21/05/23(日)14:11:28 はて ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1621746688961.jpg 21/05/23(日)14:11:28 No.805660128
はて 箸を持った手がふと止まる 「…？」 自分で言うのもなんだが食事中に考え事をするなんて不思議だった 左手の丼を机に戻し、箸を置く じっと両手を見つめ、握って 開き 握って 開き 「…お前ァ何してんねん」 「オグリちゃん、どうしました？」 同席していた二人から同時に声を掛けられた 顔を上げてそれぞれの手元を見る タマはスプーン、クリークはフォークを持っている スプーンの窪みにコンソメスープの湖が浮かび、フォークにはパスタが綺麗に丸められていた 「…あ、いや すまない」 頭に浮かんだ考え事をひとまず隅に置き、再び食事を続ける うん…おいしいな
1 21/05/23(日)14:11:49 No.805660232
天気も良いし昼寝したいとタマの意見に倣ってで屋上へ上がる 膨れたお腹も手伝って、ベンチに座ると一気に睡魔がやってきた タマはというと既に地べたに寝転び、フゴオオといびきをかいている 「お待たせしました…あらあらタマちゃんたら」 うつらうつらしていると、図書館に寄り道してきたクリークがやって来た 涎を垂らすタマをみてクスクス笑っている 私の隣に腰掛けて、借りてきた本の表紙を 手で、めくった 「…クリーク」 「はい？」 「私は今眠いし、寝言と思って聞いてほしい」 暖かい陽気に意識を半分持っていかれながら、何とも変な前置きをする
2 21/05/23(日)14:12:09 No.805660332
「…私達は、昔から、手があったのか？」 瞼が半分落ちた視界に、クリークの顔上半分は見えなかった 口はきゅっと結ばれている 「ほんの少し、本当にほんの少しなんだが…違和感があるんだ」 この手は箸やスプーンを持ったり、本を捲ったり、ファンに応えて振りかざしたりするものだっただろうか？ 「何故かな…何で、こんな事を…思うんだろう…」 この柔らかくて白い手は、草葉の朝露の冷たさと、渇いた砂の鳴らす音を、知っているような気がするんだ クリークは何も話してくれなかったが 眠りに落ちるその中で、優しく手を握ってくれていた 【オグリは何考えてるかよくわからないという話】
3 21/05/23(日)14:15:05 No.805661148
>【オグリは何考えてるかよくわからないという話】 天然ミステリアスビューティいいよね…
4 21/05/23(日)14:16:22 No.805661524
ウマソウルからの記憶が流入してきたか…
5 21/05/23(日)14:17:27 No.805661839
当たり前の事に疑問を抱く系ウマ娘
6 21/05/23(日)14:21:30 No.805663038
たまに深淵を覗くけど覗いただけで帰ってくる
7 21/05/23(日)14:30:12 No.805665674
とはいえ違和感を突き詰めるよりは美味しいご飯がいっぱい食べたい
8 21/05/23(日)14:44:38 No.805670305
中指を常におっ立てて歩いてる生物かぁ… まるで右上にゴミがある方のライスみたいだな