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21/04/24(土)23:17:05 「うひ... のスレッド詳細

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21/04/24(土)23:17:05 No.796063914

「うひひ、じゅるりら☆ 今日も可愛いウマ娘ちゃん達を満喫しちゃいましたなぁ~! あははは……はぁ」 日が沈み随分と経つ夜の住宅地、デジたんは空元気を消して足を止めた。 手元には今日のレースを走ったウマ娘ちゃん達を撮った写真。 インタビューなんかで夜になっちゃったけど、彼女たちのプリティな笑顔だけで元気百倍……だった、今までは。 写真に目を落とせばウマ娘ちゃん達の誰もが、諦観と絶望と無力さを滲ませている。 そう、今日もレースで一着を取り、あたしが振り返った時に見せた顔と同じ。 「GⅠ6勝、覇王を下したウマ娘か……ふひひ」 世間の評価を口に出し、思わず自嘲する。 ウマ娘ちゃんの輝きをより近くで見る為に、そして少々変だが気の合うオタ友のトレーナーの誘いで、レースへ踏み入った。 トレーナーとの二人三脚で勝ち得た名声自体は、悪い気はしない。けど最早楽しさも、嬉しさもない。 勝つごとに、一緒に走るみんなが色褪せ――――強くなり過ぎたと悟った頃には周囲には最早誰もいなかった。 手を抜く? 侮辱だし、わざと負けたくない。なら後着の娘を介抱する? Yesウマ娘Noタッチ、そも傷に塩を塗る行為だ。

1 21/04/24(土)23:20:36 No.796065480

よき相棒であり共犯者であるトレーナーは「そのうち良い事がある」と慰めてくれる。だが、 「もう、走るの止めた方がいいのかなぁ~……」 ぽつり、ずっと堪えていた本音がふと漏れる。急ぎ唇を噛み締めるが、遅い。視界と写真が滲み、慌てて目元を拭った。 こんな無様な顔をファンには見せられないし、ウマ娘ちゃんにも見られたくない。同室のタキオンさんにも心配をかけちゃう! 今後について明日にでもトレーナーに相談しようと決め、表情を取り繕う 「!?」 直前、微かな音を耳にしていた。小さな風切り音。そして異様な感覚。確実にこちらを狙っているのに殺気はない。 矛盾する気配しかし思考よりも早く、鍛えられた肉体が反応する。廻し受けの一振りで飛来物、小石を叩き落とす。 そのまま出元に視線を向けると、影から男が現れた。全身黒ずくめの男であり、そいつが誰か、デジたんは知っているッ! 「トレー……ナー……?」 戸惑うデジタルを肯定するように、街灯の下に一歩を踏み出る。満月。冷たい風。人気の絶えた街路。たまらぬ夜であった。 「腑抜けているかと少し落胆しかけたが、安心したよ」「へぇ、どうしてなのかな?」

2 21/04/24(土)23:22:37 No.796066343

ぞくり、冷めた表情でデジタルは囁いた。自然体を装っているが眼前のウマ娘の筋肉は、隠しようもなく戦闘態勢に入っている。 もはやウイニングライブを愛らしく踊る少女ではない、獣臭すら嗅ぎ取れそうであった。 「腑抜けたお前に勝っても、自慢にならない」「うひひ、面白い冗談だね☆ ――――誰があたしに勝つって?」 アグネスデジタル―――― 身長一四三センチ、体重増減なし、スリーサイズB七四/W五一/H七五 翻ってトレーナー ──── 身長一六七センチ、体重九二キロ 身長差で、二十四センチ。体重差は数えるのも馬鹿馬鹿しい。常識があれば、考えられない身長差であり、体重差であった。 この程度の差では、人間がウマ娘に真っ当に勝つには、今の三倍の体格でさえ物足りない。 空手も柔道もやってないトレセン学園中等部のウマ娘にさえ、容易く逆うまぴょいされる現実。なら諦めるのか? 人間はウマ娘には勝てないと、めそめそと涙とうまだっち汁でシーツを濡らすのか? 否、ウマ娘に見せつけるように構える。 「今夜、俺がお前に、勝つんだよ」「ふふん。強い言葉は使わない方がいいよぉ?」

3 21/04/24(土)23:24:23 No.796067135

――――本気になったら、たとえ推しのウマ娘ちゃんとだって、やりとりができるんだから。醒めた声で、デジタルは呟いた。 『世紀末覇王』テイエムオペラオーと『王。』メイショウドトウをターフに車田落ちで沈めた事を言っているのだ。 「……三十時間」「ふん? たったそれだ」「一日三十時間。俺はずっとお前と一緒にウマ娘用のトレーニングを積んできた」 俺はこの場に立つために、あらゆる物を捧げた。座って飲食する時間。オタ友と話す時間。いもげする時間。全てを費やした。 「なんで、そこまで?」「俺はトレーナーであると同時にウマ娘ちゃんオタクなんだ。ずっと傍で見続けて、追いかけてきた」 目を細め、じっとデジタルを見つめる。アグネスデジタルをGⅠ6勝まで導いたのは誰だ。トレーナーである俺だ。 勇者アグネスデジタルを頂点の孤独に追いやり悲しませたのは誰だ。トレーナーである俺だ。なら責任を取るのは誰だ。 「挑戦者がいなくて、退屈してたんだろう? 俺が、相手だ」「――――ふひゅ?」 目を見開き、俺を見返すウマ娘の顔。そうだ、その顔だ。お前が他の娘に夢中だったように、俺もお前にぞっこんだった。

4 21/04/24(土)23:24:58 No.796067449

やっとお前は俺に気付いた。だが、お前はどうだ? ようやく俺を見たお前は? 「気づいてるかいデジタル。お前今……笑っているぜ」「うひひ……」 そう指摘すると、デジタルは浮かんだ唇の歪みを隠そうともせず、更に深める。たまらぬ、妖艶さすら感じさせる笑み。 「場所を移すかい」 既に股間はパンパンに張り詰め、もはや言葉を使う事さえ億劫だ。そもデジタルがなんと返すか既に知っていた。 細いウマ娘の指がホックを外し、スカートを落とす。蹄鉄模様のショーツ前面には染みが広がり、見せつけるように脱ぎだした。 整えられた栗色の恥毛、その下にある綺麗な割れ目から垂れた粘液が月光に照らされ妖しく輝き、糸を引いている。 「ううん、今すぐやろうよ。ここでさ」「この変態め」 グチョグチョの下着を脱ぎ捨て、誘ってくるデジタルに、唸って見せるが笑みを堪えきれなかった。 常在戦場――――真の勇者は、戦場を選ばない。

5 21/04/24(土)23:25:47 No.796067786

ウワーッ!? 寝る前に変なもの見ちまった!?

6 21/04/24(土)23:29:57 No.796069540

何故か黒沼トレーナーで再現された

7 21/04/24(土)23:30:13 No.796069678

この前ライアンの書いてなかったか!?

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