ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/05/21(金)23:16:02 No.805114731
「お兄さん、麻雀を教えてくれませんか？」 部屋に入ってくるなり意外なことを言ってきた我が担当バ、サトノダイヤモンド 素直で可愛い自慢の担当なのだが、時々中等部生とは思えないような誘惑をしてくるのが玉に瑕 サトの好意は分かっているが、彼女は未成年だしこの先多くの未来がある。その未来を狭めるようなことはしたくない そもそも、俺もサトに好意は持っているがそういう意味では無いし、そう伝えている それでもサトは諦めないと宣言し、隙を見ては中等部生らしからぬ肉体で迫ってくるのだ 鋼の意志でなんとか耐え、退けてはいるが、その誘惑も最近エスカレート気味で徐々に圧され始めている 手遅れになる前に何か対策を立てねばなるまいが… 閑話休題。詳しい話を聞くと、誰かがゲーセンで小さい雀牌セットを取ってきたことが切っ掛けで寮内で流行り始めたそうだ 流行るほど麻雀ができるウマ娘がいるというのも驚きである 「まぁ麻雀くらいできるけど…まさかとは思うけどお金賭けたりはしてないよな？」 麻雀は確かに多少賭けをした方が面白いが、中等部でそれが行われているというのは流石に看過できない
1 21/05/21(金)23:16:20 No.805114890
「もちろんそんなことしてませんよ。ちょっとしたお菓子くらいは賭けてるみたいですけど」 お菓子か…まぁそのくらいなら許容範囲か 「キタちゃんも、キタちゃんのトレーナーさんに教わってるんですよ。一緒にやろうねって約束したんです」 「そういうことなら、いいよ。俺でよければ教えよう」 「ありがとうございます！じゃあ早速お願いしますね？」 言うが早いか部屋の外に置いておいたらしい麻雀牌とマットを持ってくるサト。抜かりないものである よし、それじゃできるだけ初心者にも分かりやすく教えるとしましょうか ～～～⏰～～～ 「うーん…これ、でしょうか」 「おっ、正解。やっぱり凄いなサトは」 「えへへ♪…お兄さんの教え方が上手なんですよ」 教え始めて数時間、元々地頭も要領も良いサトは直ぐにルールや役を覚え、スジも理解した 現在は初級とはいえ何切る問題まで出来ている。本当に聡い娘だ、サトノだけに
2 21/05/21(金)23:16:35 No.805114984
「これだけやれれば実戦も問題ないだろ、夜更かしだけ気を付けてな？」 「ありがとうございます。でも、いきなり本番はちょっと不安ですね…」 「そうだ！お兄さん、私と一局打ってくれませんか？実戦形式で！」 「二人麻雀？まぁ出来なくはないけど…」 「やりましょうよ、負けた方は罰ゲームで…ね？」 罰ゲーム、と言ったサトの目が一瞬細まったのを俺は見逃さなかった なるほど、この罰ゲームが本当の目的か… だがこの勝負、俺が有利だ。いくらサトが優秀でも今日覚えたばかりの素人だ 二人麻雀の経験は無いが、負ける道理は無い 「いいぞ、じゃあやろうか」 「やった♪それでは負けた方は勝った方の言うことを何でも一つ聞く、ということで」 「ああ、分かった」 これで勝利してサトの誘惑行為を控えさせる。完璧だ 「それでは、よろしくお願いしますね？お兄さん」 負けられない一局が始まった