ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/04/13(火)23:30:33 No.792570948
愛しい愛しいモルモットの体温を全身で感じながら、耳を咥えて舌先で転がす。 ビクンと体が震えるのが面白くて、何度もそれをしてやった。いい気味だ、と思った。 事の始まりは今日の夕方、学業とトレーニングも終わり一息ついた頃だった。 どんな実験をしようかと考えていたとき、モルモット君が唐突に訊いてきたのだ。 『誕生日プレゼント、何がほしい?』と。 他人に贈り物をする人には二種類いると耳にしたことがある。 『贈る』という行為に重きを置くタイプ。それと『物』に重きを置くタイプだ。 彼は後者であろう。せっかく贈り物をするなら、その人がちゃんと欲しいものを贈るべきだと信じるタイプということだ。 こういう手合いはロマンティックなサプライズを好まない。贈った品物が気に入られないリスクを恐れるためだ。 どちらがいいとか悪いの話ではなく、単なる性格の差だ。 怒ってなどいないさ。この私がサプライズだなんて、そんな甘々カップルのようなことに憧れるわけがないだろう。
1 21/04/13(火)23:31:02 No.792571131
『ふぅん、じゃあ君をくれ。今日一日だけ、私の完全な所有物になりたまえ』 そうだ。これは決して怒っているわけではないのだ。 モルモット君に抱きつきながら耳を弄び続けてもう一時間は経つだろう。 ソファに座る彼の足に跨がるようにして正面から抱きしめる。本来なら私をたっぷりいじめるときの彼の必殺技なのだが、今はご覧の有様だ。 私を滅茶苦茶にするための機能が詰まった剛直も、ズボン越しに私の腹を押しながら苦しそうに悶えるのみだ。 当然、出すことも触ることも許可していない。それどころか身動き一つ許さない。なぜなら現在の彼は、紛れもなく私の所有物であるのだから。 ふと、抱きついた胸板越しに彼の身じろぎを感じ取る。 「こら」と背中の肉を摘まんでやると、小さな悲鳴とともに動きが止まった。 見ると、案の定彼の左手は私の耳に伸びようとしていた。 耳は私の弱点の一つで、彼はここを触って上手に私を泣かせる。まだ反撃を諦めていなかったらしい。 君がそのつもりならこちらにも考えがある。キツいお仕置きをしてやらねばならない。
2 21/04/13(火)23:31:21 No.792571241
「モルモット君。シャツを脱ぎたまえ」 彼の顎を持ち上げ、見下ろしながら命令する。 快楽に潤んだ瞳がこちらを見返している。その中に、微かな恐怖の色が混ざっていた。背筋に甘い痺れがゾクリと走った。 「脱ぎたまえ。早く」 先ほどより強い口調で命令すると、ようやくシャツのボタンをおずおず外し始めた。 私より力が弱いとはいえ男の体。印象よりも逞しい胸板に汗が滴っている。やがてシャツを脱ぎ捨て、上半身が露わになる。 それを見て私もカーディガンを脱いだ。カーディガンだけだ。下に着たシャツは死んでも脱いでやらない。燃えるような視線が彼の大好きな旨に突き刺さった。 ダメだ、あげない。今日は私がいじめる番だから。 そう言い聞かせるように、先ほどよりも距離が近くなった肌を合わせながら、彼の鎖骨に歯を立てた。 がりり。薄い肉とその奥の骨に、私の歯が食い込む音。 「い゛っ!?」 彼の悲鳴。でもやめない。もっと深く食い込ませる。やがて舌に鉄の味が広がり始める。 そこでようやく口を離してやると、彼の鎖骨あたりに私の証が深々と刻まれているのが見えた。
3 21/04/13(火)23:31:46 No.792571388
「ふふ、ふ……」 口の中で愛する人の血液を弄びながら、喜びに酔いしれる。 私がつけた傷。この男が私のモノだという証。誰にも渡さない、私だけの最高のモルモット。好き。大好き。愛してる。 次は反対側の鎖骨だ。その次は腕、そして胸に移っていく。 漏れる悲鳴すら愛おしかった。傷が広がる。どんどん増えていく。 モルモット君にとって苦痛でしかなかろうに、腹に当たる剛直は爆発寸前の火薬のようだった。彼も興奮してくれている。嬉しい。幸せ。しあわせ。 どれだけそうしていただろう。気づくと、彼の上半身は見るも無惨なことになっていた。間違っても私以外の異性の前で服を脱ぐことはないだろう。 ざまあみろ。誰にともなく、心の中でそう呟いた。 「君の血だよ。口の中が君の味でいっぱいだ。綺麗にしたまえ」 これでトドメを刺してやろう。すっかりしおれてしまった彼の顔に唇を近づけ、優しく合わせた。 舌を差し込むと、遠慮がちに絡ませてくる彼の舌。それを捕まえて舌先で優しく撫でる。 私の体液と彼の体液が混ぜられてぐちゃぐちゃになる。甘い。おいしい。飲み干して垂らして、このまま一緒にドロドロに……。
4 21/04/13(火)23:32:03 No.792571488
「ひゃえ!?」 唐突に力が加わり、天地が逆転した。殆ど投げられるみたいにソファに横たえられ、モルモット君が覆い被さる。こちらを見下ろす目は先ほどと打って変わり、復讐心に燃え滾っている。 「こ、こらモルモット君!? 今日は私の好きにさせる約束だったろう!?」 私の抗議に、彼は無言で何かを指さした。首だけでそちらを見ると、そこには壁に掛けられたデジタル時計があった。 【00:03】 「あーっ!? 日付が!?」 無機質なデジタル表示を呆けながら眺めていると、視界の隅で彼がズボンを脱ぐのが見えた。 「ま、待てモルモット君!? 調子に乗りすぎたのは謝るっ! 謝るから優しくしてくれー! 本当はずっと我慢してて、いま激しくされたら死んじゃ……やっ、ダメ、あっ……❤あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!❤❤❤❤❤」 その後、二人揃って三日休んだ。
5 21/04/13(火)23:33:05 No.792571826
むっ!!!!!
6 21/04/13(火)23:33:34 No.792572008
とびきり濃厚な誕生日モルタキ怪文書ありがたい…
7 21/04/13(火)23:34:15 No.792572248
変態だーっ!!
8 21/04/13(火)23:36:32 No.792572987
>本来なら私をたっぷりいじめるときの彼の必殺技なのだが、今はご覧の有様だ。 こいつら普段からうまぴょいしてんだ!
9 21/04/13(火)23:37:01 No.792573143
誕生日を祝う怪文書はいくらあってもいい
10 21/04/13(火)23:38:16 No.792573558
>その後、二人揃って三日休んだ。 そんなに
11 21/04/14(水)00:24:28 No.792589283
尻尾の根元をコリコリされながらバックで突かれてそう