虹裏img歴史資料館

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21/02/27(土)05:48:49 この怪... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1614372529730.jpg 21/02/27(土)05:48:49 No.778682588

この怪文書は社会に疲れたきりたんと、結月ゆかりをてきとーに書いた怪文書だった 役に立たないあらすじ ~HAPPY LES SEX DAY~

1 21/02/27(土)05:49:01 No.778682601

抱かれて、流されて、気がつけば日曜日のお昼を過ぎて十五時を回る頃。 布団の中から体を起こして、ぼんやりと部屋の中を見回します。 隣ではだかんぼうのまま、すぅすぅと寝息を立てているゆかりさんをジィっと見て、ため息をつきました。 この子の頑固さったらありません。 一度こうだと決めたら私を押しのけて、そうだと言いつけてくるのですから、すっかりやられて仕舞いました。 「……全く」 そんな事を思いながら、私は彼女の頭を撫でた後、体を揺すって起こしにかかります。 「ほら、ゆかりさん起きて下さい」 この二日間で大分裸のゆかりさんにも慣れてしまった気がします。 そんな事を思いながら、のそりと起き上がるゆかりさんを見ながら私は口を開きます。

2 21/02/27(土)05:49:18 No.778682612

「ほらゆかりさん、お風呂に入って買い物に行きますよ」 「んん……」 まだ少し眠いのか、瞼を擦りながら彼女が欠伸するのを尻目に、私はゆかりさんの分の下着と私の下着を持ってゆかりさんの手を引きながらお風呂場に向かいます。 背後でふらふらと目を瞑りながら歩くゆかりさんを時折振り返りながら、私達はお風呂に入って彼女を風呂いすに腰掛けさせて、シャワーからお湯が出るまで待ちました。 流れる水がお湯になったのを見計らい、ゆかりさんの髪をお湯で洗い流しながら、髪にシャンプーを掛けてワシワシともみ洗いします。 「ほら……ゆかりさん、あまりフラフラしないで」 そう言いながら、ふよふよと左右に揺れる彼女の腰を擦って、彼女が目を覚ますのを待ちながら彼女の長い髪の毛を指で揉みほぐします。 ……もし娘ができたなら、きっとこんな気持なのかもしれませんね。 まあ、出来ないと思いますが。 私はそんな事を考えながら、彼女の髪と頭皮を隅々まで揉みほぐした後、お湯で泡を洗い流します。

3 21/02/27(土)05:49:59 No.778682642

彼女の髪を洗い終えて、私がふぅと一息つくとゆかりさんがぷはぁ、と小さく息継ぎをしてこちらを見返します。 「……あ、おはよう、きりたん」 「おはようございますゆかりさん、目が覚めましたか」 そう言うと、ゆかりさんはうん、と短く言葉を返します。 「ほら、腕上げて下さい」 私がそう言うと、ゆかりさんが私の顔を少し眺めた後、正面を向いて腕を上げます。 「……あんまり、照れないんだね」 少しだけ物足りなさそうにそういうゆかりさんに、私はため息を吐きながら口を開きます。 「……もう、裸でどうこうする以上のこと、さっきまでしてたでしょう」 私がそう言うと、ゆかりさんがふぅんと言いながら私に体をスポンジで擦られ、排水口に汚れを押し流していきます。

4 21/02/27(土)05:50:28 No.778682660

「そういうものですか」 「そういうものですよ」 そんな事を言いながら、彼女の体にお湯を掛けて泡を洗い流しました。 それからゆかりさんをお風呂に入れた後、私は自分の頭と体を泡で洗い流し、私も後を追うようにお風呂に浸かります。 目の前の彼女は少しだけ不満そうな顔をしていますが、私はそんな彼女の顔をじぃっと見据えながらお湯に肩まで沈めました。 前ほどドキドキはしません、ですが忌避感もずっと薄れていて、何だか落ち着くようなそんな心地。 「……ねえ、きりたんは何時私の事を抱いてくれるの?」 そう言いながら私の頬に手を伸ばし、私の頬をぷにぷにと触れるゆかりさんのされるがまま、私はお風呂に浸かってふぅと一息吐き出しました。 「少なくとも、今ではないですね」 そう返した私に対し、ゆかりさんはムッとした顔をしました。

