ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/02/26(金)23:10:19 No.778598732
龍神様 以前書いた「」嬢様ダイススレのレブルに相談するルサ純愛怪文書を渋投下用にリメイクしました どうぞお納めください あらすじ AVで性の勉強をするルビーを見て誤解するサファイア そこから仲直りしてまた勉強し直してから本番しようという同人誌が発売された 本人達もそれを参考にしてルビーはAV、サファイアはブルーに聞こうとして…
1 21/02/26(金)23:10:39 No.778598892
その日、ルビーはカントーのレッドの家を訪れていた。 「レッド先輩、ありがとうございます」 「いいって。後輩の頼みだからな」 レッドから袋を受け取る。 中にはAVが入っていた。 自分はまだ未成年だ。 こうして大人に代わりに買ってもらわないとこの手のものは入手できない。 「料金はいくらでした?」 「いいよ。オレの奢りだ」 「でも、わざわざ買いに行ってくれて悪いですし」 「気にすんなって。たまには後輩にいいカッコしたいんだ」 明るく笑うレッドにこの人も大人なんだなと実感した。
2 21/02/26(金)23:11:01 No.778599061
「まあそれはいいんだけど、なんでオレなんだ? ホウエンとかにも他の大人もいるのに」 「地元だと足がつく可能性が高いですからね。 それにこんな頼みを聞いてくれて、口の固そうで、 ボクを止めようとしないでくれて、 すぐにきてくれる暇そうな人ってレッド先輩しかいないかなと」 「否定できないなぁ」 苦笑するレッド。 思ったことを口に出しすぎたが全く怒ることもない彼にルビーは少し感心した。 「それにしても、ルビーもそういうの気になる歳なんだな」 「あくまでもサファイアとの本番に備えての勉強ですから。 ボク自身がいやらしい気持ちでこういう物を欲しがるというわけではありませんので」
3 21/02/26(金)23:11:22 No.778599196
真剣な目をして言う。 言い訳に聞こえるかもしれないが自分の本心だ。 それこそやましい気持ちなど全くない。 「そっか。がんばれよ」 レッドはすんなりと信用してくれた。 からかいも疑いもない純粋な目。 そうして素直に信用してくれるのはありがたい。 「オレもブルーと初めてする時は色々緊張していっぱいいっぱいだったからなぁ。 事前に知っておくのも悪くないかもな」 「…………え?」 ルビーは耳を疑った。 あまりにもさらっと言われた台詞。 その内容と目の前のレッドが結びつかなくてルビーは混乱した。
4 21/02/26(金)23:11:39 No.778599319
「レッド先輩、ブルー先輩とそういう関係だったんですか…!?」 「ん?言ってなかったか?」 「いや初耳ですよ!!」 「何ヶ月か前に付き合いだしてな。 婚約もしてるんだ」 たははと頭をかきながらレッドが惚気る。 左手を上げて薬指の指輪を見せられる。 そこまでされるともはや疑う余地はなかった。 レッド先輩が、彼女を持っていた。 その情報はルビーにかなりの衝撃を与えた。 「…レッド先輩って、ポケモンバトルのことしか頭に無くて女に興味ないバトルバカだと思ってました」 「そんなこと思われてたのか…。 まあ、我慢してただけでそういうことしたいとかは思ってたんだけどな」
5 21/02/26(金)23:11:56 No.778599432
その時、ルビーはあることを思いついた。 そうだ。実際の経験者に聞けばいい。 直接質疑応答すれば答えが返ってくる。 ある意味AVよりも貴重な情報が得られるはずだ。 「レッド先輩!ボクに教えてください!」 「え?ポケモンバトルを?」 「いや話の流れからそれはないですよ! 女の抱き方のことです!」 「え、えぇ!?」 レッドが顔を赤くして驚愕した。
6 21/02/26(金)23:12:16 No.778599586
「あたしにエッチなこつ教えてくれん!」 「え、ええ…」 ブルーの実家の自室。 突然訪ねてきたサファイアに気圧されてブルーは思わず首を縦に振った。 「ブルー先輩はそげな経験ありそうやけん、参考になるて思って!」 「…まあ確かに経験はあるけど」 そういう風に後輩に思われてるのかとブルーは少しショックを受けた。 「誰相手か聞いてよかか?」 「レッドよ。もう婚約もしてるわ」 この流れでは隠すわけにもいかないので正直に答える。 左手を上げて薬指の指輪を見せるとサファイアはその名の通りの蒼玉のように目を輝かせた。
