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運ムン... のスレッド詳細

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21/02/22(月)22:56:25 No.777412067

運ムンバレンタイン(ムーン視点)を書き直したので奉納します

1 21/02/22(月)22:56:43 No.777412188

「ムーン、まだ寝ないロトか」 「うん、もう少しね」 いつもなら就寝している時間だけれども、今日は何故か目が冴えているので本を読みながら眠気がやってくるのを待つ 『月読の、光りに来ませ、あしひきの、山きへなりて、遠からなくに』 「今宵は月が明るいので、光を頼りにわたしの元へお越しください、山を隔てて遠いわけではないのですから」 千年以上昔の歌集に収められた、想い人の来訪を待ち焦がれる歌 その歌から鳴り響く心の声は、悠久の時を超えていまを生きる私たちにさえ突き刺さる いつの時代も“それ”を抱えた人の気持ちは変わらないからかもしれない 熱に浮かされたような、いつまでも続くような苦しみ それが冷めるのを待ちながら、目の前の歌を読み耽っていく 澄みきった空に冬の星座が彩られる2月14日の夜 時計の針はまもなく22時を回ろうとしていた

2 21/02/22(月)22:57:12 No.777412368

==== 「よし、これで間に合った」 バレンタイン前日、ようやく配布分のチョコレートが完成 問題は、明日一日ではとても回り切れないということ 「ウラウラ島とポニ島分はカキさんに、エーテル財団やウルトラスペース組分はビッケさんに託すとして、それでもメレメレ島(ここ)とアーカラ島とを回るだけでも結構な時間がかかりそうね」 我ながらここまで律儀にする必要あるのかな?とは思うけど、折角の機会なので元気で過ごしているかの体調チェックも兼ねている 「ええと、こっちが託す分で、これがアーカラ島で、これがメレメレ島で、あとは…」

3 21/02/22(月)22:57:29 No.777412478

脇に避けられた、ひとつだけ他と違う形のチョコに目をやる 四角い箱に入っているのは、太陽と月と星型と、あと一つは 「…うん、別に問題ないよね」 自分にそう言い聞かせながら、用意していたそのチョコを詰めて、装丁をする 詰めたのは「ハート型のチョコ」 込めたのは「わたしの真心」 運び屋さん、喜んでくれるといいな つくっている時の気持ちを思い起こしながら、喜ぶ運び屋さんの姿を想像する そして頭の中でも失礼なことを言ってくる 腹立つ

4 21/02/22(月)22:57:59 No.777412686

「明日は一日大忙しって言ってたっけ」 わたしも一日歩き回るわけだし、渡すなら仕事上がりかしらね どこか道端でばったりだと楽なんだけど… リボンを巻きながら、渡す場所、タイミングを計画していく 「できた!」 仕事に大忙しのあなたを労う気持ちと、日頃の感謝を詰め込んでみた特製のチョコレート …他の人がいる前で渡したら、勘違いされちゃうかもしれない みんな直ぐそういう話に持っていきたがるから困ったものだ だから、他に誰もいないところで渡さなくちゃ 「…なんだか浮ついてるな、わたし」

5 21/02/22(月)22:58:18 No.777412818

認めたくはないけど、やっぱりバレンタインデーという熱に少し浮かされているのかもしれない けど、わたしと運び屋さんはそういうのじゃない 日頃の労いと感謝の思いを形にして渡すだけ だから、明日が終われば熱も引いていつものわたしに戻るはず …その割には、なんだか身体が強張っている気がする

6 21/02/22(月)22:59:03 No.777413138

==== 「はぁ…」 歩きながら大きなため息が出る 歩き回り疲れた訳じゃなくて、会う人会う人『サンには渡した?』とか『サンくんは喜んでた?』とかイチイチ運び屋さんの名前を出してくる その都度わたしは「いえ…」とか「ははは…」と適当な相槌で流す なんなの本当… 「もうさっさと渡してしまいたい…」 カキさんによると、運び屋さんはアーカラ島→ここの順に終わらせる予定らしい この調子だと運び屋さんに渡すのは最後になりそうね やっぱりわたしもアーカラ島を先に回っておけば良かったかしら…そんなことを思いながら歩いていると 「お客さーん!」 まさかのバッタリ

7 21/02/22(月)22:59:15 No.777413236

「これからお仕事?」 「これから博士んとこに荷物をな」 「ちょうど入れ違いね、わたしは今ククイ博士のところから戻るところなの」 いつものような他愛のない世間話 よし、この流れで渡してしまえば自然ね

