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21/02/25(木)23:05:06 「」嬢... のスレッド詳細

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21/02/25(木)23:05:06 No.778310744

「」嬢様ダイスバレンタインネタ 無駄に後半戦です

1 21/02/25(木)23:05:31 No.778310866

「ブラックくん、ハッピーバレンタイン!」 「おっ、社長ありがとう!」 「今年は何個もらったの?」 「え?えーっと、これで4つかな」 「ふーん、もう3つも貰ってたんだ、妬けちゃうなー」 そういってわざとらしくプイッと横を向く社長、カワイイ 「しゃ、社長ー…拗ねないでくれよ」 つーん 「…社長にだけはさ、特別なお願いがあるからさ」 「…なに?」 「チョコ、食べさせてくれ」

2 21/02/25(木)23:05:47 No.778310965

「もう、仕方ないわね…はいあーん」 「違う違う」 「?」 「そうじゃなくて…」 「……、!…そのやり方が良いの?」 オレの意図に気付いた社長は、少し頬を染めながら聞いてくる 「ああ」 「絶対?」 「絶対絶対絶対絶対ぜーったいそれが良い!!」 そういうと、社長は恥ずかしそうに、けど迷いなくチョコを口に含み― 「んっ…」 そのままベッドに倒れ込み、早めのホワイトデーのお返しをプレゼントした もちろん三倍返しでな

3 21/02/25(木)23:06:08 No.778311095

====== ボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリボリ …… 到着したグリーンさんの部屋でみたのは、半ば死んだ目でチョコを食す男達と、まだ大量に残されたチョコの山だった 「…よおエメラルド、ようやくきたか」 「お~、助っ人が増えるのはありがたいな…」 「間違いない…」 「ねえエメラルド、この手づくり達食べてくれ、ボクにはとても手を付けられない」 「……」(会釈) 「すまないな…たくさん届くんだが、このままだと腐らせてしまうからな…」 うわあ…この空間入っていきたくねえ

4 21/02/25(木)23:06:39 No.778311273

「そういやオメエチョコいくつ貰ったんだよ」ボリボリ 「男も含めたら7個だよ」ボリボリ クソッ多いな…男? 「お~オレより貰ってるな」ボリボリ 「レッドさんいくつだったの?」ボリボリ 「えっと、イエローとブルーとカスミと…5個かな」ボリボリ かァ~~~~~!!なんで先輩も後輩もそんなにたくさんもらってんだよ 「オレはブルー姉さんから1個だな」ボリボリ 「ボクはグリーン先輩程じゃないですけど山になるくらいは、あサファイアからエメラルドにもチョコ預かってるよ」ボリボリ 「ありがとう…って100円チョコかよ、いや別に良いけど」ボリボリ 「ボクのもそうだったよ」ボリボリ 「え」 どいつもこいつもリア充しやがって…なんでこのゴールド様が一番すくねえんだ 死ね!モテるやつは死ね!確定で貰える奴らも死ね!特にグリーンセンパイはハゲろ!!

5 21/02/25(木)23:06:54 No.778311336

「ゴールドさんは?」ボリボリ げっ 「…まあ1個だな」ボリボリ 「母親からか」ボリボリ 「そうだよ!!!言わせんじゃねえテメエ!!」 何か問題でも?という表情のシル公…まあこいつも家族からみたいなもんか 「それって実質0みたいなもんですよね」ボリボリ 急に会話に飛び込んでくる根暗クン 言いやがったなコイツ!

6 21/02/25(木)23:07:16 No.778311438

「にゃにいー!じゃあオメエはいくつ貰ったんだよ?」 「0ですが?」 なんだよ根暗クン、同士じゃねーかカッカッカ 「なんだお前、アイツ等からも貰えなかったのか」ボリボリ 少し驚いたような表情でグリーン先輩が問う 「だって、どっかの誰かさんが強制的にカントーまで連行してくるもんだから」ボリボリ 「「「「………」」」」 よくあるこった!気にすんな 「エックス…だっけ?もう帰った方が良いんじゃ…」ボリボリ 「流石に後で帰りますよ、でもまあ……」ボリボリ みんなでチョコの山を眺める…さっきから結構な数食ってんだが、全然減らねえ これ普通に100個以上あるんじゃねえか…? 「もうしばらくはチョコ見たくないや…」ボリボリ 「ああ…来年はもっと増える可能性がある、どうか来年までチョコを控えておいてくれ」 ……

7 21/02/25(木)23:08:07 No.778311745

「来年も男だらけで食うのいやだなあ…せめて女の子がいてくれたら」ボリボリ 「いやそんな悲しい子呼ぶなよ…そんな子いないことを祈るぜ」ボリボリ ====== ボリボリボリボリボリボリ …なにやってるんだろうわたし

8 21/02/25(木)23:09:03 No.778312003

======= 「…ちょっと一旦帰っていいっスか」 「どうした?」ボリボリ 「もしかしたら俺宛てのチョコが家にたくさん届いてっかもしれねえスから、確認してきます」 「よくまあまだチョコ欲しいって思えるね、オレ暫く茶色みるのもキツイよ…」ボリボリ 負のオーラ漂う家から一時脱出すると、頭が急に冷静になっていく よく考えたら何が悲しくてこの空間に籠ってたんだろうなオレ達… だが食わなきゃいけない強迫観念みたいなものがあの部屋には渦巻いていた…チョコに込められた執念か? おっかねえな… ひとまず急ぎ我が家まで戻るが

9 21/02/25(木)23:09:35 No.778312194

パカッ(空~ん) 「……はぁ」 ちったぁ期待してたんだがな というか、アイツならくれるかと思ってたんだけどな… 仕方ねぇグリーン先輩ん家に戻るか…… 「ゴールド!」 ふと名前を呼ばれたから振り返ってみると