7 21/02/26(金)23:12:32 No.778599708
「素敵…」 「そ、そう?」 素直に褒められると悪い気はしない。 「で、アタシにそういう話を聞きたいって?」 「うん!18歳になったらルビーとしようって2人で話し合うて! それでそん日に備えてお互い勉強しようって話になって…」 「そう…」 後輩2人の仲が順調なようでブルーは安堵した。 「ばってん、ルビーが心配たい。どこで何しよーか…」 と、ちょうどそのタイミングでレッドからメールが来た。
8 21/02/26(金)23:12:48 No.778599818
「レッドからだけど、ルビーの方はあいつが教えることになったって」 「そっか。それなら安心した。レッド先輩なら大丈夫ったい」 「…そうかもね」 上手くやれてるといいけど、とブルーは内心思いつつもレッドに返信した。
9 21/02/26(金)23:13:39 No.778600174
「とりあえずやる前に爪は切った方がいいな。 触ったり揉んだりした時に相手が痛がるからな」 「いきなり生々しいですね…」 「それと慣れないうちはできるだけ優しく、 あんまりがっつかない方がいいかな。 オレはし始めた頃はそんな感じだったんだけど後でブルーに聞いたらちょっと怖かったって言ってたし」 「なるほど…」 「後は、相手から何かしてきたら出来るだけさせたいようにさせるようにしてるな。 向こうからも何かしたいみたいだからそれで満足するならそうさせてやりたいし」 「ふむ…」
10 21/02/26(金)23:14:02 No.778600345
レッドの話は思った以上にためになる。 サファイアを気持ちよくさせたい、ということくらいしか頭になかったが細かな気遣いのアドバイスはありがたい。 「レッド先輩って案外気配りできるんですね」 「まあ、ブルーとは付き合い長いしな。 なんとなくこうしたら喜ぶかなとか、 これは嫌がるかなとかはわかる気がするんだ。 それに、オレがやらかしても結構許してくれるし」 「そうですか…」 ここまで上手くいってるようだとルビーは羨ましい気になってくる。
11 21/02/26(金)23:14:22 No.778600501
「まあ、向こうからがっついてこられるのも最初はちょっと怖かったけど慣れたらかわいいものよ。 あいつがアタシにここまで夢中になってくれるのかってね」 「はえー…」 大きく口を開けてサファイアが感心してきた。 「向こうもアタシがしてくること受け入れてくれるしね。 お互いしたいことをさせてあげるのも満足しあえていいと思うわ」 「…ルビーも。あたしんしちゃること、受け入れてくるやろうか」 「大丈夫よ。きっとね。 レッドがきっとそうしてあげられるように言ってくれてるわ」 そう言うとサファイアはほっとしていた。
12 21/02/26(金)23:14:45 No.778600661
「何か、女の人の身体で好きなところってあります?」 「…胸、かな」 「うわぁ、わかりやすい…」 ルビーが半目を向けるが、レッドはたははと笑い、 「でも、好きな女の子の身体ならいろんなところ好きになると思うぞ? オレの場合は特に胸が好きってだけで」 「そんなこと言って、付き合う前からブルー先輩の胸好きだったんじゃないんですか?」 「まあ、そうかな」 案外スケベなところもあるのだな、とルビーはレッドに少し呆れた。
13 21/02/26(金)23:15:03 No.778600788
「レッドのおっぱい好きは相当よ。 エッチするたびに必ず揉んだり吸ったりしてくるし」 「…やっぱり男ん人って、胸が好きなんやろうか?」 「まあ、他にお尻や脚の方が好きな男もいるだろうけど、胸が嫌いな男はいないと思うわ」 ブルーがそう言うと、サファイアはため息をつきながら自分の胸に手を当て、 「あたしん胸、ブルー先輩ほど大きゅうなか。 これでルビーは満足してくるーやろうか…?」 「大丈夫よ。充分大きい方だしね。 それに、男が1番好きな胸って結局実際に触れる恋人の胸だから」 「…それならよかった」
14 21/02/26(金)23:15:23 No.778600934
「甘えるのも案外いいぞ? 向こうもそれだけオレを受け入れてくれるってことだし」 「…そういうのはちょっと。 サファイアにそういうところ見せたくないですし」 ルビーが眉を顰めるとレッドは苦笑し、 「まあ無理にとは言わないさ。 ただ向こうが抱きしめてきたりとか甘えさせてこようとしたら、 それに応えてやった方がいいとオレは思う」 「はぁ…」 よくわからず、ルビーは生返事をした。
