21/05/13(木)09:21:16 外の世... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1620865276341.png 21/05/13(木)09:21:16 No.802205161
外の世界が動き始めた音がする。どこかで工事のする重機の音、人の声、こういう場所は得てしてそういう地域にありやすい ウマ娘が大の字で並んでも広々としたベッド──実家よりは小さい──で身を起こし、昨晩の温もりが側にあってホッとする いつもは太陽のように眩しく忙しない彼女が、今はあどけない少女のように身を小さくして毛布にくるまっている 「可愛く寝ちゃってさぁ」 乱れた髪をかきあげる。今のパマちんのムーブえぐくて沸いた、なんてからかうから、キスをして黙らせてやったっけ ヘリオス……へりおーす……。呼びかけながら昨晩同様、上に乗るように体を添わせて柔らかさに埋もれる 起きないとチューするよ、そう耳に囁くと薄っすら頬に赤みが差して恥ずかしそうに瞼を開く 顔を合わせるのが恥ずかしいから寝たふりをしていて、こういうところが堪らなく可愛く自分しか知らないと思うと胸が満たされる 「……ウチのことほんと好きピすぎ」 目をそらそうとするヘリオスの頬に手を添えて視線を固定、顔同士がくっつくほど身を倒してじっと見つめる 「ヘリオスは……そういうの嫌?」
1 21/05/13(木)09:21:30 No.802205204
「ちょ、そんなわけあるはずないじゃ──!」 唇同士を触れ合わせて言葉を遮る。言わせたとも知らず、ほんと駆け引きは下手くそですぐのめり込むところが可愛い 離れていて寂しいのは本当で、別れていたものが元に戻るように吸い付き合う、太陽を喰らって自分だけのものにする 抵抗らしい抵抗もなくこちらに合わせてくれるいじらしさに昨晩の猛りが少しずつ燻りを大きくしている 「っはぁ。ちょっ、あ、朝からとか、明るくて、恥ずいよ……」 ベッドシーツに髪を大きく乱れて広げ、瞳を潤わせて身を捩るヘリオスを見下ろし、スイッチが完全に入ってしまう 彼女のウブさは何度味わっても当初のままでパーマーを高ぶらせる、いつまでも知らない一面を見せてくれる、愛しい相手 「それ誘ってるんだよね」 ヘリオスのスマホが鳴っている音がしたがもう聞こえない、あるのは組み敷いた熱と湿っぽさと愛情だけだ 周りに見せるギャルとは違う乱れた表情を見つめる度に、誰にも渡さないと心に誓う。私だけの太陽、私だけのヘリオス