21/05/27(木)23:16:42 「今日... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1622125002457.png 21/05/27(木)23:16:42 No.807139087
「今日も熱いなぁ……」 短針は10時を示したばかりであったが太陽の熱気は容赦なくアスファルトを照らし気温を上げていた。 ビニール袋に入った甘味が溶けぬうちに、と足を急ぎ── 「おはよう〜」 そう言って外界の熱気とは無縁の涼しげな空気にさらされながら部屋に入る。 反応がないので寝室かな?と覗いてみるとそこにも居らず、はてさて……等と頭を捻りつつも風呂場の扉を開ける。 「あっ」 「えっ」 半裸の彼が、居た。 部屋に響く思ったよりも可愛らしい悲鳴に耳を傾けながらゆっくりと扉を締め戻すのだった。
1 21/05/27(木)23:16:59 No.807139226
「えっと…その~…。なんか申し訳ないな~…と。」 「いや…何にだ…?」 「…なんかジロジロ見ちゃって?」 「…まあ、見られて困るものでも無いけどな?」 「まあ…あとは案外いい身体してるな~、って」 「…それだけか?」 「うへ…ヤブヘビ?」 「他に何か言いたそうだしな?」 「……案外かわいい声出すんだな~って思いまして……」 「……それは忘れてくれ」 「…うん、そうする」 「…助かる」 パソコンのキーボードを叩く彼に向かい合いながら先程のアクシデントの話をする。 私の片手にはアイスバーが。彼の手元にはカップアイスが。チョイスは私。出資者は彼。
2 21/05/27(木)23:17:21 No.807139391
「でさ、それ何やってるの?」 「これか?夏合宿の計画表だよ」 「ほぅ夏合宿……。もうそんな時期なんだね~」 「そ、一応トレーニングメニューみたいなの申請しないといけなくてな。」 そこまでガッチガチには決まってないけどね。 そう付け加える彼に 「ふ~ん……。じゃあ今日はそれで一日終わるの?」 少し天邪鬼な私。せっかくのお休みなのに、勿体無いな、って。 「…直ぐに終わるよ。あと30分もかからないから──」 どこか行きたい所、あるか? 彼が問う。 なら── 「海、行きたいな?」 精一杯の贅沢を所望しちゃおうか。 「…今から?」
3 21/05/27(木)23:17:32 No.807139476
「…難しい?」 「…できなくはない」 「なら、そうしようよ」 「わかった……なら、こいつを急いで片付けないとだ、な」 「うんうん……でさ、海から帰ったら──」 口が動く。逸る私の想いはその後にも言及して 「温泉とか言ってさ、そこでご飯食べて──」 鬼が笑うぞ?、と微笑む彼に笑い返して 「また帰ってこようよ。……ここにさ」 時計の短針と長針が重なるくらいに時間が経過する頃に私達は── 「行きますか!」 「行きましょ~!」 「「海へ!」」 扉を閉じて、歩き出すのだった。
4 <a href="mailto:s">21/05/27(木)23:18:13</a> [s] No.807139764
なんか二人揃って歩き出すの幻覚が見えたので 酒飲むと気軽に幻覚見えていいですよね
5 21/05/27(木)23:18:52 No.807140038
程よく湿ってるね…いい…
6 21/05/27(木)23:26:27 No.807143251
いい幻覚に乾杯!!
7 21/05/27(木)23:27:33 No.807143668
夏の日差しに揺れる陽炎のような幻覚が俺にも見える