15 21/02/26(金)23:15:51 No.778601133
「甘えてくるのも案外かわいいものよ? それだけアタシに心を許してくれてるってことだし」 「…ルビーがあたしに甘えるってなんか想像できんばい」 サファイアはため息をつき、 「あたしってルビーからしたら甘えとうなる魅力んなか女に思われとーんやろうか…?」 「そんなことないわよ。男って意地っ張りだから素直になれないだけよ。 ハグの一つや二つでもしてやればころっといくわよ」 「…そげんもんやろうか」 サファイアの生返事に、いつか分かる時がくるかなとブルーは思った。
16 21/02/26(金)23:16:13 No.778601297
「なにか、失敗談ってあります?」 「…えーと」 言いにくそうに口籠もった後、レッドは意を決して言った。 「…お互い興奮しすぎて、おっぱいやら股間やらに歯形つけあっちゃったことかな」 「うわ…」 ルビーは自分の股間が萎縮したのを感じた。 「こう。思いっきり、ガッてされて思わずオレも口を閉じちゃって。 お互い痛くて悶絶してさ…」 「STOP!STOPです!それ以上はやめてください!」 思わずリアルな痛みを想像してしまい、ルビーは待ったをかけた。
17 21/02/26(金)23:16:38 No.778601496
「あの時はやりすぎたわ…。レッドのものにしゃぶりつくのに夢中になってて。 その後フェラはアタシもレッドもちょっとの間トラウマになったわね。 サファイアも気をつけて」 「…あたし、八重歯削った方がよかね?」 「そこまでしなくていいわよ!」 慌ててブルーが止めた。
18 21/02/26(金)23:17:16 No.778601770
「…先輩たちはすごいですね。 信頼し合って、自分の弱いところも晒し合えて、なんでも許し合えて」 「ルビー?」 ルビーはため息をつき、俯く。 「…ボクは、怖いんですよ。 サファイアを傷つけたり、拒絶されるのが」 過去のことを思い出す。 子供の頃の泣いたサファイア。 隕石騒動の時の喋れなくなったサファイア。 どれも自分が原因だ。 彼女のためにしたはずなのに。 そう考えると眉間に皺がよる。
19 21/02/26(金)23:17:32 No.778601895
「…先輩たちはすごかねぇ。 信頼し合うて、自分の弱かところも晒し合えて、なんでん許し合えて」 「サファイア?」 サファイアはため息をつき、俯く。 過去のことを思い出す。 子供の頃の必死に戦ったルビー。 隕石騒動の時の隠れて戦ってたルビー。 どれも自分が拒絶してしまった。 自分のためにしてくれたはずなのに。 そう考えると気分が落ち込む。
20 21/02/26(金)23:17:48 No.778601998
「ボクが良かれと思ってしたことは、裏目に出るんです。 傍で守ろうとした時も。 命懸けの戦いから遠ざけた時も。 怖いことを知る前に解決させようとして黙っていた時も。 かえってサファイアを怯えさせたり、喋れなくなるくらいショックを受けさせたりして」 つい、内に秘めていたことを口にしてしまう。 レッドは黙って話を聞いている。 「サファイアに危険な目にあってほしくないんです。 でも、そばにいて守らなきゃとも思って。 だけど、怖いんです。 サファイアを巻き込むのが。 だから他の人の力は借りれるのにサファイアに頼るのは決心つかなくて」
21 21/02/26(金)23:18:12 No.778602145
「ルビーがあたしんためにしてくれとーんな分かる。 そばで守られた時も。 命懸けん戦いから遠じゃけられた時も。 内緒で隕石ばどげんかしようとしとった時も。 ばってん、そん度に自分の力不足が歯痒うて」 サファイアが内に秘めていたであろう思いを語る。 ブルーはそれを黙って聞いていた。 「ルビーん力になりたか。 同じ目的で一緒に戦いたか。 ばってん、ルビーには突き放されて。 他ん人は頼るとにあたしじゃダメさやろうかって」
22 21/02/26(金)23:18:34 No.778602296