5 21/02/27(土)05:51:30 No.778682700

「じゃあ、いつだって言うんですか」 そんな事をいうゆかりさんに私は漫然と天井を眺めながら口を開いて、あーと間の抜けた声を上げます。 「気分になったら、ですよ」 私はそんな事を言いながら湯船のお湯で顔をぱしゃりと洗い、浴槽の縁に頭を置いてぼんやりと天井を眺めました。 「気分って、どんな気分?」 私は少し考えた後、顔を上げてゆかりさんの頭を撫でます。 「今ではないですけど、ゆかりさんのことを嫌いになったわけじゃないんですから」 頭をくしゃくしゃと撫でられた彼女は、少し憮然としない顔をしながら私の頬をまたぷにぷにと触ります。 「私はすぐが良い」 そういう彼女に対し、私はふふと小さく笑いを零します。

6 21/02/27(土)05:52:02 No.778682721

そういうせっかちな所は、まだまだ子供っぽいな、なんて思いながら私は口を開きます。 「そういうのは気分が大事なんですよ」 「気分」 そう言いながらゆかりさんはまた頭を傾げながら、こちらを見返します。 「そうです、気分です」 むぅっとした顔のゆかりさんは、少し唇を尖らせながら口を開きます。 「分かんない」 この子も人並みに欲求を持つようになったなぁ、なんて思いながら私はまたほほえみ返します。 「大人になったら、分かりますよ」 「そうなのかな」

7 21/02/27(土)05:52:46 No.778682746

「そうですよ」 私がそう言うと、ゆかりさんはまたぼんやりと、わかんないなぁなんて言いながら唇を尖らせました。 私達はそんなやり取りをした後、お風呂を二人で出て、歯を洗って外着に着替えます。 合間に部屋の片付けをしつつ、体液で汚れたシーツなんかも洗濯かごに投げ込んでベッドのシーツを取り替えました。 それから私はゆかりさんの手を引いて、外に出ます。 時刻は16時を回っていて、もうすぐ一日の終わりが段々と近づいてくる時刻です。 「今日の夕飯は何にしましょうか」 私は彼女の手を引きながら、夕飯の話を投げかけます。 彼女は見た目に釣り合った声色で、見た目に釣り合わない内容を吐き出します。 「……うーん、納豆ご飯?」

8 21/02/27(土)05:53:18 No.778682766

「それじゃぁ少し寂しいでしょう、お味噌は有ったから適当な磯海苔でも買ってお味噌汁と……後はそうですね、今夜は鰆の切り身で味噌煮でも作りましょうか」 私がそう言うと、ぼんやりとゆかりさんが呟きます。 「お魚かぁ」 「嫌でしたか?」 私がそう尋ねると、ゆかりさんは首を振りながら言葉を繋げます。 「ううん、最近余り食べてなかったものね、って思って」 「そうですか、それなら良かったです」 それからは近所のスーパーでご飯を買って、また二人で他愛のない話をしながら帰るだけ。 時間は刻一刻と夜へと歩みを進め、近くの街灯が明かりを灯し始めました。 「そう言えば、ゆかりさんは味噌煮って食べたこと有りますか?」

