虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 21/05/21(金)01:01:29 No.804825996

「風邪引いていたのによく作れましたね」 「これはずっと前から作ってたやつ」 「前って……選抜レースのまえからですか？」 「うん」 本当にこの人は私が担当にならなかったらどうするつもりだったのか。 「じゃあそろそろ練習しよっか」 「はい」 ……現役時代のお話聞くの忘れてました。まあ、後でも聞けることなので今は練習に集中しましょう。

2 21/05/21(金)01:01:55 No.804826106

────────────────────────── 「……何ですか、そんなにニヤニヤして」 「いや、別に」 「レースを観ながら声を張り上げて応援することがそんなにおかしいですか」 「全然おかしくないって、私も気持ちはわかるよ」 レース場で声を張り上げて応援をする姿を見られてしまったので、とりあえず場所を移して弁明をしようとするが、彼女はさっきからずっとこんな感じだ。 「というより、貴方こそこんな時間に大丈夫なんですか？」 「今日は休み」

3 21/05/21(金)01:02:22 No.804826223

「そうですか……さっきのレースどう思いましたか？」 「ん、面白いレースだったよ？」 「もっと具体的なトレーナー目線での感想を聞いてみたいです」 そうして話すこと数時間、さっきのレースから昨年見たレース、そしてダービーと話は二転三転していった。 「ですからあの時のダービーはですね……ってもう夜じゃないですか」 「ほんとだ、もういい時間だしこれで終わりにしよっか」

4 21/05/21(金)01:02:47 No.804826319

「……看病しましたよね？」 「……話し足りないんだ」 頷く私を見て彼女は、しょうがないなあという顔をする。 「とりあえず、長い間居るとお店にも迷惑かかっちゃうし他の店に行こう」 「そうですね」 そうして彼女が行きたいお店があると言い、連れてって貰ったが。 「……ここ居酒屋じゃないですか」 「ちょっとだけならいいかなって。飲んじゃお、お酒」

5 21/05/21(金)01:03:07 No.804826404

「……ちょっとだけですよ」 このちょっとだけが不味かった。 居酒屋に移った後も最初はレースの話をしていたが、お酒も入り段々とおかしくなっていき、最終的には現役時代の話へと変わっていった。 「だからイッちゃんはさあ……って聞いてます？」 「はいはい、聞いてるって」 本当に聞いているのか怪しいイッちゃんだったが、とりあえず話の続きをしようとしたら遮られた。 「明日も仕事だし、ここで終わりということにしよ？」

6 21/05/21(金)01:03:50 No.804826567

「そうですね……」 時間も遅いので帰ろうかとした私の脳内に名案が浮かんだ。 「私の家来ません？」 「は？」 その後はイッちゃん引っ張ってコンビニでお酒を買って家に帰った。 するとイッちゃんは家に着いた途端に 「多分明日グラスに怒られるだろうけど、まぁいっか」 と言っていたが、とりあえず買って来たお酒を開けることにした。 ──────────────────────────

7 21/05/21(金)01:04:56 No.804826787

いつも使っている目覚ましの音で目が覚めた。 「頭痛い……ってああ！！」 起きてリビングへ向かうと彼女が片付けをしていた。 「あ、起きたんだ。勝手にベッドに運んじゃったけど大丈夫だった？」 「大丈夫ですけど……どうしましょう、仕事」 「マスクでもすれば何とかなるよ」 「ウマ娘の鼻はいいんですからそれだけでは……貴方はどうするんですか？」 「私は素直にグラスに怒られることにした」 結局いい案は浮かばず、マスクとブレスケアをして彼女と一緒にトレセン学園に戻ると、理事長にはバレてしまったのかそれとなく叱られた。

8 21/05/21(金)01:06:04 No.804827063

一旦おしまい この二人だったら1ターン目から朝帰りしてそうだなと思いながら書きました たづなさんは酔うと昔の呼び方に戻ります

9 21/05/21(金)01:50:01 No.804836509

最初からオレンジでイベントが起こってもおかしくはない おかしくはないがグラスのやる気は下がりそう

10 21/05/21(金)01:51:03 No.804836739

いい…