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21/06/02(水)21:01:03 俺には... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1622635263377.jpg 21/06/02(水)21:01:03 No.809135990

俺には小さい頃からの幼なじみがいる 「おーい!○○〜!おはよぉ〜!」 「おはよ!マチターン!」 マチカネタンホイザ…生まれた時から近所の仲で遊んでて、そんなこんなで……小六の冬になった 友達の少ない俺に対して何故かいつも親友だからとのほほんと着いてくる彼女……マチカネタンホイザは普通のウマ娘になりたいと言うにはいつもドジ踏んでばかりで……でもだから一緒にいる時間は飽きなかった あの子の挫けない笑顔が何だかんだで俺は好きなのかも…なんちゃって

1 21/06/02(水)21:01:13 No.809136066

「来年は中学か、あー、部活とかマチタンは決めたのかな、俺、あの子が陸上とか行くなら…図書館で知ったトレーナー?ってのになりたいな。」 「おぉー!確かにいいねぇ!楽しみだなぁ~」 えへへととろけた笑顔を見せる彼女に、俺はばんっと背中を叩く 「はぐっ!」 「マチタン、来年もよろしく!」 「うん!よろしくね!見てこれ、じゃーん!」 思えばその時彼女が見せた1枚の紙が、人生の歯車が壊れるきっかけだったのだろう。 「日本ウマ娘トレーニングセンター学園…?」 「○○も一緒に行こうねぇ~!」 「う、うん…?」 ……近所にそんな学校あったっけ?

2 21/06/02(水)21:01:49 No.809136300

親に聞いてその真実が判明した マチカネタンホイザはトレセン学園と呼ばれる……ウマ娘達の本当にエリートが集う場所に行くらしい 「そんな…じゃあもう会えないじゃん!」 俺は親に転嫁することでもなのに、怒り散らかしていた 「彼女の合格は1週間後にはこの街でのトップニュースになるだろう、彼女は…地方レベルのウマ娘じゃないんだ、中央クラスのエリートだったんだ」 「うそだよ!あんなドジばっか踏んで、いつもヘマしてるアイツが……」 「親が彼女の実力を見抜いてトレセン学園に受けさせたらしい、結果はこうだ…トレセン学園は本当に狭き門なんだ、彼女は…きっと努力家の彼女のことだから、お前と同じ学校に行きたくて……」 「そんなの……」

3 21/06/02(水)21:02:07 No.809136427

入れ違いなのかもしれない 誰かが伝えなかっただけなのかもしれない でも……でも…。彼女に諦めるなんて事は出来たのだろうか? …………そんなこと彼女が絶対しないことは俺が一番分かっていた事だった。 人一倍努力家なあの子が、たとえば普通のウマ娘になる為に頑張れと言われたら……そこで手を抜くような子ではないことも 薄々本当は気づいていたことなのだ ……彼女は本当は普通のウマ娘なんかじゃなかったのかもしれない

4 21/06/02(水)21:02:19 No.809136532

親はそっと俺の事を1人にしてくれた その時、溜まった全てが流れて……… 俺はわんわん泣いて、1時間も泣いて涙が枯れ果てた その時、ゴミ箱にある物を見つける 「トレセン学園のチラシ……」 捨てられた公募のチラシに、俺は読めない文字を必死に読んで…ひとつ、とあるものを見つける。 『トレセン学園スタッフ研修生募集中!高校生より試験にて専攻し、定員20名を………』 「スタッフ研修生………」

5 21/06/02(水)21:02:49 No.809136745

っていうマチカネタンホイザが普通のウマ娘目指す割には普通じゃないって怪文書読みたいんだけど誰か書いてくんない?

6 21/06/02(水)21:04:30 No.809137502

お前が書くんだよ!

7 21/06/02(水)21:05:05 No.809137765

つづけたまえ

8 21/06/02(水)21:06:25 No.809138377

投げっぱなしかよお!

9 21/06/02(水)21:17:41 No.809143893

おい待て失礼すんじゃねぇ続きを書くんだよ

10 21/06/02(水)21:21:37 No.809145598

そこで投げるんじゃねえ!

