虹裏img歴史資料館

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21/04/07(水)19:51:20 酷い、... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1617792680293.jpg 21/04/07(水)19:51:20 No.790650218

酷い、夢を見た。 彼の隣には私ではない誰かが立っていて、誓いを交わし、口づけをし... 私以外の世界の全てから祝福されるその光景が余りにも辛かった。 随分と長い夢のはずが、忘れたくとも忘れられないその光景で全て塗り潰されていた。 幼児のように泣き腫らした顔で未だ眠る彼に思い切り抱きつく。 絶対に手放さない、彼は私のもので、私は彼のものなのだ。 そうするうちに、彼が目覚める。いつまでも酷い顔をするわけにはいかない。 おはよう。精一杯の笑顔で告げる。いつもの朝だ。 「なぁ、もうこういうの、やめにしないか。」 え......? 寝起きでぼんやりとして聴き間違えてしまったのだろうか。 「はっきり言ってもう付き合いきれない。」

1 21/04/07(水)19:51:42 No.790650339

嘘......だ。そんな、何、が。 それだけ告げられて、ぐいと部屋から出される。 「もう来ないでくれ。」 嘘だ。嘘だ。嘘だ。 呆然としたまま立ち尽くし、いつしか時間は夜に。 帰ってきた彼にお帰りと告げるも、脇に押しのけられてその部屋には鍵がかかる。 本当に、終わって、しまったん......だ...... 「う......あ......ぐずっ」 わぁわぁと声を上げて泣いてしまう。 皇帝としての威厳など何一つ無い、哀れな少女の姿がそこにはあった。 気づくともう数年経っている。 彼の隣には、テイオー。憎む気持ちなどない。 ただただ悲しいばかりであった。 二人が世界に祝福されるなか、誓いを交わし、口づけをし......

2 21/04/07(水)19:52:02 No.790650453

勢い良く、布団を跳ね除ける。 酷い夢だ、涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃになっている。 堪らず横の彼に抱きつき、顔を埋める。 そんな私を何故だか彼は鬱陶しそうに見てくる。 「もうこういうの、やめないか。」 ......え? 寝起きで聞き間違えたのだろうか。 まるで夢で見た事が現実であったかのように、私の手から彼は零れ落ちていく。 気づけば彼の隣にはたづなさんがいて、彼女に向ける顔は見た事がないくらい晴れやかなもので、嫉妬する気すら起きない。 世界に祝福された二人は、誓いを交わし、口づけをし......

3 21/04/07(水)19:52:26 No.790650599

布団を跳ね除ける。酷い顔のままトイレに駆け込み、空っぽの胃の中身をぶちまける。 彼がいる事に安堵し、抱きつくと邪魔だと言わんばかりに跳ね除けられる。 思わずぐいと力が入ると、ウマ娘の力で感情的になったのだから、彼の体にはあと引く怪我が残る。 そんな愚かなウマ娘とトレーナーは当然引き離され、気づけば彼の隣には彼の同僚がいて...... 目が覚める、絶望する これは夢だ 目が覚める、覚めない 悪夢が 目が覚める、覚めない、覚める、覚め......

4 21/04/07(水)19:52:48 No.790650738

......ナ!......ルナ!ルナ! はっと目を覚ます。すぐ目の前には彼の顔があった。 「あ......う......ごべん、ひぐっ、ごべな、ごべんなさい......ううぅ」 もう何もかもが分からない、怖い、悲しい。夢なら覚めてくれ。すると不意に暖かなものに包まれる。 そう、これは、彼だ。永劫の夢の旅路では一度も味わえなかった穏やかな熱と匂いに、ようやく脳は覚醒を開始する。 ここは、彼の部屋で、私は、ここに居て。 抱かれるまま、彼の胸に顔を埋めわんわん泣き続けた。 半刻ほど泣き続けただろうか、ようやく気持ちが落ち着いてきた。 何も言わずに背中をさすり、頭を撫で続けてくれた彼の優しさが全身に染み渡る。 「......ぐずっ、その、すまない。」

5 21/04/07(水)19:53:15 No.790650914

謝る必要なんてないよ。そう言われて、また目頭の奥が熱くなる。 「うん、......ぐずっ、ありがとう......」 熱くなった顔を隠すように、再び胸に埋める。 「とても、とても怖い夢を見たんだ。君がどこかへ行ってしまうような。......もう二度とそんな思いをしたくない......君の証を私にくれないだろうか。」 それは、まだ出来ない。 帰ってきた答えに、絶望する。 「そう、だよね。こんな重い女「だけど、俺の全ては君のものだ。どんな痕を残したっていい。他の誰もが手を出せないように君のものだと見せつけてもいい。......これじゃ、足りないかな。」 絶望が反転する。こんなもの、最早プロポーズじゃないか......! 堪らずその口を奪いに行く。ぎゅうと力一杯に抱きつき、背中に赤い印をつける。

6 21/04/07(水)19:53:32 No.790651018

好き、すき!すき!だいすき! 口を奪う、耳を奪う、首を奪う、肩を奪う、胸を奪う、全身を自分のものにする。 もう絶対に手放さない、彼は私のもので、私は彼のものだ! 何時間経っただろうか、お互いに全身を赤くしベッドに並んで倒れている。 一回も中に注いでくれないのが何処までも律儀で、しかし不快ではなく心を満たす。 「なぁトレーナー君、好きだよ。」 あぁ。 翌日、生徒会室で顔を真っ赤にしたエアグルーヴに連れ出される。 「かか、会長!せめて少しは隠して下さい!」 これが便利ですからと、ファンデーションを渡される。 「ありがとう、ところで君はどうしてこんなものを持っ

7 21/04/07(水)19:54:05 No.790651252

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