虹裏img歴史資料館

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21/06/20(日)23:07:09 「次の... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1624198029385.jpg 21/06/20(日)23:07:09 No.815393347

「次の街まであともう少しだ…」 嵐の中、レッドは走った。 天気予報を見て今日に嵐が来ると予報は知っていたものの、 ついさっきまでは普通に晴れていたため、油断していた。 買っておいた雨ガッパも中で蒸れたり雨水が入ってきたりであまり役に立ってる気がしない。 まだ11歳のレッドの体力が激しい雨に奪われていく。 こんなことならという考えはいくつも浮かぶ。 だが今は後悔しても仕方ない。 とにかく次の街のホテルに早く着こう。 そのことだけを考えるようにしてレッドははしる速度を上げた。

1 21/06/20(日)23:07:36 No.815393539

「え!?満員!?」 「申し訳ありませんがシングルは空きがなくなってしまいまして…」 ようやく着いたホテルで、そう言われてレッドは絶望した。 「ほかに空いてる部屋は…?」 「ツインやダブルなら…」 どちらも1人では泊まれない部屋だ。 一人旅をしているレッドでは使わせてもらうことができない。 「どうしよう…」 また嵐の中を走ることになるのか。 この街にはこのホテルしかないため、 ホテルを利用するためにはまた次の街に行かなくてはいけない。 だが流石にもう外に出たくない。 どうにかしてこのホテルに泊まることができたらいいのだが。

2 21/06/20(日)23:07:53 No.815393669

レッドがそう考えていた時だった。 「あ!レッド!」 聴き慣れた女の声。 それもレッドとそう変わらない年齢の。 そちらに振り向くと、黒いワンピース姿の少女がいた。 「ブルー…!?」 ここで会うとは思わなかった人物との再会に驚くが、 彼女はこちらの腕に絡みつき、 「アタシたち、恋人なんです! 2人部屋お願いします♡」 「え!?」 予想外の彼女の発言にレッドは戸惑った。 が、ブルーが耳元に口を近づけて、 「ここはアタシの言う通りにして。 こうでもしないとまた嵐の中走り回る羽目になるわよ」

3 21/06/20(日)23:08:15 No.815393845

そう言われてレッドはしようとしていた抗議を取りやめた。 彼女の提案に乗るのは色々と不安ではあるが、 嵐の中に戻るよりは確実にマシだと判断する。 「そ、そうなんですよ!付き合い始めたばっかりで!」 頭をかきながら作り笑いでブルーに合わせる。 我ながら白々しい発言とは思うが、 受付は了承してくれたようだ。 「では、2人部屋をご利用ですね。 ダブルとツインどちらにしますか?」 「ツインでお願いします。 アタシたち照れ屋なんで♡」 「承知しました」 堂々としたブルーに戦慄する。 だが、なんとかレッドたちは部屋に案内してもらえた。

4 21/06/20(日)23:08:32 No.815393972

「…ふう」 部屋に通され、レッドとブルーは同時にため息をついた。 「助かったよ、ブルー…」 「お互い様よ。レッドより先にホテルに着いたけど空いてる1人部屋がないからどうしようって思ってたらちょうど知ってる人が来たから」 「なんだ。ブルーもか」 苦笑しつつ椅子に腰掛ける。 走ったり立ち続けたりで酷使し続けた脚が、 緊張が途切れたこともあって思い出したかのように疲労や痛みを訴えてくる。 「先にシャワー浴びていい?」 「ああ、いいよ」 レッドが了承すると、ブルーは浴室に入っていった。

5 21/06/20(日)23:09:00 No.815394162

が、部屋から顔だけ出して、 「覗いちゃ、ダメよ♡」 「覗くか!」 オホホと笑いながら今度こそブルーは浴室へと入った。 「全く…」 ため息をつきつつも、タオルで濡れた身体を拭いてブルーがあがるのを待つ。 「…」 シャワーの音が聞こえる。 今はブルーが浴室でシャワーを浴びている。 何も着ていない裸で。 そう思うと、途端に意識してしまう。 異性と同じ部屋にいることを。 頭に血が上り、顔が赤くなる。

6 21/06/20(日)23:09:43 No.815394479

女の子と同じ部屋に2人きりで泊まる。 そんなことはレッドには初めてのことで、 今更ながら照れが生じてしまう。 いや落ち着けと自分に言い聞かせる。 相手はブルーだ。 何度か酷い目にあわされた人物だ。 リーグ戦で改心してもう彼女への蟠りは和らいだとはいえ、 そんな相手に変な気を起こすわけがない。 レッドがそう考えていた時、 「上がったわよー」 浴室からバスタオル姿のブルーが出てきた。 「うわぁっ!!」 思わず悲鳴を上げる。 それと同時に彼女の身体に視線が奪われる。

