21/06/26(土)22:43:20 「買い... のスレッド詳細
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21/06/26(土)22:43:20 No.817351031
「買い物手伝ってくれてありがとうお兄ちゃん☆」 「こっちも色々入り用だったから丁度よかったよ。」 今日はカレンと買い出しをしている。 「そろそろお昼時だし昼食取るか。」 「そうしよっか☆どこかいいお店は…あれ?あそこにいるのは…。」 カレンの目の先には学園で見た事のあるウマ娘がいる。 「どうしましょう~…。」 「ドトウさんどうしたんですか?」 「あ、カレンさんこんにちは~。」 そこにいたのはメイショウドトウだった。 「何か悩んでるみたいだけど大丈夫?」 「大した事じゃないんです~。お昼ご飯に新しいお店に入りたいんですが一人だとどうも気が引けて~…。」 「丁度カレン達もお昼食べようと思ってたんです☆どうせだし一緒に食べませんか?」 「本当ですか~?ありがとうございます~。」
1 21/06/26(土)22:43:48 No.817351395
「ところでどんな店なんだ?」 ドトウが悩んでる店を見た。 激辛の殿堂 ドン・ハバネロ 待て待て待て明らかに普通の店じゃない!慌ててカレンに目配せする。 「お兄ちゃんどうしたの?」 こちらの様子に気付いたのかカレンも店の看板を見る。 みるみるカレンの顔も青ざめていく。 (どうするカレン!?辛い物大丈夫か!?) (た、多分大丈夫…☆そんなに辛くないよ☆) 「このお店激辛で結構有名なんですが、お友達を誘っても来てくれないんで困ってたんです~。オペラオーさんも断ってきましたし~。」 これは本格的にヤバいやつだ。親友のオペラオーが断るなんて相当な事だ。 「それじゃ入りましょうか~。」 「そ、そうですね☆」 (大丈夫なのかカレン!?) (こんな楽しそうなドトウさんの頼み断れないよ!)
2 21/06/26(土)22:44:17 No.817351756
最早覚悟を決めて店内に入るしかなさそうだ。 「いらっしゃいませ!」 店内に入るとすぐに異常に気づく。鼻の粘膜が刺激され、目が痛くなる。 「いい匂いです~。これは楽しみですね~。」 「そ、そうですね…☆」 上機嫌なドトウとは裏腹にカレンの表情は強張っている。 「ご注文は何になさいますか?」 「このお店で一番辛いのでお願いします~。」 「それでしたらこの集熱地獄激辛MAX火鍋ですね。」 もう名前を聞くだけで辛そうだ。なんとか辛くないものを頼めないか…。 「あのー私達は辛いの初めてなんであまり辛くないのでお願いできますか?」 流石カレン!気が利いたメニュー注文が出来てる! 「そうですね…このマグマにんじんハンバーグならそこまで辛くないと思います。」 「それじゃそれで☆」 「あ、俺も同じので。」
3 21/06/26(土)22:44:42 No.817352069
こっちも名前が辛そうだがもう四の五の言ってられない。後はなんとか食すのみだ。 「お待たせしましたマグマにんじんハンバーグです!」 「うわぁ…辛そう…で美味しそうですね☆」 出された料理は一見すると普通のにんじんハンバーグだがかかってるソースが明らかに赤い! 逆に言えばそれ以外は普通のにんじんハンバーグ。辛さもそこまでと言われるのも納得だ。 「お待たせしました集熱地獄激辛MAX火鍋です!」 「うわぁ~凄い辛そうで美味しそうです~。」 「え!?痛い!?何これ!?」 ドトウの頼んだメニューが来た瞬間空気が変わった。 目は痛みで開けられなくなり、涙と鼻水が止まらない!最早辛さを超えて痛みしか感じられない! 「ゴホゴホ!目がっ…!」 「カレン大丈夫か!?」 「初めてのお客様は割とそうなるんですよ。ゴーグルお貸ししますよ。」 「私は大丈夫です~。」 俺のカレンはゴーグルをつけて目の痛みだけはなんとかなった。
4 21/06/26(土)22:45:05 No.817352390
しかしドトウは特にダメージがないようだ。流石プロと言ったところだ。 「それじゃいただきます~。」 「い、いただきます☆」 「いただきます。」 恐る恐る一口食べた。 お、思ったより辛くなくておいし…辛い辛い辛い! ソースも辛いのだがよく見たらハンバーグの中にも唐辛子が練り込まれておりそっちも死ぬほど辛い! 「か、カレンは大丈夫か!?」 「か…かりゃい…。」 カレンも辛さのあまり涙と汗で顔がグチャグチャになってる。 そんな顔もカワイイ。 「丁度いい辛さで美味しいです~♪」 上機嫌なドトウとは裏腹にこちらはお通夜状態である。 そうだにんじんならそんなに辛くもないかもしれない!
5 21/06/26(土)22:45:30 No.817352709
「ん!?ゴホッゴホッ!?」 「お兄ちゃんどうしたの!?」 騙された…外見はただのにんじんなのに中心に唐辛子ペーストが入ってる! 救いはないんですか!? 「から…かりゃい…うぅ…。」 苦しみながらもカレンも食べ進めている。 しかしなにかカレンの様子がおかしいような…。 「カレン唇が!」 「え!?」 カレンの唇が真っ赤に腫れている。 それでもカレンはカワイイがこの顔をカレンが見られるのは嫌だろう。 「うそ…こんなんじゃカワイくないよ…。」 「どうしましたカレンさん~?」 「な、なんでもないです!」 このままカレンが食べ続けるのは良くないが、ドトウが誘った手前残すのも忍びがたい。
6 21/06/26(土)22:46:05 No.817353059
なら俺がする事は一つだ! 「うおおおお!!」「お兄ちゃん!?」 自分の分をとっとと食べてカレンの分も食べる。 辛さで涙鼻水汗が溢れてきて顔がグチャグチャになる…! だがカレンを助けられるのは俺だけなんだ! 「なんだか分からないけどお兄ちゃん頑張って!」 もう少しで自分の分は終わる!そうすればカレンを救える! そして最後の一口を食べた! 「ご馳走様でした!カレン!あまり食欲ないようなら代わりに俺が食べ…!」 「カレンさん辛いの苦手なら私が食べましょうか~?」 え…? 「すいませんドトウさん、お願いします☆」 「いえいえ私もマグマにんじんハンバーグ気になってましたから~。」 そ、それなら仕方ないな…俺ももう食べるのがげんか…。 「ちょっと!?お兄ちゃん!?お兄ちゃん!?」
7 21/06/26(土)22:46:17 No.817353192
結局俺はあの後気を失ったらしい。 気づいたら自室におり、カレンの心配したような顔が出迎えてくれた。 そのまま穏やかに過ごせると思ったがトイレに行くと孔門が焼けるように熱くなり地獄を見た。 カレンも同じようでトイレに行くと悲鳴に似た声を出していた。 俺はその声を聞いてチンコがバキバキになった。