8 21/02/22(月)22:59:51 No.777413464

『さっき博士達にも渡したけど、運び屋さんもこれどうぞ』 『おっサンキュー』 『薬膳チョコだから、食べてパワーをつけて今日も一日頑張ってね』 『本当かい?流石お客さんだあ、気が利くなぁ』 そう言って運び屋さんはビリビリとラッピングを破いてガサツに蓋を開ける 『これは太陽と、お月さんに星に…あの~お客さん、これは一体…』 『それはハートよ』 『それって一体…』 『はてさてどういう意味でしょうか』 『そ、そんなあ~~!』 アタフタする運び屋さんを面白げに眺めるわたし 渡せて良かった―――という妄想会話を繰り広げる数秒間、わたしは一切動けなかった su4622049.jpg

9 21/02/22(月)23:00:16 No.777413646

「どうかした?」 数秒のタイムラグの後に出てきた言葉がこれである どうかした?のはわたしの方よ 「え?いや、なんでも」「んじゃ!」 「あっ、運び屋さん」 条件反射で引き留める 「なんだい?」 よし、……「今日は怪我しないようにね」 「…ああ、わ~ったよ」 そう言って今度こそ運び屋さんは行ってしまった この段階でようやく自分が酷く、そして静かにテンパっていることを自覚する

10 21/02/22(月)23:00:40 No.777413840

「大丈夫、まだ今日は終わってないし…」 自分に言い聞かせつつ気持ちを整えていると、出番の貰えなかった「わたしの真心」が詰問してくる ―せっかく会えたのに、どうして渡さなかったの? 急に来られて心の準備が出来てなかっただけよ ―心の準備って、何? 一応バレンタインだし、男女だし、特に深い意味はないけどやっぱり、ね ―他の男性陣には普通に渡してなかった? …… そんな訳の分からない自問自答をしながら運び屋さんの背中を見送る 今日のわたしはなんだかおかしい… 次第に大きくなっていく胸の苦しみを抑えながら、強くそう思う そしてアーカラ島でも運び屋さんの名前連呼に遭ったのは言うまでもない

11 21/02/22(月)23:01:06 No.777414030

==== メレメレ島に戻る船に乗りながら、最後に残ったチョコを眺める …色んなひとたちから運び屋さんの名前を聞かされたせいで、ますます意識してしまってる でもそれは周りに踊らされているみたいで、凄くイヤ ―本当にそう思ってる? そうよ、わたしと運び屋さんはそういう関係じゃない ―じゃあどうして「わたし」をハート型にしたの? わたしの思いを込めたってことを示すためよ ―その思いって? 何度も言ってるけど、日頃の労いと、感謝と………… ―それと? ………運び屋さんが意識してくれたら、良いなって

12 21/02/22(月)23:01:34 No.777414224

小さな箱に詰められた「真心」は、わたしの気持ちを丸裸にしていく ―それなら、しっかりと伝えた方がいいんじゃない? それは…出来ない ―どうして? それをしたら、今の関係性が変わってしまう もし彼にそんな気が一切なかったら…わたしが一人浮かれているだけだったら… もう今の状態には戻れなくなってしまう…それが怖いの ―自分が傷つくのが怖いってこと? そうよ、怖くて一歩を踏み出せない臆病者よ だからこんなわたしにチョコを渡す資格なんて…ないのかもしれない ―じゃあどうしてわたしを作ったの? 「分かんないわよ!!」 そのまま海に投げ捨てそうになる

13 21/02/22(月)23:02:05 No.777414423

浮ついた気持ちで詰めたハートが、今はひどくわたしを苦しめる 周りに煽られ、嘘に嘘を取り繕っていく中で、自分でも本当の気持ちがよく分からなくなっていく この気持ちは本当の気持ちなの?それとも、周りの熱に浮かされただけの一時的なものなの? 運び屋さんの気持ちが分からない 自分の気持ちも分からない だから、渡すのが怖い 渡してしまったら、何かが変わってしまうかもしれない …やっぱり、みんなと一緒のチョコにするんだった だけど……… 渡さなかったら絶対に後悔する わたしの中に残った最後の勇気が、気持ちを鼓舞する …直接渡せなくて良い、家のポストに投函してこよう 島に着いたら、運び屋さんの家へ向かおう 僅かに残った勇気を頼りに、彼の家へ向けて足を進める

14 21/02/22(月)23:02:32 No.777414594

もしかして、もう家に帰ってるかな?いないと良いな そんな後ろ向きに全力で進んでいくと、前方に見慣れた背中が目に入る 「あ、はk…っ!……」 いま声を掛けても、結局なにもできはしないでしょ そんな感情がわたしの喉に急ブレーキをかける …どうしよう、迂回して先回りして、家のポストに投函すればいいかしら 迂回してるのはわたしの感情でしょというノリツッコミをこなしつつ、そーっと気付かれないように立ち去ろうとするけど―

15 21/02/22(月)23:02:51 No.777414708

「運び屋さん、なんだか元気がない?」 いつもと違う元気のない背中から目が離せない …何か嫌なことでもあったのかしら? 悲しんでる?辛いことを言われた? あなたはわたしの前だと落ち込んだ姿を見せてくれないから、つい気になってしまう 「運び屋さん」 声を掛けても返事がない、もっと近寄ってみましょう 「どうしたの?」 「おわッ…お、お客さん」 ビックリした様子の運び屋さん 思ったより元気そうだ、良かった…って声かけちゃった!

