虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    21/06/13(日)21:09:38 No.812935275

     私が競争バとしてのキャリアを終えた後、私とモルモット君が交際を初めて数ヶ月後の夏のことだった。 「モルモット君」 「んー」 「付き合っているんだから、そろそろ……『シて』みないかい」 「いいよ。……おい今何だって……?!」  私のその一言がきっかけだった。当然モルモット君は驚愕し狼狽したが、結局は私が差し切った。あとは日時を決めて、彼の家でデートだ。お互いに「する」ことが決まっている中、実に奇妙な緊張感が私達を満たしていたよ。モルモット君が「タキオン、その……そろそろ……シャワー、浴びないか」と言わなければ、朝までジリジリ何もせずにいたかもしれない。

    1 21/06/13(日)21:10:11 No.812935538

    「本当に、いいんだね」 「お互いこんな格好で向き合っている状態で言うことでもないと思うが……もちろんだとも。私の身体は君が自由にしていい身体だ、この場ではね」  私と彼はバスローブ姿でベッドに座り、向き合った。そう、彼。競走バとしての私を担当していたトレーナーであり、私の実験対象の一人であり、さらには好きに扱えるモルモット君であり、誰にも渡したくないひと。 「モルモット君。君の身体はこれまで通り私の好きにする」  私は改めて彼を見た。数年前から水色のメッシュが入れてある髪。あるときに飲ませた薬によって染まった髪色と、全く同じ色だ。バスローブの上からでも分かる、鼓動に波打つ胸。視線を更に下に向ければ、「そこ」はすでに期待で盛り上がっており、私の欲望を刺激する。 「あとで分析して次に活かすからね、それは外さないでおくれよ」 「そこは変わらないんだ……分かったよ」  私は彼の左腕に着けたスマートウォッチを指差した。それは脈拍を測定し、表示する。見る限り、彼の脈拍は非常に早い。いつかの合宿で彼を走らせたときの脈拍、いやそれ以上だった。

    2 21/06/13(日)21:10:58 No.812935963

    「全く随分と緊張しているみたいじゃないか。途中で倒れないで……え」  急に視界がぶれ、私の身体全体に温かい感触があった。モルモット君が私を抱きしめていた。右に彼の頭があり、荒い息遣いを感じる。 「タキオンだって……人のこと……言えないよ」  そう言ってモルモット君は抱きしめる力を強めた。心臓の鼓動が発する振動が互いを行き来する。全くシンクロせず、お互い勝手に早鐘を打つ私達それぞれの心臓。何か返事をしようと思うが、思うどおりにならない呼吸と、いっぱいになった思考がそれを邪魔してくる。ああ、これだから恋心は厄介なんだ。 「ほら、こうすればタキオンの脈だってわかる。余裕ぶってるだけだって……」 「まさか。私はこの日に向けて入念にイメージトレーニングを重ねてきたんだ。君よりかは大丈夫さ」 「なら」  モルモット君はハグを解いた。次の瞬間、未知の感覚が私の胸を、背中を満たした。

    3 21/06/13(日)21:11:25 No.812936217

    「ひゃん?!」  彼の手がバスローブをかき分けて侵入し、私をかき抱いた。シャワー上がりの私の地肌を彼の手が這う。頭が一瞬だけ真っ白になり、多幸感が空白を満たす。 「キスするよ」 「えっ?あ、んんっ……!」  唇の感触に、いつものように目を閉じてしまった。私の歯を、彼の舌が舐める。そして舌同士が絡み合う。舌の味は実に奇妙なもので、単体で味わおうとはとても思えない。だというのに……実に癖になる。 「……!……!」  やられてばかりでは面白くない。私は自分で舌を絡ませにいく。互いの口内を競い合うように犯していく感覚。身体全体を溶け合わせるように触れ合わせ、その極地に舌のねぶり合いがある。あたたかい。へんなあじ。でも、しあわせときもちよさが、心に満ちる。 「あ……随分と、強引じゃないか、モルモット君?」

    4 21/06/13(日)21:12:02 No.812936583

    「その気にさせたのはタキオンだよ……君だって誘い方が強引だ……」 「今年に限りウマっ気をそのままにしたからねぇ。私も我慢の限界だったのさ。……ねえ、モルモット君」  私は一旦身体を離し、半分脱げかけのバスローブの紐を解き、ベッドの外へ放った。暑くなったと錯覚する外気に、身体が触れる。もう隠すものは何もない。紅潮した顔も、乳房も、愛液で濡れ始めた股も、全てを彼の前に晒してしまった。羞恥心が強くなる。左腕に目をやれば、スマートウォッチの液晶が心拍数は高まっていることを示していた。 「私は君に抱かれたいよ、モルモット君。そんな人は君しかいないんだ。ここまでしないと……分からないのかい?」  どのレースに出る時とも違う緊張の最中、私の言葉は流暢に紡がれる。別人が話しているかのようだ。モルモット君も身に着けたバスローブをのろのろと脱ぎ捨て、ベッド脇に置いたビニール袋からローションとコンドームの箱を傍らに置いた。屹立したそれが顕になり、私は改めて赤面した。私はこれで、めちゃくちゃにされる。ずっと待っていたことでもあり、少しだけ恐れていたこと。

    5 21/06/13(日)21:12:16 No.812936705

    「俺が脱がしたかったかな……痛かったら、言ってね」 「もちろん。いい夜に……あ、ん……」  そうしてモルモット君は私をゆっくりと押し倒した。視界と触覚が彼でいっぱいになる中で、私は微笑んでいた。

    6 21/06/13(日)21:13:03 [s] No.812937075

    濡れ場の距離適性が足りないので失礼する

    7 21/06/13(日)21:13:41 No.812937376

    あ、おいモルモット君!そんなの無いだろう!!!

    8 21/06/13(日)21:14:51 No.812937938

    なんてことをするんだ

    9 21/06/13(日)21:15:21 No.812938154

    やだやだ続きしてよ~

    10 21/06/13(日)21:16:15 No.812938568

    生殺しじゃないかー!

    11 21/06/13(日)21:17:10 No.812939039

    おねだりするタキオンの群れ…

    12 21/06/13(日)21:19:19 [s] No.812940136

    濡れ場を書くの初めてだから続きはもう少し待って あと対等うまぴょいタキオン概念もっと広まって

    13 21/06/13(日)21:25:10 No.812943127

    「する」って決めた日の日中デートはもう前戯だよね…

    14 21/06/13(日)21:50:29 No.812955863

    ここで終わるとちんちんが辛いので続きを待ってる

    15 21/06/13(日)21:51:06 No.812956165

    >濡れ場の距離適性が足りないので失礼する おい待てェ失礼するんじゃあねえ

    16 21/06/13(日)21:52:16 No.812956732

    >>濡れ場の距離適性が足りないので失礼する >おい待てェ失礼するんじゃあねえ 距離適性上げればいいだろうが