9 21/02/27(土)05:54:14 No.778682815

私がそう言って尋ねると、彼女は少し考えた後口を開きます。 「うーん、多分無い、かな」 「そうですか、じゃあ一緒に作ってみましょう」 私がそう言うと、ゆかりさんは握った私の手をきゅっと握り返しながら、うん、と言葉を漏らしました。 その後は自宅へのエレベーターに乗って、廊下を歩いた後、部屋に戻って今日使わない食材を冷蔵庫へと仕舞います。 今日買った鰆の切り身パックをまな板に載せて、エプロンを腰に巻きながらゆかりさんにご飯を炊くのをお願いします。 「わかった」 そう言いながら、ゆかりさんが洗米する横でお鍋に水と味噌汁、顆粒だし、磯海苔を入れて火にかけます。 部屋の中で調理をする音だけが響く中、私は次に冷蔵庫の中身を見て野菜がタッパーに残っている事を確認しました。 「お野菜はほうれん草のお浸しでいいですか」

10 21/02/27(土)05:55:02 No.778682850

私がそう言ってゆかりさんに尋ねると、ゆかりさんはうんと、言いながらお米を炊飯器に入れて電源を入れます。 冷蔵庫のドアを閉じて、味噌汁が沸騰しないようにとろ火にした後、私は鰆をタッパーから取り出して、まな板の上に並べます。 ゆかりさんがこちらを見ているのを見ながら、鰆の皮に包丁で切れ目を入れてからキッチンペーパーで余分な水分を抜き取ります。 「切れ目なんていれるんだ」 フライパンを取り出して、中に調理用酒や、砂糖、醤油にみりん、水とお味噌を加えながら私はゆかりさんの言葉に返します。 「こうすると、中まで味がちゃんと染みるんですよ」 「へぇ~」 そう言いながらこちらを見るゆかりさんの前で、私はフライパンを火に掛けて調味料を木べらで少しかき混ぜた後、そこに鰆をゆっくり載せて煮焼きします。 「魚の皮は厚いのが多いですから、ものによってはこうしたひと手間が必要になるんです」 そう言いながら、少し色の変わりつつある鰆をひっくり返します。

11 21/02/27(土)05:57:50 No.778682996

これでゆかきりはお終い 最終日:su4634416.txt おまけの一話:su4634415.txt 今まで累計:su4634414.txt 見終わったら感想でも、聞きたいことでも ここか渋なり、青い鳥なりに吐き出して寝な!

12 21/02/27(土)06:28:36 No.778684253

毎朝幸せな気分にさせてもらってました ありがとう

13 21/02/27(土)06:40:15 No.778684801

性に目覚めたゆかりさんを制御できなくなったきりたんはゆかりさんの若さゆえの性欲で毎晩襲われる…みたいなビジョンしか見えてなかったからこれ読んで安心したよ お幸せに…

14 21/02/27(土)06:43:53 No.778684968

きりたんが今更年上の余裕を発揮するの少しだけ笑ってしまう

15 21/02/27(土)06:54:31 No.778685491

書き込みをした人によって削除されました

16 21/02/27(土)06:54:55 No.778685518

>「……ゆかりさんが、悪いんですよ」 読者にいや悪いのはお前だよって文脈を無視した脊髄反射のツッコミをさせてしまう魔の文章 きりたん本当にいいキャラしてる

17 21/02/27(土)07:06:30 No.778686068

おめでとう おめでとう…それしか言葉が見つからない それはそれとしてここまで書いてくれてありがとう あなたの作品は間違いなく毎朝の活力でした またどこかで書くようなことが有れば必ず読ませてもらいに行きます

18 21/02/27(土)07:12:04 No.778686392

このあと墓前に報告行ったか ゆかりさんのお母さんはどういうコメントを残したのか知りたい

19 <a href="mailto:s">21/02/27(土)07:17:07</a> [s] No.778686730

>複数名 楽しんでもらえてよかった 自分はゆかきりが好きになってもらえればそれでいいです 後前々からちょくちょく書いてるけど、文書を動画にしてどこにアップロードしても構わないし 読み上げて個人で楽しんでもよし、某ロダに上げてもよし 原作の会社さんに迷惑かけない範疇だったら、加工した上で自由に使ってもらって構わないです ただまんま転載とかは止めてね >このあと墓前に報告行ったか…… 暫くして籍を入れた報告はしたみたいですね 後は想像にお任せします それじゃあ寝る

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