「でも、隕石騒動の時にはサファイアと一緒に戦えたじゃないか」 「あの時は頭の中がグルグルして。 サファイアと離れたくない。 サファイアを危険な目にあわせたくない。 悩んでそうしようって思ったんですけど、 またそうやって誘ってサファイアを危険な目にあわせるのが怖くて。 サファイアがそれを望んでいるのはわかってるのに」 レッドたちが羨ましい、とルビーは思った。 お互いすれ違いもなく共にいれて。 赤と青。紅玉と蒼玉。 同じ色合いなのにどうしてこうも違うのか。
23 21/02/26(金)23:18:56 No.778602444
「でも、隕石騒動の時にはルビーと一緒に戦えたんでしょ?」 「あん時は嬉しかった。 ばってん、あれはあん時だけやなかかって思うてしもうて。 また突き放されたらどうしようって。 ルビーがあたしば気遣うとるんなわかってるのに」 ブルーたちが羨ましい、とサファイアは思った。 お互い躊躇なく頼りにし合って。 赤と青。紅玉と蒼玉。 同じ色合いなのにどうしてこうも違うのか。
24 21/02/26(金)23:19:11 No.778602560
「でも、それでもボクは! たとえ、彼女を危険にさらすことになっても!」 思わず声が荒くなる。 本当はこうしたいと思っている。 先輩たちみたいにできなくても。 「ばってん、ばってんあたしは! たとえ、あたしが力不足でも!」 思わず声が荒くなる。 ずっとこうしたいと思っている。 先輩たちみたいになれなくても。
25 21/02/26(金)23:19:27 No.778602686
「あの人と、一緒にいたい! 離れたくない!」 本音の言葉が、部屋中に響いた。
26 21/02/26(金)23:19:41 No.778602778
「それで、いいと思う」 「え…」 先輩の言葉が、心に響いた。
27 21/02/26(金)23:19:59 No.778602946
「ルビーの言うこともなんとなくわかるよ。 オレも、ブルーが倒れた時似たようなことになったし」 「レッド先輩も…?」 ルビーの問いに、レッドは頷く。 「もうブルーに傷ついてほしくない。 戦ってほしくないって思ってた。 でも、ブルーは立ち上がって戦うんだろうなって。 なんかそんな気がした」 苦笑してレッドが続ける。 「その時、オレ思ったんだ。 ブルーがしたいのならさせてあげようって。 ブルーはそれを覚悟してのことだろうから」 「…もし、それでブルー先輩が傷ついたら?」 ルビーがそう言うと、レッドは真剣な顔をした。
28 21/02/26(金)23:20:18 No.778603082
「その時は、オレが絶対に守る。 たとえオレがどうなろうとも」 男の顔だった。 自分の大事な人を守るという強い意志に満ちた顔。 先輩のその表情に、ルビーは息を呑んだ。 「まあ、そうは言ってもブルーに嗜められたり慰められたりでブルーに助けられることも多いんだけどな」 レッドが肩をすくめて苦笑する。 「でも、そういうたびに思うんだ。 助け合うのもいいもんだ。 ブルーがいてくれてよかったって」 表情こそ崩したものの、レッドの目は真剣なままだった。 偽らざる本音。 彼の目からそれを感じる。 それが羨ましい。
29 21/02/26(金)23:20:35 No.778603202
「…ボク達も、そんな風になれるでしょうか」 「慌てなくていいよ。オレとブルーもそうなるまで10年くらいかかったしな」 「そんなに…?」 「ああ。出会った頃はブルーはよくオレを裏切って信用できないって思ってたんだ。 でもそうしないと生きていけない事情があって。 それを知ってからちょっとずつ信用するようになって今みたいになったんだ」 意外な過去だった。 そこからここまでの関係になるまでの積み重ねを感じさせられる。 「だから、ゆっくりでいいんだよ。 自分たちの、ルビーたちのペースでさ」 そう言うレッドの笑顔に、ルビーは不思議とそうかもなと思わされた。
30 21/02/26(金)23:20:52 No.778603380
「サファイアのしたいようにすればいいと思うわ。 アタシも昔、自分が倒れた時に似たようなことあったしね」 「ブルー先輩も…?」 サファイアの問いにブルーは頷く。 「その時アタシは置いていかれたんだけど、 追いかけたらレッドがアタシのことを思って戦ってくれてて。 アタシが来るって思ってたレッドがそのために準備してくれてて」 「…ばってん、ルビーがそげん風にしてくるーかな」 サファイアは俯くが、ブルーに頭を撫でられる。 「大丈夫よ。ルビーだって一度は一緒に戦ってくれって言ってくれたんでしょ。 もしダメだったとしてもついていけばいいわ。それに」 「それに?」