7 21/06/20(日)23:10:12 No.815394677

湯上がりの瑞々しい肌。 バスタオル越しにもわかる年齢不相応な身体の起伏。 何よりバスタオルでは隠しきれない乳房の上側や谷間。 それらをつい見てしまい、生唾を飲み込む。 「…いや服着ろよ!」 「うっかり着替え用意するの忘れてたわ。 レッドも気をつけてね」 どうにか出したツッコミもブルーにあっさり流される。 からかうためにワザとこの格好で来たのか。 そう見当をつけるとレッドは逃げるように浴室へと駆け込んだ。 ブルーに指摘された通りバスローブを手にして。

8 21/06/20(日)23:10:29 No.815394797

「あいつはもう…」 シャワーを浴びながらレッドはため息をついた。 悪戯のためにあそこまで身体を張るとは。 彼女の露出の多い姿が脳裏に蘇る。 あの格好を見て、彼女への異性としての意識が高くなってしまったことは認めざるを得ない。 熱い湯を浴びて汗と雨水を洗い流す。 だが、目と脳に焼きついたブルーの肢体やそれへと湧き上がる劣情はこびりついて離れない。 「いやいかんいかん…」 頭を振って思考をふるい落とす。 さっきまで変な気持ちにならないと思っておいてこれだ。 自分が想像以上にチョロいと自覚してショックを受ける。 「…早いとこ上がろう」 これ以上1人でいたら余計なことを考えてしまう。 そう思ってレッドはシャワーの勢いを強くした。

9 21/06/20(日)23:10:51 No.815394935

「上がったぞー…」 「あ、おかえり」 バスローブを着込んで部屋に戻ると、ベッドに腰掛けるブルーもバスローブを着ていた。 先程よりは露出は抑えているが、それでもチラリとのぞく生足や胸の谷間にまた目が行ってしまう。 と、視線に気づいたのかブルーが意地の悪い笑みを浮かべて、 「…えっち」 「ご、ごめん!」 慌てて目を逸らす。 「いいわよ。そういうの慣れてるし」 先程よりは柔らかい笑みになったが、彼女の言う通りにするのもなんだか癪だ。 そう思いつう彼女の隣に座って、出来るだけ身体ではなく顔を見ようと努めて話しかける。

10 21/06/20(日)23:11:30 No.815395196

「も、もう夜も遅いし、そろそろ寝ようぜ」 「…寝ちゃうの?」 ずい、とブルーが身を乗り出す。 彼女の整った顔が近くなって、また赤面してしまう。 「せっかくあなたとアタシが一緒なんだし、楽しいことしない?」 「楽しい、こと…?」 こくりと頷くブルーに、レッドもつい首を縦に振ってしまった。

11 21/06/20(日)23:11:46 No.815395308

「オホホこれでアタシの4連勝ね! レッドババ抜き弱いんじゃない?」 「くっそもう一回!ニョロもブルーのピクシーも参加してるのになんでオレが毎回ドベなんだ!?」 「だってレッドは手元にババが来たらすぐ顔に出ちゃうもの」 「そうなのか!?」 「ええ。ほら、ピッくんもニョロちゃんも頷いてる」 「マジか…」 「レッド、女の子相手に手加減しないのはどうかと思うわ…。 アタシ、マリカー初心者よ?」 「その動きはどう見てもやりこんでるだろ! それにハンデつけての勝負なんてつまらないだろ!」 「…それもそうね!ならそのセリフ後悔させてあげるわ!」 「そうこなくっちゃ!」

12 21/06/20(日)23:13:37 No.815396079

「あー!楽しかった!」 ベッドに倒れ込み、心底楽しそうにブルーが笑った。 釣られてレッドも同じようにベッドに倒れ込んで笑う。 いろんなゲームをして散々に遊び倒した。 勝ったり負けたりしたが真剣に遊んだ後はもう勝敗はどうでもいい。 ただ、楽しかったとい気持ちで満たされていた。 それはブルーも同様なのだろう。 「長いことポケモンのことばっかりだったけど、たまにはこうして遊ぶのもいいな」 「そうね。でも、アタシは初めてかな」 「初めて?」 「そ。こうやって同年代の子と遊ぶのはね」 ブルーがそう言って微笑む。

