上、チェンジリング怪文書/②でした。

    5 21/07/09(金)20:56:28 No.821721080

    消し飛んだわアイツ 消し飛んだわアイツら

    6 21/07/09(金)21:01:09 No.821723233

    考え無しにステラぶっぱって精神状態危うくありません?

    7 21/07/09(金)21:07:00 No.821725981

    怪文書連投はもうちょっと間隔開けてくれないとここでお出しするのに向かんぞ