虹裏img歴史資料館

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21/05/14(金)03:56:47 はふ……... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1620932207702.jpg 21/05/14(金)03:56:47 No.802489077

はふ……ダメです、どうにも眠たくってしょうがありません。 トレセン学園に所属している以上、走る事と同様に勉学を疎かにする事は許されません。 確かに午後一番目の授業、しかも頭を回す数学などではなく答えが分かりきっている退屈な部類の現代文とはいえ、気合を……入れなければ。 ——— ……? うん……そう、そうだね…… こうしてひっそりと会話をすればきっと乗り切れます…… ふあ……お昼、美味しかったなぁ……あ……黒猫さんが……跳ね、て…… 「マンハッタンカフェさん?」

1 21/05/14(金)03:57:03 No.802489098

ひゅいいい!……あぁ、やってしまいました。 その後、どうにかコーヒーで眠気を飛ばして、放課後まで乗り切りました。 トレーニングまで少し時間があるので、彼の膝を借りることにします。 「すいません、トレーナーさん……少しだけ、寝かせてください……」 同じ時間まで起きていて、同じ時間に起きたのにどうしてこんなに元気なんでしょう……ちょっぴり、ずるいです。 だからこうして、膝くらい貸してくれても……いい……はずで……すぅ……

2 21/05/14(金)03:57:43 No.802489140

んん、スッキリと目が覚めます。いい枕があると、いい目覚めが—— 「やぁやぁ目は覚めたかい?カフェ。……そろそろ重くなってきたから、おりてくれないかな」 最悪の目覚めかもしれません。 「……どうしてタキオンさんがここにいるんですか」 「心外だなぁ。トレーニングのために来たら、モルモット君が君を膝枕していたんだよ。少し離れるというから、変わってあげていたのさ」 はぁ……なんだか起きあがる気にもなれず、そのまま体重を預けます。 「重たいって言ったじゃないか!」 「私が10人いたってあなたの鋼の脚は壊れませんよ……それに、昨晩は大概寄りかかってきたじゃないですか、あなた」 眠気の原因の1/3くらいはタキオンさんのせいでもあるんです、きっと。

3 21/05/14(金)03:58:01 No.802489174

「ところで貴女は、眠く無いんですか」 「よく聞いてくれた!どうせ試験なんて適当にやっても点数取れるからね、実験室でお昼から寝ていたのさ!」 聞いた私がバカでした。 「そういうところ、羨ましいですよ、本当に」 「悪夢を見る代わりに、睡眠の質が何十倍にも向上する睡眠薬ならあるけれど、飲むかい?」 「絶対に嫌です」 それでしこたま各所に怒られたこともあるじゃないですか…… はぁ、再び目を閉じると、ややあって耳に届く聴き慣れた足音。 間違えるはずもありません、これは—— 「おかえり、モルモット君!」 トレーナーさんが戻ってきました。 勝手に私の枕を持っていったトレーナーさんには怒っています。 「王子様のキスがないと……目が覚めそうにありません」 「何言ってるんだいカフェ、起きておくれよ!」 だから、こうして眠り姫になるのです。

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