虹裏img歴史資料館

1 21/04/11(日)03:33:15 No.791686415

「姫はなんて言ってたの」 「勝手な憶測だけど、もしかすると今もちゃんとした人間じゃないかもしれないのを、気にしてるんじゃないかって」 「へぇ。素直に教えてくれたんだね」 「二度と来るなバカって、言われた」 「そりゃそうだ」 自分が人間もどきだという自覚が全くないまま今に至るシンジくんと違って、私達は事あるごとに「人間ではない」ことを意識させられてきた。不快だったわけじゃないけど、一度染み付いた認識はなかなか消えない。今の世界になって、姫も同じことを思ったのかもしれない。自分は本当は人間になってないんじゃないか…と。 なのにシンジくんときたら。つぶらな瞳で聞いたんじゃなかろうか。2、3発は殴られてもおかしくなかったぞ。 「それじゃあ、私の悩みを聞かずとも察せたんじゃなくて、本当は教えて貰ったわけなのね」 「うん。黙っててごめん」 本心からそう思ってるのは分かる。でも、そうじゃない。

2 21/04/11(日)03:33:31 No.791686442

「許せない」 「えっ」 腕を組んで睨みつける。 「私達のプライバシーを姫に相談しちゃうのは直どうかしてるけど。私と姫は固ぁい絆で結ばれてるからね。キミが何を言った所で、私達の関係は揺るがないから、どうでもいいんだ」 「私が悩んでることに気付いていて。何が悩みなのか知りたいとも思ってた。なのに、私にはそのことを聞かなかった。大人らしく、私を気遣ったのかもしれないけど」 私の柔らかい部分に触れるのを怖がる繊細さと、姫に対する無神経さが同居してるやつ。それがシンジくんだった。最近忘れてたけど。 「ごめん。どう、すればいいかな」 目を少し伏せがちに、不安げに尋ねてくる、その仕草に胸の奥がざわめく。大人らしく振る舞うことは止められなくて、でも私のことを知りたい気持ちが溢れて、後先考えずに体が動いちゃったのかな。

3 21/04/11(日)03:33:49 No.791686469

「それじゃあ」 組んでいた腕を解いて、右の人差し指を立てる。そのまま腕を伸ばし、指先で彼の胸に触れる。 臆病で、そのくせ意固地で、時に抜けていて、ちょっと情けない。大人になったキミの中にも、そんな男の子がまだいるんだね、きっと。 でもそんな男の子を、私の目が届かかない所に隠しちゃ駄目。何のために私が、世界の果てからキミ連れ帰って来たと思ってるの。普段は表に出せないキミの弱さも、私には全部見せてもらうよ。

4 21/04/11(日)03:34:05 No.791686493

「体で払ってもらうよ」 「体！？体って、その」 「そう。今すぐ」 「え。でも、まだ後片付けが」 「今すぐ」 「その、せっかくなら投薬後の方が」 「今すぐ」 「せめてシャワーくらい浴び…んぐ」 うるさい口を唇で塞ぐ。とっさに彼の手がこちらの体を離そうと押してくるが、構わず塞ぎ続けると大人しくなった。 「ベッドには行こっか」 言いながら、シャツのボタンを外していく。相変わらずいい匂い。最近ずっと、彼が甲斐甲斐しくリードしてくれることに慣れきっていたけど。許してあげる代わり、今日は久々に情けないキミを楽しませて貰うね。(続)

5 21/04/11(日)03:37:16 No.791686800

抱けー！いや抱くだけじゃダメだ！ 孕めー！

6 <a href="mailto:s">21/04/11(日)03:38:16</a> [s] No.791686888

ここまでのです fu36075.txt 次で終わりというかエピローグみたいな感じです

7 21/04/11(日)04:12:02 No.791689497

状況的に逆らえなくて自分から動くわけにもいかず シーツを噛んでくすんくすん泣いてるシンジ君見て嗜虐心そそられて 肉欲のリミッターがまた一段解除されていきそう

8 21/04/11(日)04:14:37 No.791689657

さすが昭和の肉食女

9 21/04/11(日)04:44:34 No.791691329

いい…

10 21/04/11(日)04:46:04 No.791691396

アスカ教えてくれるのか…

11 21/04/11(日)06:17:06 No.791695526

アスカは優しいな…

12 21/04/11(日)06:25:02 No.791695894

シンジさんじゃなくシンちゃんに戻ったな