31 21/02/26(金)23:21:11 No.778603548
「もし、彼の心が折れる時があったらそばにしてあげて。 きっと、誰かに助けてもらいたいって思ってるから」 女の顔だった。 自分の大事な人を支えるという強い意志に満ちた顔。 先輩のその表情に、サファイアは息を呑んだ。 「まあ、結局レッドに庇われたらそれに甘えちゃうんだけどね」 ブルーが肩をすくめて苦笑する。 「でも、そういうたびに思うの。 大事にしてもらう使っていいな。 レッドは頼りになるって」 表情こそ崩したものの、ブルーの目は真剣なままだった。 偽らざる本音。 彼女の目からそれを感じる。 それが羨ましい。
32 21/02/26(金)23:21:33 No.778603714
「…あたし達も、そげん風になるーやろうか」 「慌てなくていいわよ。アタシとレッドもそうなるまで10年くらいかかったからね」 「そんなに…?」 「ええ。出会った頃はレッドはよくアタシに騙されたり情け無いところ見せてたけど。 それでもアタシのことを絶対見捨てずに守ってくれて。 それからちょっとずつ信用するようになって今みたいになったの」 意外な過去だった。 そこからここまでの関係になるまでの積み重ねを感じさせられる。 「だから、ゆっくりでいいのよ。 自分たちの、サファイアたちのペースでね」 そう言うブルーの笑顔に、サファイアは不思議とそうかもなと思わされた。
33 21/02/26(金)23:21:48 No.778603840
「今日は色々ありがとうございました」 「いいっていいって。 ルビーの悩みがちょっとでも解決したなら」 帰り道、ルビーはレッドと共にマサラタウンの道を歩いていた。 都会に比べたら建物も少ない田舎町。 だが、そのおおらかな町がレッドのような人を育てたのなら意味はあるように思える。 「ルビー!」 声のした方を向く。 サファイアとブルーがこちらに歩いて来ていた。 「サファイア!?」 ブルーたち先輩を頼るとはなんとなく思ってた。 だがまさか今日だったとは。 特にやましいことをしているつもりはないが、 AVを持ったままでは会いたくはなかった。 レッドの方を向くと、彼は気まずそうな顔をして頭をかいていた。
34 21/02/26(金)23:22:10 No.778604013
「レッド先輩!?ボクにこのこと隠してたんですか!?」 「えーと、それは…」 「アタシがレッドに黙ってるようにメールしたのよ。 だってその方が面白そうだから」 ブルーの方を向くと、彼女は意地の悪い笑顔をしていた。 「内緒で話を進められる気分はどう? オーッホッホッホ!」 高笑いをするブルーにルビーは半目になる。 「…レッド先輩、よくブルー先輩と付き合えますね」 「まあ、ああいう悪戯好きなも可愛いとこだよ」 今度は照れ笑いをするレッドにルビーはバカップルという言葉を連想した。 サファイアも半目になっており、おそらく自分と同じことを考えていると思った。
35 21/02/26(金)23:22:31 No.778604173
「じゃボクたちはこれで」 「あっ、ちょっと待って」 去ろうとするルビーたちをブルーは呼び止める。 「一つだけ、伝授してあげるわ」 ブルーは傍らに立つレッドを引き寄せ、唇を奪った。 「!!?」 レッドやルビー、サファイアが驚愕で目を見開くのが見える。 だがそんなことはお構いなしでブルーはレッドの唇に貪りつく。 半開きになったレッドの口の中に舌を入れて、蹂躙する。 身長差からレッドにしがみつくようになり、身体を密着させる。 わざと音を立てて唾液を啜り、淫靡さを強調する。
36 21/02/26(金)23:22:53 No.778604339
薄く目を開くと、硬直したレッド、 怖いくらいの目つきで凝視するルビー、 手で赤くなった顔を隠しながらも指の隙間からしっかりと見ているサファイアが見えた。 しばらく後輩たちにキスシーンを見せつけ、 リアクションを楽しみつつも唇を離す。 「これが大人のキスよ。2人とも機会があればやってみて」 「無理無理無理無理無理無理ったい!!」 耳まで真っ赤にしてサファイアが叫んだ。
37 21/02/26(金)23:24:07 No.778604985
