虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    21/06/30(水)12:00:58 No.818566078

    「いやあ、似合わないねえ」 思わずそう呟くと、眉をひそめた彼女が、不機嫌な声を隠さずに反撃の口を開く。 「なによ!このドレスは、一流に相応しい────」 「うん、ドレスは似合ってますよ?いかにも悪役って着こなしと、根本的に悪役が似合わないだけで」 じっとこちらに詰め寄る顔に向けてそう言い放てば、彼女は一瞬怯んだ後、こちらを恨めしそうに睨む。 「悪役だって一流よ」と言いたげな顔をしているが、そういうところだよ、と心底思ってしまう。 善性隠しきらぬところが魅力になる悪役も居るとは思うが、それにしても、似合わない。

    1 21/06/30(水)12:01:17 No.818566152

    「ほら、キングって善人だしさ、勇者が似合うと思うけどなあ。勇気の象徴って感じ────」 そう捲し立てると、不機嫌が限界に達した時の目をした彼女の右手が、私の顎をがっしりと掴む。 優しく、しかしはっきりと掴むその手の力に、捲し立てていた口を噤んでしまう。 「あなたこそ似合ってないわよ、悪役」 「ひどーい」 「そんなローブより、もっと華やかな法衣でも着て────」 そう説教臭い口上を述べようとした彼女の口が、ふと止まる。 彼女の目線の先、着崩れた、ボロ布ローブの胸元────下着など皆無な胸が、はっきりと見えてしまっている。 それにはっきり反応してしまった、彼女の表情。それも、私の目にはよく見えてしまう。

    2 21/06/30(水)12:01:32 No.818566202

    「……あっ────えっち」 「な、なにが────」 目を泳がせながら反論しようとする彼女の隙を縫って、顎を掴む手を解く。 着崩れたローブはそのままに、内衣をじわりとズラしながら、彼女に、悪徳を働いて。 「ほら、セイちゃん悪い子ですから?あった側は似合わないっていうか────?」 下に履いていたショートパンツを脱げば、ローブの裾からは、薄いショーツばかりが見え隠れ。 彼女の善と悪、理性と獣性を試す行い。 ある種の、試練────

    3 21/06/30(水)12:01:45 No.818566249

    「スカイさん」 冷めた声が響いて、彼女の手が、私の腰を抱く。 ぴたりと張り付く下腹部、ドレスの奥から伝わるのは、獣性の塊、欲と、熱。 「……悪い子なんだ」 「悪役ってものを見せてあげるわよ」 その声色が、怒りなのか、なんなのか。 答えの見つからぬまま引きずられた、廃屋の先で、2人が丸一日使い物にならなくなった事だけが、事実として残った。

    4 21/06/30(水)12:02:06 [s] No.818566322

    ファンタジーでも良いと聞いて