ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/05/24(月)22:42:20 No.806177015
「トレーナー、私をダシにするのはいい加減やめて」 苦言を呈する相手は私の担当である桐生院トレーナー 頭でっかちな所はあるが、私のことを常に考えてくれ優しくて優秀なトレーナーだ 「え…?ミーク…?」 「またあのヒトと出かけたんでしょ?今度は私の何の為って名目?」 「違っ…私は本当にミークの為に…!」 戸惑う声。私がここまで言ったことは無いから相当焦っているのだろう でも、言わせてもらう 「それは分かってる。あの時からトレーナーはちゃんと私と向き合ってくれてる」 「でも、だからこそトレーナーには彼とも正面から向き合って欲しい」 「あのヒトは他人の気持ちには敏感だけど、女の子の気持ちには鈍感だから、中途半端じゃいつまで経っても伝わらないよ?」 「いつか、私のこと家族って言ってくれたよね?なら、家族のお願いを聞いて?お願いトレーナー…ううん、葵」 「私は葵に幸せになって欲しい。だから、あのヒトのことが好きなら真っ直ぐぶつかってあげて」 想いと共に熱が入る。最初は驚きと戸惑いの表情しかなかった葵も、今は真っ直ぐこちらを見据えてくれている
1 21/05/24(月)22:42:38 No.806177121
「うん、そっか…そうよね…」 「ありがとうミーク。目が覚めたわ」 「私、真っ直ぐあのヒトにぶつかってみる!」 葵の瞳が決意に燃えている。うん、これならもう大丈夫…きっと勝てる 「そうと決まればさっそく準備を…!あれとこれと…ああ、その前に美容院に行かなくちゃ…!」 慌ただしく出て行く葵。もう決めに行くらしい 見た目よりも直情的に行動に移すのは困った所でもあり、強みや魅力でもある 「あっ、そうだ、ミーク」 出て行ったかと思ったらひょっこりとドアから顔を出す葵。忘れ物かな? 「さっき、家族って言ってくれて…葵って呼んでくれて、嬉しかった」 「トレーナーさんのことも大好きだけど、ミークのことも大好きだから!」 そう言い残すと、葵は再び出て行った。私は窓から葵を見送る 頑張って、葵…
2 21/05/24(月)22:43:15 No.806177346
葵を送り出し、彼のことを思う 靴選びの時に助け船を出してくれた。葵との絆を深く繋いでくれた あの時も、あの時も…私と葵を助けてくれた彼 優しくてカッコイイ…大好きなあのヒト 彼なら葵を必ず幸せにしてくれるだろう、彼になら葵を任せられる そして…私のことも ねぇ葵、私のこと…家族って言ってくれたよね だから、時々でいいからトレーナーさんのこと貸してね? でも、盗るつもりは無いから安心してね ――だって、その時は葵も一緒なんだから…ふふっ❤
3 21/05/24(月)22:43:38 No.806177477
終わり 芝でも砂でもイケる上どんな距離でも走れるミークは自分の中では桐生院もトレーナーも大好きな両刀の名バイプレーヤー
4 21/05/24(月)22:44:07 No.806177660
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5 21/05/24(月)22:44:48 No.806177899
良かった…桐生院の妄想じゃなかった…
6 21/05/24(月)22:44:59 No.806177970
あの目だ…
7 21/05/24(月)22:46:45 No.806178635
ミークを出汁にするときミークもまたお前を出汁にしているのだ
8 21/05/24(月)22:49:21 No.806179585
むぅ今日は馬肉鍋か
9 21/05/24(月)22:54:29 No.806181499
夜はトレーナーの前で二人でミークの勝負服を着るんだ… 桐生院はトレーナーに突っ込まれたりミークに掘られたりするんだ…