10 21/02/25(木)23:09:48 No.778312258

「クリス!?お前どうしたそんな汗だくで」 「今日急な仕事が入っちゃってねね…でも、なんとか間に合ったわ」 そういって差し出されたのは 「はい、バレンタインチョコよ」 …汗だくで所々汚れたままの様子を見るに、本当に急ぎ会いに来てくれたんだな それなのにオレときたらよお… 「…へへっ、信じてたぜクリス」 「本当に?その割にはへこんで見えたけど?」 「…うるせー」 「フフッでも良かったわね、一日の最後にこうして貰えたんだし」 「良いもんか、結局お前と親からのふたつしか貰ってねーんだぞ!」 「彼女持ちなんだから当たり前でしょ!」 「いや、まあそうだけどよォ…あ、そーだ」

11 21/02/25(木)23:11:46 No.778312967

「疲れたろ?ウチでゆっくりしていけよ…今夜は、誰もいねえんだ」 「そう…」 「悪りぃな、色々走らせちまって…」 「ううん…じゃあさ」 「ん?」 「ここからは、わたしがゴールドを独り占めしていいんだよね?」

12 21/02/25(木)23:12:11 No.778313097

======== 「ゴールドが帰ってこないな」ボリボリ 「もうこの量に怖気づいちゃったんじゃないですかね」ボリボリ 「アイツは途中で逃げたりなんかしない」ボリボリ 「もしかして、彼女と合流したんじゃないのか?」ボリボリ 「あぁー、それだったら…仕方ないかな」ボリボリ 「そういや、バレンタインに盛り合った場合は12月が誕生日になるんだってさ」ボリボリ 「あー、十月十日か」ボリボリ 「VALENTINE SEXでXmasBABY…」ボリボリ 深夜テンション極まってきたのかみんな言動がおかしい 12月か…………ん? オレの誕生日って2月14日から丁度十月十日…………… 「…どうしたシルバー!?」ボリボリ 「いや…なんでもない……」 そうか……そういうことか父さん………!

13 21/02/25(木)23:12:46 No.778313309

…多分このひと12月生まれなんだろうな チョコを貪りながら朦朧とした頭で考える あまり面識のない先輩たちとチョコを囲んでどれくらいの時間が経っただろう 何でこんなことに付き合ってるんだろうと思いつつ、なんだかとても大切なことを忘れているような…… バァーーーンッ

14 21/02/25(木)23:14:44 No.778313981

激しいドアの開閉音が家中に鳴り響く 振り返ると、ワイちゃんが仁王立ちでオレを睨みつけていた 「ワ、ワイちゃん…」 「エックス、今日は何日?」 「え…14日……」 ばっと時計を見ると、既に深夜2時―つまり15日 「チョコ、用意してたんだけど」 そういって、カバンから取り出したチョコは、カロスの高級ブランドのチョコ 「あ…ご、ごめんワイちゃん…」 珍しくしょんぼりする彼女に、激しく動揺する

15 21/02/25(木)23:15:02 No.778314074

「ご…ごめん、本当にごめん」 部屋を覆っていたどんよりとした空気は、一気に張り詰めたものに変わっていた おかしい…ここにいるのは名うての実力者なのに、たった一人の女の子の剣幕に全員委縮している 「…エックス間違わないで、キミは悪くない」 「悪いのは…」 ガチャッ「ん…どうした?」 トイレから戻ってきた瞬間けろけろに吹き飛ばされるグリーンさん なんかけろけろの様子も変というか…見たことない進化してる…… この時オレは誓った…ワイちゃんを本気で怒らせるのはもう止そう 「ワイちゃん、本当にごめん…」 「もう良いってば…そう思うならさ」「ホワイトデー、期待しても良いよね?」 これは3倍返しじゃすまないかな…

16 21/02/25(木)23:16:16 No.778314486

===== 「グリーンさん吹き飛ばされちゃったね」 「ああ…」 「…オレ達も帰ろっか」 こうして魔のバレンタイン男祭りは終わりを告げた …来年もあるんだろうか 「やベッ」 「どうしたんですかレッドさん」 「いや、イエローから着信あったの気付かなくてさ」 …チラッ 道端に転がる先ほどまでグリーンさんだったものを皆で眺める 「…今からでも連絡した方が良いかな?」 「どうなんだろう…」 最早全員答えを見失っていた…いやおかしいだろなんだこの結末!オレ達が何をしたって言うんだ― 「フッ、フフフ…どうやら父さんと母さんの馴れ初めはもう忘れられないということか…」

17 21/02/25(木)23:17:32 No.778314908

====== 「うぅ…苦しいです…」 「自業自得だよお嬢さん…」 妹ちゃんに毒を盛られたためノックダウン中のお嬢さん 「ホラ、妹ちゃんが置いていってくれたクスリ入りのチョコも食べて元気だしなよお嬢様」 「…それ本当に大丈夫な奴ですか?」 トラウマになってるな…でもこれでチョコ爆破しようとしたオレ達の気持ちも分かってくれるだろう 「うう…結局みなさんの様子はあとで録画を確認するしかないですね」 撮ってはいたんだ… 「そういえば、いつも会場でお世話になってる人には渡した?」 「ええ勿論、わたしの大きな愛を込めた飛び切りを渡しましたよ」

18 21/02/25(木)23:17:43 No.778314976

su4630512.jpg おわり

19 <a href="mailto:s">21/02/25(木)23:17:57</a> [s] No.778315058

以上です

20 21/02/25(木)23:18:28 No.778315241

お疲れ さっきと併せてよくぞここまで…

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