16 21/02/22(月)23:03:03 No.777414808

「お客さんもなんかの帰りかい」 ギクッ 「ちょっとね」 さて…どうしたものか 「もし良かったら、ひとつお仕事お願いしても良い?」 「なんだい?」 「わたしの家まで運んでほしいの」 「何をだい?」 「わたしを」 ひとまず時間稼ぎに走るわたしだった

17 21/02/22(月)23:03:16 No.777414890

==== 久々にケンタロスに二人乗りしてわたしの家へ向かう 「そういえば、はじめて出会ったとき以来ね、こうして運び屋さんに運んでもらうの」 「ああ、そういやそうだな」 まさかあの頃はこんなに長い付き合いになるなんて思いもしなかった こんなに感情をかき乱される相手になるとも…… 後ろに乗りながら、出会ったときより大きくなった背中をみつめる 「…身体、大きくなったわね」 「そ、そうかな」 「そろそろ身長も追い抜かれたかしら」 「あとで比べてみようか」 そんな他愛もない会話をしながら気を紛らわす そうしないと、なんだかドキドキするから 運び屋さんが前を向いてくれていて良かった…

18 21/02/22(月)23:03:56 No.777415188

ポケットから最後のチョコを取り出す …このドキドキが一時的なものなのかどうかはわからない だけど、このチョコに込めた気持ちはわたしの本当の気持ち 労いの気持ちも、感謝の気持ちも、嘘偽りのない本当の想い だから、いまはそれが伝わればいい そう思いつつも、やっぱり渡す勇気が持てないでいる だって、あなたの気持ちが分からないから su4622064.jpg

19 21/02/22(月)23:04:13 No.777415284

「おぼつかな 君知るらめや 足曳の 山下水の むすぶこころを」 「ん?なんだって?」 「なんでもないわ、ただの独り言よ」 ただ口ずさんでみただけ、そう自分にも言い聞かせる こうして勇気を出せないわたしを乗せた運び屋さんは、あっという間にわたしの家まで運んできてしまった

20 21/02/22(月)23:05:00 No.777415604

「送ってくれてありがとうね運び屋さん」「お代は…」 「ああ、お代はいいよ」 「そう、じゃあお言葉に甘えようかしら」 「ああ、……」 「「………」」 「どうかした?」 「いや、じゃあ」 ライドウェアから元に戻って、帰ろうとする運び屋さん …よし!  最後の勇気を振り絞る

21 21/02/22(月)23:05:36 No.777415872

「カバン、随分パンパンね、何が入ってるの?」 そう言って彼の背中側に立つと、それをするりと彼のポケットに潜り込ませた …うん、これが限界 ごめんなさい運び屋さん… 「ん、これはチョコがさ……今日バレンタインデーだから」 「本命はあった?」 「え!?」 向こうも驚いているが、口にだした自分もビックリしてる 何聞いてるのわたし…

22 21/02/22(月)23:06:02 No.777416062

「いやいや、全部仕事のお礼に貰った奴だしさ」 「それは残念だったわね」 思ってもないことを口に出す そんなやり取りをしていたら、運び屋さんが気付いたようで 「これ……」 「ええ、わたしからあなたへのチョコよ」 これが今のわたしの精一杯 あなたに真っ直ぐ向き合うには、まだまだ勇気が足りない この気持ちに正直になるには、まだまだ覚悟が足りない こんなズルいわたしでごめんなさい運び屋さん だけど、あなたのことを想って、あなたに喜んで貰いたくてつくったチョコです どうか、わたしの独りよがりな気持ちを受け取ってください

23 21/02/22(月)23:06:13 No.777416142

「………」 しばらく呆気にとられた様子だったけど、みるみる目が輝いてきて 「おっしゃあァ!!」「サンキューお客さん!!!」 顔、いえ全身で嬉しさを爆発させた様子で喜んでくれた 「そ、そんなに喜ばなくても…」 その喜び具合に、こちらが圧倒される だけど…よかった、こんなに喜んでくれるんだ あなたは素直だから、喜んでくれたら凄く嬉しい…ちょっと心臓が痛くなるくらいに 今日一日の様々な逡巡を思い出しながら、ようやく安堵することができた

