21/07/04(日)13:21:56 (ああ…... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1625372516889.jpg 21/07/04(日)13:21:56 No.819951387
(ああ…これは夢だ) おしゃぶりの河原、風に舞うよだれ掛け、流れる母乳の河、その上をゆくタライ舟─ヤタガラスの前に広がる非日常の光景がこれを夢と強く裏付けた 歩みを始めようとしたヤタガラスは足に重みを感じ振り向いた 「ままー」 声を辿ると足下に見覚えのある面影の赤子がすがり付いていた 「これ幼子や、余は急いでおるのだ…」「お前も家族になるのです」 赤子が語り掛ける、それを皮切りにたくさんの赤子が姿を現す 「ココはとってもいいトコロ」「楽園なのだ!」「どこへ行くのかなー?」「戻っておいでよ」「家族でしょう?」「かぞくー」「逃げられない」「逃がさない」「子になれ」「子になれ」「子になれ」 ヤタガラスは喉が裂けんばかりに絶叫し追いすがる優しい怨嗟の渦から一目散に駆け出した (これは夢!ならば覚めてさえしまえば…どうやって!?) ヤタガラスは駆けた、解も得られぬままひたすらに、先の見えない暗闇を…だがとうとう力尽き、河原に膝をつき踞った 「う…うう…もう嫌だ…誰か、誰か導きを…」 願いに応えるかの如く河から巨大なリカオンママが現れた、その優しい慈母の瞳と目があった瞬間、ヤタガラスは母に飲み込まれ─
1 21/07/04(日)13:23:05 No.819951782
「…タ…ス様…ヤタガラス様」「…はっ!?」 ヤタガラスが目を開くと、近くにハシブトガラスの姿があった 「はー…はー…あれは一体…」「だいぶうなされておりました故、私も心配で…」「恐ろしい夢を見た…まるであれは三途の川としか…助かったぞハシブトガラス」 「助かってなんかおりませんよ」 軽やかに放たれた従者のその一言にヤタガラスの心は一気に凍りついた 「…えっ」「ただヤタガラス様のお加減が心配になったのでご様子を伺いたかっただけです」 言い終わるや否や、哺乳瓶が突き入れられる…温かく、飲みやすい温度のミルクが流れ込む 「ぐぉぅ!!んぐぐ!ゃめ…ゴホッゴホッ」「さぁもう一度お眠り下さい…母君様の温もりを受け入れるまで…」 (受け入れ…抗う…何に?余は何故こんな…) 薄れゆく意識の中、ヤタガラスは口にした 「フレンズ…は…かぞ…く…」 「その方ら、道に迷ったのか?なれば余が導こう…」 「我が名はママガラス…フレンズの太陽たるリカオンママの使い」 「その方らもおおいなる母の祝福を賜るがいい…さすれば希望の光に照らされよう、さぁ…余の手を取り共に逝こう、おおいなる母の御下へ…」
2 21/07/04(日)13:34:46 No.819955761
久々に見た
3 <a href="mailto:す">21/07/04(日)13:43:47</a> [す] No.819958680
昨日に引き続きヤタ様を追い詰めたくなってしまったのだ… どうしてもこういう超然とした子にイメージを崩して破壊したい気持ちをコントロールできないのだ…