虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

21/04/21(水)00:29:36 No.794791159

溝に落ちた車を持ち上げられるウマ娘がわんさかいるトレセン学園で、大きな機材などを動かす時にトレーナーたちを集めてせーので運んでいる光景を外部の人間は滑稽に思うかもしれない。 しかしこれはヒトの意地や男のメンツという話ではなく。 彼女たちならばこの人数の半分もいらないとわかっていても、レースに出る身が万が一怪我でもしたら…と想起してしまうトレーナーは多い。 故に新人からベテランまでなんとなく一致でこうしているのだ。 そのような心中を察する信頼関係がトレーナーとウマ娘の間にはあり、滑稽を超えていっそ奇妙に映るが、大の大人が汗を浮かべる大物の作業はいつも可憐で屈強なウマ娘たちに見守られている。 ヨワイニンゲンがんばってらと思う者、いつでも手を貸せそうな距離からうろうろ・ハラハラする者、手伝いますよ委員長ですから！あ゛あ゛あ゛その向きは凶なのです！と駆け寄ろうとして危ないからと止められ或いは追い払われる者、献身と気遣いを噛み締めてやる気を上げる者、過保護と嘯きながらも自分を守ってくれようとする姿に内心掛かりぎみになる者。 トレセン学園の日常の一つ。