21/07/06(火)23:22:34 今日は... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1625581354431.jpg 21/07/06(火)23:22:34 No.820822900
今日は待ちに待ったファル子のJDD当日だ。 夏合宿会場からそのまま直行するため、フラッシュは一人でトレーナーの考えたメニューをこなすはずだったのだが… 大井レース場でウォームアップ後控室に二人でいる時に彼女は現れた。 「来ちゃいました♡」 「いやなんで?」
1 21/07/06(火)23:22:52 No.820822994
「実は寮長さんに『トレーニング終了後JDD現地で見に行ってもよろしいですか?』とダメ元で聞いたところ最初は拒否されましたけど、マルゼンスキーさんが連れて行ってくれるってことで何故か了承してくれました」 「来ちゃってよかったんですか?マルゼンスキーさん」 トレーナーが問いかける。 「バッチグーよ!逃げで強い後輩ちゃんのレース私も見たかったところだし…じゃあ私は観客席に行くわね。バイビー」 そう言ってマルゼンスキーはファル子の控室を後にした。 「だったらいいのかな…」 「一応トレーニングは早く終わったので」 (夜のトレーニングよろしくお願いしますね?) 「しねぇよ馬鹿!!」 思わず声を荒げてしまった。 「あのトレーナーさん。フラッシュさんに弱み握られてない?」 「そ、そんなことはないよハハハ…はぁ…」
2 21/07/06(火)23:23:16 No.820823122
「では私はマルゼンさんのところに行ってきますので、レース期待してますね!」 「フラッシュさんありがとー☆」 フラッシュと別れたところでちょうど時間がいい頃合いとなった。 「じゃあ、地下バ道に行こうか」 「うん☆」 地下バ道に出た途端、オーラの強い黒髪のウマ娘が一人いることを察知した。 「あの子なんか只ならない気配を感じるんだけど…」 「アイツは確か…サクセスブロッケン?」 フラッシュの出た日本ダービーで最下位だった子だった。 彼女のトレーナーとの話声が壁に反響して聞こえてくる。
3 21/07/06(火)23:23:30 No.820823221
「おまえはダートでなら輝けるかもしれないんだ!」 「でも私芝がいいの!もう砂遊びは嫌なの…」 「芝のレースに一回出たからと言って最下位だったらそうするしかないだろ!」 「でも芝がいい…」 「俺はダートで走らせるつもりでお前のトレーナーになったつもりだ。最下位になってしまったのなら芝のレースに出す意味もないだろう…」 「じゃあ走るよ…ダートでもなんでも走るから…」
4 21/07/06(火)23:23:47 No.820823344
「なんか頭が痛くなってきた…皐月賞で最下位になった夢思い出しちゃった」 「どちらにしろ俺はファル子を最初からダートで走らせて無双させてやるって最初から決めていた。皐月賞2着はさすがに想定外だったが…とりあえず負けないように頑張ろうな」 「トレーナーさん…私頑張る。ブロッケンちゃんに負けないよう頑張るよ☆ダートでトップウマドル目指すんだもんね!!」 「その意気だ。さあ行ってこい!!」 「うん。行ってきます☆」 そして元気よく彼女はパドックに向かっていった。 満面の笑みでパドックに立つファルコンにフラッシュは 「やっぱり励ますのがすごく上手ですね。私のダービーの時も…そんなだから私はトレーナーさんのことを…」
5 21/07/06(火)23:24:04 No.820823453
レースはサクセスブロッケンが快勝。ファル子は二着だった。 終了後控室にはトレーナーの担当二人がそろい踏みしていた。 「くやしー!!なんであんなに速いの!」 「まさか私のダービーの最下位だったあの子がダートではあんなに強いだなんて。ちょっと驚きましたね」 「ごめんな。ファル子勝たせてやれなくて…」 「ううん。全然気にしてないよ。ライブ頑張るから」 「フラッシュの時みたいにパフォーマンスで負けるなよ!そのためにライブの練習も合宿開始からやってるんだから」 今回のライブではファル子が実質センターみたいな形でライブを席捲していた。 勝ったサクセスブロッケンはマイクを落としたりコードを踏んだり少しドジっていた面もあったが何とか乗り切っていた。 「少しドジ入ってるんですね」 「まあ、彼女の優駿のレース展開がレース展開だしな…」