「…なんか疲れたね」 「…うん」 レッドとブルーと別れ、ホウエンへ帰る途中。 えるるの背でルビーとサファイアは肩を落としていた。 「ボクたちには、まだああいうのは早いかな」 「そうやなあ。あたしたちんペースでゆっくり行こうかな」 顔を見合わせて苦笑する。 えるるの進むスピードはゆっくりしていた。 徐々にだけど、進む。 まるで自分たちのようだ。 と、サファイアの目にルビーの唇が映った。 先程のブルーとレッドのキスを思い出す。 情熱的で、激しい、大人の口付け。 自分たち子供にはまだ遠い。 けど、いつかはああいうことをするようになるのだろうか。
38 21/02/26(金)23:24:27 No.778605132
「サファイア」 「ん?どげんした?」 声をかけられて、ルビーの方を向く。 と、彼に唇を奪われた。 「…!?」 声を上げそうになるが、唇が塞がっていて出せない。 触れ合うだけの口付け。 先程の大人のそれとは程遠い。 でも、ルビーにキスされた。 彼にしてもらった。 唇の感触とその事実がサファイアに強い衝撃を与えた。 唇を離されると、ルビーが真剣な顔をして口を開けて、 「今は、これくらいで」 あまりの事態に、サファイアの頷く動きがまるで壊れた機械のようになってしまう。
39 21/02/26(金)23:24:43 No.778605278
「これからどうなるかわからないけど、ずっと、ボクと一緒にいてほしい」 かつて言われたことと同じお願い。 自分と一緒にいてほしいというシンプルな言葉。 だが、サファイアが求めていた彼からの言葉。 そう言われてサファイアの心に歓喜が満ちていく。 だが、それはあまりにも大きすぎた。 今言われるなんて予想もしてなかった。 サファイアは耐えきれず、意識が遠のいていくのを感じた。 「サファイア!?」 ルビーの自分を呼ぶ声をかすかに聴こえてきた。
40 21/02/26(金)23:25:04 No.778605444
「急にあんなことしてきたからびっくりしたよ…」 「でも好きでしょ?アタシにキスされるの」 「ああ…」 ルビーとサファイアと別れ、自宅への帰り道。 オホホと笑うブルーにレッドは苦笑していた。 ルビーにも言った通り、時折こちらを驚かせる彼女。 その小悪魔じみたところも愛おしいと思える。 「で、レッド」 「ん?どうした?」 「AV買ったってホント?」 ぎくり、とレッドは身を震わせた。
41 21/02/26(金)23:25:22 No.778605576
「なんで…?」 「リビングに袋おいてたら、嫌でも目に入ってくるわよ」 半目を向けられ、レッドは背中に汗が浮き出るのを感じる。 「あれは、その…。ルビーに頼まれて…」 「まあそうだろうとは思ってたわ」 そう言われてレッドは安堵のため息をついた。 彼女に誤解されるようなことは避けたい。 「でもね」 ブルーに引き寄せられ、また唇を奪われる。 今度は触れるだけのキスに留められ、唇を離される。 目が合う。 彼女の目は憂いを帯びたものになっていた。 「…事情があったとはいえ、あなたの家でそういうの見たくなかったわ」 「…うん。ごめん」
42 21/02/26(金)23:25:41 No.778605696
口を尖らせ機嫌を損ねるブルーを抱き寄せ、背中を軽く叩く。 「…わかればいいわ」 ブルーからも背に手を回される。 ブルーだってなんでも許してくれるわけではない。 彼女だって嫌がることくらいはある。 そのことをレッドは肝に銘じた。 「じゃ、帰ってご飯食べてお風呂入ったらしましょう。いっぱいね。 ダーリンにアタシ一筋って証明してもらわないと♡」 そう言ってブルーは身体を離し、腕に抱きついてきた。 先程の目が嘘のような彼女の笑顔にレッドは空いた手で頭をかいて苦笑した。 「こりゃ、朝までやることになりそうだな…」 「でも好きでしょ?アタシとエッチするの」 「ああ…」 それでブルーの機嫌が治るのなら、とレッドは覚悟を決めた。 せめて彼女を気持ちよくさせて、喜ばそう。
43 21/02/26(金)23:25:55 No.778605782
以上です 閲覧ありがとうございました
44 21/02/26(金)23:26:17 No.778605912
お疲れ様
45 21/02/26(金)23:27:49 No.778606446
お疲れさまです このお乗リメイクされている箇所が一つも分からなくて情けないです
46 21/02/26(金)23:27:55 No.778606484
ただでさえ長くなったんですが前回書こうと思ったけど書き忘れてたところがかったりここ書き足したいなというところもあってリメイクしました まあ、1番はせっかく用意してたスレ画を使うの忘れてたからそれのリベンジがしたかったんですけどね!