11 21/06/02(水)21:21:43 No.809145659

マチタンが駅に着いて たくさんの街の人が行ってらっしゃいと応援している 「あ!○○!はやく行かないと列車が出発しちゃうぞ~!」 「マチタン、その……」 「んんっ?どうしたの?」 「いや、………一緒に行けないんだ、俺、ウマ娘じゃないし、トレセン学園には……うん、無理だよ」 「…………………」 沢山の人が俺と彼女を見ていた。 薄々、きっと、彼女は気づいていたのだろう。 小学六年生だから騙せるなんてそんな訳でもなかった、この人だかりや、ニュースや、新聞に乗ったことが彼女にとっておかしなことだってきっとわかっていたんだ。

12 21/06/02(水)21:22:01 No.809145785

「………○○、ほんとは嫌だよぉ、ついてきてほしいよぉ、やだよぉ、やだぁ~!!!」 ぶえぇーんと彼女は泣き始める 親に支えられて、それでも彼女は母の胸に泣きついてひたすら声を上げていた。 俺は……俺は………! 「だから、……必ずそっちに行くから!」 「ぶぇっ?」 俺はトレセン学園のチラシをばっと彼女に見せる。 「3年後になるけど………そっち、絶対行くから!だから待ってて!お願い!」 「………うん、うん!!」 ああ、やっちゃったなぁ 俺、馬鹿だし、こんなことして本当にできる保証も無いのに…… いや……………… 彼女が出来たんだ、俺にだって………いや、絶対やってみせるんだ。 駅の上から見える空は、雲ひとつない澄み渡る春の青空だった。

13 21/06/02(水)21:22:35 No.809146019

しょうがないなぁ こういうシチュエーションもいいよね、拙者、安易な澄み渡った晴天大好きマンでござる

14 21/06/02(水)21:24:00 No.809146646

よくやった

15 21/06/02(水)21:25:18 No.809147295

いい…さあその先を書くんだ

16 21/06/02(水)21:27:31 No.809148380

はやく再開編も書くんだよ

17 21/06/02(水)21:27:41 No.809148490

3年後も書く義務があるよなぁ?

18 21/06/02(水)21:36:42 No.809152715

そうして俺は3年もの間、合間を縫ってひたすら勉強に没頭した。 周りからも「見違えるほどストイックな好青年になった」なんて言われて 実践的に陸上部に行った、あのウマ娘のトレーナー役をした日には……… 「私の…ずっと専属トレーナーになってよ!」 「……それ、無理だって言ったじゃん、俺の目標の為に好都合だったってだけだから………本当にごめん」 トレーナーの書籍にあった、「専属トレーナーの結婚成就性」にある文を思い出す。 そうか、彼女達に専属トレーナーが着いたら………こうなるのだろうか………? ………マチタン、もしかしたら他の人好きになってたりして 思えば中学で新しく知ったものの数々はどれも後悔しかなかった umain、ウマッター、ウマスタグラム………知ってれば、あの時あんなにお互いにガン泣きして連絡も取れない関係になんてならなかったのに。

19 21/06/02(水)21:37:41 No.809153170

はあ、俺………やっぱダメだなぁ でも、受からないと、彼女との約束だ…… それがもし、例えば他の男に取られていたとしても…… 俺はそれでいいと思ってる、子供の約束なんてそんなものだから これは「俺が中央のトレーナーになりたい」っていう夢の延長線なんだから。 「おめでとうございます!!」 先生はそういって俺にとあるものを渡してきた。 「えっ?トレセン学園の……スタッフに合格した……?」 「はい!本当におめでとうございます!常にトレセン学園のトレーナーは減り続けてる中、それでもかなりの狭き門をくぐり抜けたんです!これは並大抵の公立大学よりも大変な事なんですよ!!」 「………先生、ありがとうございました、俺、ようやく彼女に会いに行けそうです」 待ってろよ、マチタン 暑い日差しの夏真っ只中、俺はついに彼女の元に迎えるようになった。

