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21/03/27(土)21:59:04 「不味... のスレッド詳細

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21/03/27(土)21:59:04 No.787376544

「不味い!」 レッドはある事に気づいた。イエローへの誕生日プレゼントを用意していなかったのだ。 「あと三日しかないのにどうすれば……そうだ!」

1 21/03/27(土)21:59:37 No.787376783

ー レッドが最初に向かったのはシルバーの隠れ家……つまりゴールドの家だった。 「お邪魔します!」 「久しぶりね!ゆっくりして行きなさい!」 ゴールドの母の言葉にも応えずゴールドの部屋へ向かうレッド。 「ゴールド!シルバー居るか!?」 部屋に入った瞬間、レッドはその光景に言葉を失った。 シルバー達がチョコエッグの前に力尽きて倒れていたのだ。

2 21/03/27(土)21:59:54 No.787376897

ー ひとまずレッドはブルーの自室でシルバー達を休ませる事にした。それからしばらく経ちシルバーは目を覚ました。 「これに懲りたら食べ過ぎは控える事ね。」 シルバーはブルーに怒られていた。自分のタウリナーΩのチョコエッグを一ダースも箱買いしてゴールドと共にチョコ部分を処理しようとしたところチョコの濃さにやられてしまっていたのだ。 「ゴールドにも、ちゃんと謝っておくよ。面目ない……」 そう言ってシルバーはブルーの自室から退出した。 「で……俺の話なんだけど……」 「大方分かってるわよ、プレゼントね。」 「流っ石!で方向性としてはアクセとかその辺りを……」 ブルーは顎に手を当て一考した。 「そうね……いつも麦わら被ってるしネックレスなんてどう?」 「ありがと!」 レッドはそう言ってブルーの家を飛び出した。

3 21/03/27(土)22:00:10 No.787377001

ー 「……で、僕の元にやって来たと。」 次にレッドが向かったのはホウエンのコンテスト会場だった。 「いいネックレス紹介してくれ!この通り!」 レッドは土下座した。 「やめてくださいこんな人の多い場所で……」 コンテストが終わったばかりなのでレッド達の周りには帰る観客が多数いたのだ。 「ならあたしに任せるとよ!」 レッド達の間に割って入る影があった。サファイアだ。 「あたしんばルビーに認められる為に!ちょっとした物作ったたい!」 そう言ってサファイアはある物を懐から取り出した。 木のツタ等を編んで作ったとおぼしきネックレスだった。 「……コレだ!」

4 21/03/27(土)22:00:33 No.787377130

ー そしてイエローの誕生日…… 『誕生日おめでとう!』 ブルー達のバックアップの元、トキワの森でジムを貸し切ってのパーティーが行われていた。 「さて、ここからはプレゼントタイムよ!」 司会のブルーによりプレゼントがイエローの手に渡る時が来た。 レッドに緊張が走る。 「まずは私からです!」 先陣を切ったのはクリスだった。 「私からは塾を代表してこれを……」 クリスのプレゼントは高級なクッキーの詰め合わせだった。 「こんなもの……本当にいいんですか?」 「いいのいいの!私もラルドも塾のみんなもいつもお世話になってるから!」 「……ありがとう……」 感極まってイエローは泣いてしまった。

5 21/03/27(土)22:00:51 No.787377235

ー その後もプレゼントは続き渡される度にイエローは泣いてしまった。 そして最後はレッドの番。 俄然レッドに緊張が走る。 「じゃあ……最後は俺の番だな……」 レッドはラッピングされた箱をイエローに渡した。 (あのプレゼントなら……イケル……) レッドとルビー、サファイアが独白する。 イエローがプレゼントを開封した。中に入っていたのは……

6 21/03/27(土)22:02:24 No.787377848

「……綺麗!」 天然石等を編んで作られたネックレスだった。 「……うっ……」 泣き出すイエロー。思わずレッドの顔から笑みが溢れる。 「誕生日……おめでとう!」 レッドが顔を近づけてイエローに語りかけると……

7 21/03/27(土)22:02:45 No.787377976

チュッ 「!!?」 「はわわっ!?」 堪らずクリスは赤面した。 他の観客もあぜんとしている。 「ありがとうございます!」 この一言はいつまでもレッドの心に残っていた。

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