13 21/06/20(日)23:14:02 No.815396241

その顔は嬉しさと共に若干の寂しさも混じっているように見える。 「アタシ、そういう友達いなかったから。 だから、レッドが初めて」 そう言って笑うブルーの顔がレッドの目に焼き付く。 強かな女ではなく、今まで見たことのない年相応の弱さを持ったブルーの表情。 それが自分に向けられることに、レッドは不思議な感覚になった。 「…オレでよかったら、また付き合うよ。 もう仲間で友達だしさ」 「…その時はお願いね」 柔らかく微笑むブルーに、提案してよかったと思った。

14 21/06/20(日)23:14:18 No.815396369

それから程なくしてベッドに入った。 眠りにつこうと目を閉じてみる。 が、今日見たばかりのブルーの姿が思い浮かぶ。 バスタオル姿やバスローブ姿の彼女。 年相応な笑顔を見せる彼女。 ギャップが大きいが、そのどちらも彼女なのだろう。 どれも魅力的な女性としてレッドに見えてしまう。 思えば自分と彼女の出会いもそうだった。 彼女を強烈なまでに異性だと意識してしまっていた。 あの時は騙されたが、今はブルーもそういうことはしないだろうとは思う。 そうしないと生きていけないほど辛い人生を送り続けてきた少女。 改めて考えるとすごいと思う。 自分ではとても真似できない。

15 21/06/20(日)23:14:54 No.815396617

「レッド」 「ど、どうした?」 別のベッドに入ったブルーに急に声をかけられて、驚きつつも答える。 お互い背中を向け合って寝ているため、背後から声が聞こえた。 「…ごめんね。色々と」 「…いいんだ。仕方なかったんだし」 騙されたこと。 利用されたこと。 どちらももう、過ぎたことだ。 僅かながら残っていたそのことへの嫌気も、今夜のブルーとの触れ合いでどこかへ消えてしまったかのようだ。 「…ありがとう」 そのセリフが終わると、ブルーの声が聞こえなくなった。 程なくして、彼女の寝息が聞こえてきた。

16 21/06/20(日)23:15:13 No.815396725

彼女は、どんな顔をしてるだろうか。 寝顔を見たくなる衝動に駆られて寝返りをうつ。 が、彼女は背を向けたままであったため、見ることはできない 起きあがろうにも、疲労もあってもうベッドから動きたくない。 まあ、今度でいいか。 それがいつになるかわからないけど。 そう思ってレッドはようやく訪れた睡魔に身を任せた。

17 21/06/20(日)23:15:32 No.815396865

それから長い時が経ち。 「んあ…」 あくびを噛み殺しつつ、レッドはベッドから身を起こした。 隣に目を向けると、ブルーの顔が見えた。 恋人になった彼女の安らかな寝顔。 結局昔のあの時は目が覚めたらブルーはもういなかった。 だから寝顔を見ることはしばらく叶わなくなっていた。 だが今は彼女より先に目が覚めた時は当たり前のように見ることができる。 それに決して見飽きることなどない。 さて、二度寝してブルーに起こしてもらおうか。 それとももう少し眺めてから起こそうか。 軽く悩みながらレッドは再びベッドに寝転んだ。

18 21/06/20(日)23:15:49 No.815396969

以上です 閲覧ありがとうございました

19 21/06/20(日)23:16:24 No.815397218

お疲れさまです 6月も終わりに近いので雨ネタありがたい…

20 21/06/20(日)23:17:37 No.815397804

>結局昔のあの時は目が覚めたらブルーはもういなかった。 レッドが起きると「支払いよろしくね♥️」ってキスマーク付き置き手紙あったんだろうな…

21 21/06/20(日)23:22:51 No.815400060

当時十代のはずだしレッドには刺激が強いだろうな…

22 21/06/20(日)23:23:04 No.815400147

母の日はブルー視点で彼女の親についての怪文書書きましたので 父の日はレッド視点でと思ったのですが レッドの両親がいるのかどうかですらわかんねえ!というのと レッドが親になる事にプレッシャー感じる怪文書はもう書いたよ! となったので普通の怪文書となりました

23 21/06/20(日)23:25:27 No.815401146

図鑑所有者の親は二人共判明していないのが殆どだからな…

24 21/06/20(日)23:29:55 No.815402973

ブルーの夫やってるレッドはかなり楽にやれてそう 誰が妻になっても大丈夫そうだけど

25 21/06/20(日)23:30:11 No.815403061

>図鑑所有者の親は二人共判明していないのが殆どだからな… 所有者の親といえばエメラルド編あたりのキャラ紹介でサファイアは出番ない母親が家族構成にちゃんと記載あるのにシルバー母とクリス父は言及ないの思い出した