20 21/06/02(水)21:38:21 No.809153462

っていうシチュエーションも素晴らしいよな こうやって追加を書きながら出してるんだけど時間間に合わない気がしてきた その時は打ち切りってことで

21 21/06/02(水)21:39:00 No.809153736

いいぞ がんばれ

22 21/06/02(水)21:39:54 No.809154118

待ってるよね……多分待ってるよな……

23 21/06/02(水)21:42:49 No.809155295

>常にトレセン学園のトレーナーは減り続けてる中 ねえこれ結婚…

24 21/06/02(水)21:45:40 No.809156404

>その時は打ち切りってことで やかましい もう一回スレ立てて書いてください

25 21/06/02(水)21:46:09 No.809156600

ここからがいいところだろう!!!!

26 21/06/02(水)21:47:05 No.809156975

秋がやってくる 俺は新幹線の外から見える、紅葉し始めた森を眺め………そして彼女を想う あと少し、ようやくここまで来れた 高校生1年目の夏で受験合格 それどころが中央トレーナーの資格習得を達成した。 ……これは人間にはかなりの偉業に近いらしい …そんな偉業なんて別に要らないんだ、彼女の為にここまで来たんだから 俺も普通じゃなかった、……これなら面白いと思わないか? お互い普通じゃないからここまで来れたんじゃないか

27 21/06/02(水)21:47:26 No.809157119

おっ

28 21/06/02(水)21:47:26 No.809157120

そしてトレセン学園の門に付き、俺は………誰のウマ娘のトレーナーの研修生に着くかを というよりも、ほぼサブトレーナーとして誰に着くのかを決めることななった…… 「マチカネタンホイザ、彼女でお願いします」 「分かりました、ではこのミーティングルームにトレーナーといらっしゃいますので……」

29 21/06/02(水)21:48:21 No.809157480

あっ

30 21/06/02(水)21:48:47 No.809157652

彼女は元気だろうか? 「……マチカネタンホイザちゃったら!貴方本当に凄い子が幼なじみなのねぇ!」 そんな年季の入った女の声がミーティングルームに響き渡る 「あはは………本当に、私の自慢の人なんです」 コンコンコン 「どうぞ~!高一で中央トレーナーの資格を取れちゃった掛かり気味の○○ちゃん!」 ガチャ 「………マチタン」 その時ーーーーー 誰よりも早く、彼女に抱きつかれ、押し倒された 「ひぐっぇぐぅ………ほんとにこれるなんて思わないよ……絶対無理だって思ってたもん………」 「………ううん、お前に相応しい普通の幼なじみだぞ?これくらい出来て当然だろ」 「………バカバカバカバカ!!………バカ……」 ああ、ほんと、俺は大バカもんだよ でも、だから……………やっと言える………

31 21/06/02(水)21:49:00 No.809157751

「ただいま」

32 21/06/02(水)21:49:23 No.809157899

お互いに掛かり過ぎなのいい…

33 21/06/02(水)21:49:24 No.809157906

はい、完結したけど こんか怪文書読みたいよね もっと増えるといいと思います、私は別キャラでも一向に構わん

34 21/06/02(水)21:49:53 No.809158120

よく完走した

35 21/06/02(水)21:50:03 No.809158195

書ききってえらい!えらい!

36 21/06/02(水)21:50:17 No.809158286

素晴らしい

37 21/06/02(水)21:50:20 No.809158312

根性SS

38 21/06/02(水)21:51:58 No.809159014

マチタンにバカって言われてえ…

39 21/06/02(水)21:52:14 No.809159133

他のキャラでも書きてぇな 今回もうちょい詰め込めばもっと書けそうな気がしたから なんかリクエストあるなら今後検討するわ

40 21/06/02(水)21:52:24 No.809159205

怪文書をその場で書くスピードもスレが落ちる前に書くスタミナも最後まで書ききる根性もSS

41 21/06/02(水)21:57:27 No.809161345

よかった…脳破壊される幼なじみもマチタンもいなかったんだ…

42 21/06/02(水)21:58:28 No.809161788

拙者、一流のバットエンドよりも三流のハッピーエンドすこすこ侍 此度はこれにて失礼致す

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