21/06/02(水)00:26:01 「暑い... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1622561161744.png 21/06/02(水)00:26:01 No.808900515
「暑いね〜……」 頭上の太陽がギラギラと照りつけてくる。 「そうだな。……だから来てもそんないい事無いぞって言ったんだけどな?」 水の入った桶を片手に持ったトレーナーに着いていく私。何故ならここ初めて来る場所だから。そして今後再び来るかどうかは分からない場所だから。 「いや〜……好奇心はなんとやら、ってやつかな?」 「そんな理由で来る事も無いだろうに……」 「秘密にされたら気になるものなのさ〜」 実際気になった、と言うのが主な理由。主じゃない理由は……ううん、言わないよ? と、誰に向かって言っているんだか解らない言い訳を心の中で垂れつつ歩いていると彼が立ち止まる。 「ここだ」 「ここ、ね」 私達の目の前には周りと見比べてもそこまで差異は感じない雰囲気を纏う石の碑──所謂、お墓が鎮座していた。
1 21/06/02(水)00:26:39 No.808900726
「……中には誰が?」 「えーっと……確か……。曾祖父さん曾祖母さん、爺ちゃん、かな?」 「へ~……。お参りしとこうかな?」 「おう、頼むわ」 俺一人でやるよりかは向こうも盛り上がるだろうしな、そう言いながら墓石の掃除を始める彼の背中はなんだか少し小さく見えた。 「……トレーナーはおじいちゃんとは仲良かったの?」 「んー……まあ、おじいちゃんっ子だったな。言われてみれば……って、なんでそれ聞くんだ?」 「お参りするときの参考にさせてもらおうかな~、なんて。…貴方のお孫さんはこんな美人と日々過ごしてますよ~、みたいな?」 「…そりゃ、爺ちゃんも喜ぶよ。もしかしたら曾祖父さん曾祖母さんもかな?」 「なら、そうするね。……いいんだね?」 「……いや、なんでそんな親に報告する時みたいな……?」 そんな感じで手を動かしながら続ける会話がそれなりに積み上がる程度に時間が過ぎていく。 途中から水汲みとかを手伝ったりしたけど主に掃除は彼が行っていた。まあ、それもそうだろう。私はどこまで行ってもここに眠る人達には他人なのだ。
2 21/06/02(水)00:27:07 No.808900852
他人に墓を手入れされたくない、と言う気持ちもわからないでもないし……私も、そっちサイドの考え方を持ってる方だ。 「……うし、終わったな」 「いや~、お疲れお疲れ~。はい、麦茶」 「おう、助かる」 空いた時間で買ってきたペットボトルをパスする。 せめてもの心遣いだけど……うん、美味しそうに飲んでくれてる。 少しだけ心が満たされる感覚に口がにやけるが怪訝そうにこちらを見てきた彼に悟られぬように表情を取り繕って提案する。 「じゃ、そろそろお参りしない?」 「それもそうだな。……お先にどうぞ?」 「いやいや…それは親族のトレーナーからでしょ……」 「まあ、そうだな。…では、お先に……」 墓石に水をかけて手を合わせ── 「──うん。」 立ち上がって場所を交代する。
3 21/06/02(水)00:27:23 No.808900930
えっと……まずは水をかけて── あぶなっ!線香が消えるとこだった…… で、お祈りする、んだっけ? 内容は── 「……へ?」 瞬間、声のようなものが脳裏に響く。 不思議と心地いい口調で、なんだか何時も聞いてるようなリズムの声。 「…?どうかしたのか?」 素っ頓狂な声を出した私を心配したのか声をかけてくるトレーナー。 慌てて 「大丈夫だから、うん。大丈夫だって」 と変に取り繕う私。 その後は結局何事もなく終わって帰路に着いた。
4 21/06/02(水)00:27:54 No.808901081
でも繰り返し考えてしまうあの声の内容。 『貴女みたいなお嬢さんと一緒なら私達も安心して見守ってられるよ』 …どう言う意味で言われたのかな?気になってしまって……それは不意に口から出てしまった── 「……また、来年もついていっていいかな?」 驚いた彼の顔が微笑みに変わって 「ああ、喜んで。」 そう言ってくれたとある夏の日。
5 <a href="mailto:s">21/06/02(水)00:28:21</a> [s] No.808901210
なんとなくお墓参りに行くセイトレの幻覚が見えたので
6 21/06/02(水)00:28:51 No.808901346
こんなん恋人通り越して生涯の伴侶じゃん…
7 21/06/02(水)00:29:25 No.808901507
幻聴の幻覚…
8 21/06/02(水)00:32:56 No.808902420
体に沁みる
9 <a href="mailto:s">21/06/02(水)00:33:03</a> [s] No.808902454
>こんなん恋人通り越して生涯の伴侶じゃん… いいだろ?これまで20本の幻覚を出力してきたんだぞ?
10 21/06/02(水)00:33:55 No.808902674
なそ にん
11 21/06/02(水)00:35:13 No.808903011
やりおるわ…
12 21/06/02(水)00:35:24 No.808903052
ウンス会上級幹部きたな...
13 21/06/02(水)00:39:08 No.808904073
ご高名な宣教師様とお見受けした
14 21/06/02(水)00:41:30 No.808904664
しかしあなたのようなお方がなぜこんな所に…?
15 21/06/02(水)00:46:22 No.808905848
ウンスと一緒に生活を共にしたい
16 21/06/02(水)01:07:15 No.808911102
司祭さまありがとうございます
17 21/06/02(水)01:18:20 No.808913728
ありがたい…
18 画像ファイル名:1622564448243.png 21/06/02(水)01:20:48 No.808914379
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
19 <a href="mailto:s">21/06/02(水)01:23:17</a> [s] No.808914961
ありがたい…
20 21/06/02(水)01:26:44 No.808915768
いい…
21 21/06/02(水)01:36:18 No.808917868
なんでみんな晩夏の頃ばかり幻覚見るのさ… わかるけども!
22 21/06/02(水)01:46:29 No.808919923
ウンスは夏の季語だからな