26 21/06/20(日)23:32:44 No.815403995

>所有者の親といえばエメラルド編あたりのキャラ紹介でサファイアは出番ない母親が家族構成にちゃんと記載あるのにシルバー母とクリス父は言及ないの思い出した しら そん やっぱ離婚とか死別とかの事情あるんだろうか レッドの両親は単に家にいないだけかも知れないけど

27 21/06/20(日)23:36:53 No.815405690

>>結局昔のあの時は目が覚めたらブルーはもういなかった。 >レッドが起きると「支払いよろしくね♥️」ってキスマーク付き置き手紙あったんだろうな… レッドが目を覚ますと、すでにブルーの姿はなかった。 彼女の荷物もないので、もうすでに帰ってしまったのだろう。 念のためレッドは自分の持ち物を確認した。 財布もボールも、バッジやアイテムも盗られたものはない。 もう悪事はやらないと約束した彼女を疑ってしまったことに罪悪感を覚える。 が、彼女が寝ていたベッドの上に書き置きを見つけた。 『今日はありがと。支払いはお願いね♡ブルー』 「あいつは…」 呆れつつもまあ別にいいかという気になってしまう。

28 21/06/20(日)23:37:25 No.815405896

と、布団の中に何かが見えたような気がした。 試しに布団をめくる。 そこにはもう一枚の書き置きとバスケットがあった。 『よかったら食べてね♡ブルー』 「手がこんでるなぁ…」 素直に渡すのが照れくさかったのだろうか。 苦笑しつつもバスケットを開ける。 中にあったサンドイッチを頬張る。 美味い。 彼女の手作りだろうか。 今度あったらこのことを聞いてみよう。 そう思いつつレッドは朝食を進めた。 即興で翌朝パート書き足してみました

29 21/06/20(日)23:38:52 No.815406495

後々この件で色々言ってきそうだけど自分からシルバー以外に思いやりを見せるブルーいいですね

30 21/06/20(日)23:43:06 No.815408157

>やっぱ離婚とか死別とかの事情あるんだろうか >レッドの両親は単に家にいないだけかも知れないけど あのキャラ紹介ちゃんとお母さんいるゴールドが趣味で幅取ってて家族データなかったりするからわざわざ家族構成の書いてあるシルバーとクリスは何かあったのかもしれない レッドさんに関しては優勝の賞歴が場所取ってて家族構成なかったけどシロガネ山編から強引に推測すると両親は海外を飛び回ってる可能性ある

31 21/06/20(日)23:46:30 No.815409451

>あのキャラ紹介ちゃんとお母さんいるゴールドが趣味で幅取ってて家族データなかったりするからわざわざ家族構成の書いてあるシルバーとクリスは何かあったのかもしれない >レッドさんに関しては優勝の賞歴が場所取ってて家族構成なかったけどシロガネ山編から強引に推測すると両親は海外を飛び回ってる可能性ある と言う事は1章のレッドは両親の海外出張時に旅に出てそこで何人か女ひっかけたエロゲ主人公みたいな人ってことになるな…

32 21/06/20(日)23:59:22 No.815414158

ナナシマでめちゃくちゃ凹んだ時も グリーンやブルーは家族のために戦ってるって考えてる時も レッドは家族のこと全く出なかったりするし もしかしたら今は家族いないかもしれない

33 21/06/21(月)00:04:45 No.815416015

>あのキャラ紹介ちゃんとお母さんいるゴールドが趣味で幅取ってて家族データなかったりするからわざわざ家族構成の書いてあるシルバーとクリスは何かあったのかもしれない 子が同期なら親も同期だろうしサカキとクリスママが実は夫婦でシルバーとクリスが血縁って可能性どうだろう クリスの髪色がサカキ由来とかシルバー放っておけないのが自覚ないだけで家族としてのそれとか クリスママのマリルリ推しが水タイプって形でシルバーに遺伝したとか

34 21/06/21(月)00:06:22 No.815416583

>子が同期なら親も同期だろうしサカキとクリスママが実は夫婦でシルバーとクリスが血縁って可能性どうだろう >クリスの髪色がサカキ由来とかシルバー放っておけないのが自覚ないだけで家族としてのそれとか >クリスママのマリルリ推しが水タイプって形でシルバーに遺伝したとか それはさすがに突飛すぎるかな…

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