47 21/02/26(金)23:29:36 No.778607196
怪文書だけで40レスとか初めて見た
48 21/02/26(金)23:29:59 No.778607376
>まあ、1番はせっかく用意してたスレ画を使うの忘れてたからそれのリベンジがしたかったんですけどね! 「」嬢と時間被ったお乗も似たような動機で再放送した これはキテいます
49 21/02/26(金)23:31:08 No.778607883
渋投稿してる怪文書書きも増えたな…
50 21/02/26(金)23:32:02 No.778608252
>お疲れさまです >このお乗リメイクされている箇所が一つも分からなくて情けないです >「それで、いいと思う」 >「え…」 >先輩の言葉が、心に響いた。 ここ以降にちょくちょくですね それより前は確かそのままだったはず
51 21/02/26(金)23:33:34 No.778608879
ポケモンデイ直前の怪文書か
52 21/02/26(金)23:35:06 No.778609620
>ポケモンデイ直前の怪文書か ポケスペから唯一渋で特集組まれていただけはある
53 21/02/26(金)23:36:05 No.778609991
>>ポケモンデイ直前の怪文書か >ポケスペから唯一渋で特集組まれていただけはある そうなの!?
54 21/02/26(金)23:37:46 No.778610615
>>>ポケモンデイ直前の怪文書か >>ポケスペから唯一渋で特集組まれていただけはある >そうなの!? ポケモンからはルサとククバネが選出されてたはず
55 21/02/26(金)23:39:29 No.778611214
あとホルスタインビキニ怪文書で悩んだことがあったのもスレ立てた動機の一つです レブルだけ集中して書くか前半のスレ(レイエ以外)全部書くかで悩んでます 前者の方だとだいぶ薄くなっちゃうし 後者の方だと他の「」に後半とレイエ書いてってお願いしてるみたいで図々しいかなと思ってしまって
56 21/02/26(金)23:41:34 No.778612020
>あとホルスタインビキニ怪文書で悩んだことがあったのもスレ立てた動機の一つです >レブルだけ集中して書くか前半のスレ(レイエ以外)全部書くかで悩んでます >前者の方だとだいぶ薄くなっちゃうし >後者の方だと他の「」に後半とレイエ書いてってお願いしてるみたいで図々しいかなと思ってしまって レブル「」のポテンシャルをフルに発揮できる前者がいいと思います
57 21/02/26(金)23:44:59 No.778613404
>怪文書だけで40レスとか初めて見た 他の「」のルビエメ怪文書がそれくらいいってたので自分もそのくらいのボリュームでいけるかなと挑戦してみたってのもあります
58 21/02/26(金)23:47:24 No.778614263
>>怪文書だけで40レスとか初めて見た >他の「」のルビエメ怪文書がそれくらいいってたので自分もそのくらいのボリュームでいけるかなと挑戦してみたってのもあります お乗も渋での本格活動としてですが健全ダイマズを書いた 間違いなくキテいます
59 21/02/26(金)23:52:17 No.778615877
>他の「」のルビエメ怪文書がそれくらいいってたので自分もそのくらいのボリュームでいけるかなと挑戦してみたってのもあります 自分の作品が誰かの行動のきっかけになるとは思ってなかったので嬉しい以上に驚き 頑張って凌辱レプラ完成させねば…!
60 21/02/27(土)00:02:59 No.778619558
> レブル「」のポテンシャルをフルに発揮できる前者がいいと思います やっぱりそっちですね 回答ありがとうございました