ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/05/27(木)21:16:24 No.807078784
「スペ……ー……さん!お願……ます!話を……聞い……下さ……!」 またたづなさんの声と扉を叩く音が聞こえる。もうレースには関わらないと言ったのに… 扉を開けると目の前にはたづなさんだけでなく、理事長もいた 「理事長まで私に御用ですか?」 「当然!君をスカウトに来た!」 「理事長、たづなさんにも言いましたけど、私は戻る気はありませんよ」 「嘆願!そこを曲げて頼む!今、学園には君のような存在が必要なのだ!」 「そこまで仰って頂けるのは嬉しいですが…私の身体は…」 「前と同じでなくてもいいんです。教師として、学園に来てくれませんか?」 「教師、ですか…」 「懇願!どうか、どうか頼む!学園の、ウマ娘達の為にも!」 「理事長、頭を上げて下さい…分かりました。私なんかでよければ」 「本当ですか?!」 「おお…おおおっ!感謝!では、学園で準備をして待っているぞ!」 「それでは、これからよろしく頼むぞ!スぺ先生!」
1 21/05/27(木)21:16:39 No.807078923
「スぺ先生さようならー」 「はい、さようなら。トレーニング頑張って下さいね」 授業を終え、トレーニングに向かう生徒達を見送る 学生時代はお世辞にも学業が優秀とは言えなかったので不安だったが、やってみればなんとかなるものだ ふと外を見やれば、既に走っているウマ娘や指導するトレーナーの姿がちらほら その様子を懐かしい気持ちで校舎の窓から眺める 未練が無いと言えば嘘になるが、もう私はあの場所には… そんな感慨に浸っていると、廊下の向こうから声が聞こえてきた どうやら外に遊びにいくようだが――
2 21/05/27(木)21:16:56 No.807079095
「皆早く早く!急がないと限定ケーキが売り切れちゃいます!」 「スぺちゃん、エル、そんなに急いだら危ないですよ。それにちゃんと前を向いてください」 「走らなければ平気デース!さぁスぺちゃん!走らずに早歩きで行くデース!」 「そうですね。廊下は走ったら…きゃっ?!」 「ケ?!スぺちゃん?!」 「だから前を見ないと危ないと…あの、大丈夫ですか?」 「あれ?このヒト最近赴任してきた元トレーナーだって言う先生じゃん」 「スぺちゃんもそんなに勢い良くぶつかってないと思うんだけど、倒れるなんて大げさだなー。おーい、もしもーし…ん…?」 「し…死んでる…!」 「「「「?!!」」」」 「死…死んで…?!あわわわわ…どどどど、どうしたら…」 「スぺちゃん落ち着いて!まずは警察…いえ、救急車…?」 「このままじゃスぺちゃんが警察に捕まっちゃうデース!なんとか蘇生を…ん…あれ…?」 「はー…また死んでしまった…」 「「「「「い、生き返ったー?!!」」」」」
3 21/05/27(木)21:17:11 No.807079233
テレッテテレレレテーレーレー♪ ~スペランカー先生~ テレッテテレレレテーレーレー♪ 【先生は元トレーナー】 「スペランカー先生って、トレーナーさんだったんですよね?」 「ええ、そうですよ」 「何で辞めちゃったんですか?」 「…ダート練習で、砂と一緒に飛んでくる小石に当たると、死ぬので…」 「え…ああ、はい…なるほど?」
4 21/05/27(木)21:17:30 No.807079404
【先生飛ぶ】 「うわああぁぁぁ!どいてどいてー!」 「?!」 「とうっ!…しゅた!」 「ふー!危ない危ない。センセー、飛び越えちゃってごめんなさい!」 「トウカイテイオーくん!あんなジャンプして大丈夫か?!」 「ふふん!テイオー様の足はあんなジャンプくらいじゃビクともしないよ!」 「そうか、あんなに高く飛んで死なないなんて、キミは強いんだな」 「シヌ?!ワケワカンナイヨー!」 ※スペランカー先生は自分の身長より少し高いくらいの段差(150cmくらい)から落ちると死ぬ。その為、長めの下り坂でジャンプすると稀に死ぬ
5 21/05/27(木)21:17:46 No.807079525
【先生とフラッシュ】 「おや、エイシンフラッシュさん、どうしました?」 「あっ、先生。実はファルコンさんがライブをするんですけど、応援に何かできないかと」 「じゃあ、これなんかどうです?あげますよ」 「これって花火ですか?じゃあ試しに一つ…きゃっ!」 「これは綺麗ですね!ファルコンさんも喜びそうです。ありがとうございます先生…先生?」 「し、死んでる…!」 ※蝙蝠の糞で死ぬスペランカー先生。撃退用装備としてフラッシュという打ち上げ式の照明弾があるが、使用後に落ちてくる燃えカスに当たると死ぬ
6 21/05/27(木)21:18:16 No.807079833
【先生とカフェ】 「しくしく…くすん…」 「ええっと…その…ごめんなさい、まさか幽霊が友達だとは…」 「あー!先生がカフェちゃん泣かせてるー!」 「カフェちゃん、どうしたの?」 「先生が…玩具の銃みたいなのを向けたと思ったら…お友達が消えて…ぐすん」 「先生お化けを見るとつい…すぐ復活するから大丈夫ですよ!」 (え…?お化け…?え…?) ※スペランカー先生はランダムに現れる幽霊を退治できるマシンガンを持っている。上だろうが下だろうが背中向きだろうが撃てば倒せる凄い武器 ただし撃ってる間は動けず、幽霊もすぐには消えないので距離が近いと幽霊の残り香に当たって死ぬ
7 21/05/27(木)21:18:41 No.807080126
【先生死す】 「ウワーッ!スカーレットー!ヒ、ヒトが死んでるー!」 「何ですって?!早く誰かに知らせないと!あっ、たづなさーん!」 「あら、どうしたんですか?」 「あ、あそこで…死んでるヒトが…!」 「ああ、二人は新入生ですものね。大丈夫ですよ、スペランカー先生はああいうヒトですから」 「ええ…」 「でも、その優しい気持ちは忘れないで下さいね」 ~~⏰~~ 「ウワーッ!スカーレットー!ヒトが死んでるー!」 「バカね、ウオッカ。スペランカー先生はそういうヒトじゃない」 「いい加減慣れなさいよ。もうURAも終わったのよ?」 「人死にになんか慣れたくねぇよ…いや、先生死にか…?」
8 21/05/27(木)21:18:56 No.807080285
終わり 叙述トリックとかできないかなと思ってたら閃いたやつ 最後は本家のほぼパクリ