6 21/07/06(火)23:24:14 No.820823511
「ありがとうございましたーっ☆」 「うおおおおっ!!」 ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。 ライブ終了後の控室でファル子はあることを実感していた。 「なんかお客さんが多かった気がする」 「というか去年より来てるみたいだ。たぶんファル子見たさなんじゃないか?皐月賞頑張ったし」 「本当!?やったー☆」 気づいたらファル子とハイタッチしていた。彼女の手のひらはとても暖かかった。 「ブロッケンとは仲良くなれたか?」 「一緒にライブやったらもう友達だよ☆」 「ファル子は凄いな」 「でしょ☆」 今日のファル子はいつもより積極的な気がした。
7 21/07/06(火)23:24:25 No.820823583
「じゃあ、合宿所に戻るからな。フラッシュはマルゼンさんに送ってもらいなよ」 「わかってますよ。勝手に貴方たちのところに乗ったりしませんから」 そして三人は二人と一人に分かれて合宿場へ帰ることになった。ほとんど行きと同じである。 「戻ったらちゃんと寝るんだぞ。明日はメニュー少し軽めにしといてあげるから」 「あのさ…話半分でいいんだけどトレーナーさんはファル子のことどう思っているの?」 「ど、どうって」 「大事なの?」 「滅茶苦茶大事だ」 「どのくらい?」 「どのくらいって言われてもなぁ…担当だから大事に決まっているとしか返せないよ」 (すっごいにぶいんだね…トレーナーさん。フラッシュさんに弱み握られてそうでなんか心配だけど私はほかの誰よりもトレーナーさんのこと…) そう呟いて、ファル子はトレーナーの隣で寝てしまった。 その呟きは彼には届いていなかった。
8 21/07/06(火)23:24:46 No.820823704
合宿所についたときにはもうフラッシュが着いた後だった。 ファル子とは早く寝てとお願いしているので早々に宿舎前まで送り、海岸で星をみていたフラッシュに話しかけた。 「フラッシュいつ着いたんだ?」 「10分ほど前です。待っていましたよ。トレーナーさん」 「というかフラッシュも寝なきゃだめなんじゃないのか?」 「私はトレーナーさんと寝たいです♡」 「あのなぁ…二人きりだからって」 「冗談です。本当は星を見たかっただけです。都会ではこんなきれいな夜空見れませんからね」 「俺はたまたまフラッシュがいたから話しかけたってだけだよ。だって超眠いし何なら今すぐ寝たいくらいには」 「トレーナーさんは私の前で本音を言ってくれることが増えましたね」 「べ、別に惚れてなんかいないからな!!」 (やっぱりからかい甲斐がありますね。トレーナーさん。いつも一生懸命で私とファルコンさんのことを考えてくれて…今すぐにでも抱きしめてあげたいです) フラッシュは恋心を完璧に自覚していたが、トレーナーは肉体関係を持ったとはいえ少しずつフラッシュに惹かれていることをまだ自覚できずにいた。
9 <a href="mailto:s">21/07/06(火)23:27:12</a> [s] No.820824565
サクセスブロッケンのキャラ付けに苦戦した 彼女のキャラ設計に少し不安点があるので意見あったらどうぞ 前回まで fu140804.txt
10 21/07/06(火)23:42:25 No.820830070
おつかれ ファル子とフラッシュの関係がいつ壊れるかこわい…
11 21/07/06(火)23:43:20 No.820830429
デビュー以来ダート四連勝だしダート路線は嫌じゃなくて お母さんが勝てなかったからどうしても一回だけダービーに出させて欲しいって感じの方がブロッケンらしいかも