24 21/02/22(月)23:06:27 No.777416250

「もうオレっちだけ貰えないのかと思ってたぜ……」 「ごめんなさい、ちょっと色々あってね」 「色々って?」 「…なんだと思う?」 あなたに渡す勇気が中々出なかった、なんて情けない理由、あなたに当てられるかしら? むしろもっと失礼なことを言われるのがわたしと運び屋さんの関係だったり そう思ってツッコミの準備をしていると 「……えっと、 『本命だから』 …なんちゃって」

25 21/02/22(月)23:06:52 No.777416410

まさかの回答に思考が停止する 「…?お客さん…?」 どうしよう、早く答えないと…… 「もしかして…本当に…?」 「それは帰ってからのお楽しみです」 精一杯の作り笑いを浮かべながら、必死に答えるわたし ええ~~~!?と動揺する運び屋さんを尻目に、玄関まで駆け戻る そして、自分に問いかけるように、ぽつりと呟く 「もし本命だったら、どうする?」 「ええ!?えっと、あの…あうあうあう…」 「おやすみなさい」 赤面してあわあわする運び屋さんを放置して、家の扉を急いで閉めた そしてそのまま玄関にへたり込んでしまう…家の前まで送ってもらっておいて良かった 玄関に座り込んだまま、冷えた屋内の空気で体温を冷ましていく

26 21/02/22(月)23:07:26 No.777416660

ごめんなさい運び屋さん…今日のわたしはちょっと変なの、今日一日あなたのことでいっぱいで、なんだか凄く身体が熱いの …この気持ちはきっと熱に浮かされたものでしょう バレンタインという浮わついた熱に この熱が冷めれば、きっと元のわたしに戻ってしまう ゆっくりと身体の熱を冷ましながら、そうではないことを冀うのわたしがいた

27 21/02/22(月)23:07:56 No.777416898

=== 「…はっ」 ビクッと身体が震えて我に返る 本を読みながら寝落ちしかけていたみたいで、気付けば既に23時を回ろうとしている 「…そろそろ寝ましょうか」 ベッドに寝転んで、ゆっくりと目を瞑る 明日には、この気持ちも落ち着いているのかしら、それとも… その答えは、目覚めた先のわたしのみが知る 今はゆっくりと、眠りの世界へ誘われて― 「~♪」 突然着信音が部屋の中に鳴り響く 「何事ロト!?」 「あ、大丈夫!大丈夫よ」 何が大丈夫なのかは分からないけど、わたしは高速で受信ボタンを押す

28 21/02/22(月)23:08:36 No.777417182

『…こんな夜遅くにごめんよ』 声の主は、運び屋さん 「いえ…それは大丈夫…だけど、ど…どうしたの?」 鼓動がどんどん早くなる これは夢じゃないかと疑うほどに、わたしが願っていた展開 『いや、ちょっと聞きたいことがあってさ…いま大丈夫かい?』 「うん…」 画面越しに見つめ合うわたし達 離れているのに、お互いの吐息や鼓動を伝わりそうなくらい近くにあなたを感じる 『えっとさ、チョコなんだけどさ…』 期待と不安で今にも張り裂けそうな胸を必死に押さえながら、彼の言葉を待つ

29 21/02/22(月)23:09:50 No.777417720

『………お客さんは、星が好き…なのかい?』 …ん? 星…??? 「星…もまあ好きだけど……」 『じゃあ今度観に行こうぜ』 「はい…?」 さっきから予想斜め上の展開に頭の整理が追いつかない どうして星……あっああーー!! 渡したチョコの形を思い出す まさかそっちに疑問を持たれるとは……というかえ?二人で星空ってこと?それって… 「それは、どうして?」 「ハハハ」 ハハハじゃなくて

30 21/02/22(月)23:10:10 No.777417865

「チョコも手紙も凄く嬉しかったからさ、その恩返しだよ」 屈託のない笑顔でそう答える そう言われたら、納得するしかないじゃない… 「もしかして、イヤかい?」 「えっ、いえ…せっかくだし、行きましょう」 「へへ…じゃあ夜分遅くにすまなかったな、あっ、あとさ」 「なに?」 「ハート、ありがとう」 「ふぇっ……」 「んじゃ、おやすみ」 そう言ってプツンと一方的に通信を切る運び屋さん …ズルい そう思ったけど、先にズルをしたのは自分の方だったことを思い出す …これが因果応報

31 21/02/22(月)23:10:54 No.777418178

「はぁ…も~~~~!」 ベッドの上でジタバタともがく 折角寄ってきていた眠気は、またどこかに吹き飛んでいってしまった …本当にただの恩返しってだけ? …最後のありがとうってどういう意味? 疑問が無尽蔵に沸いてきて、わたしの心はひどくかき乱される おやすみって言われたけど、どうしよう… 手元の通信機のボタンをなぞる もっと聞きたいことがたくさんあるのに… 日が昇ればまた会いに行けばいいだけなのに、今は夜明けまでの時間すら長く感じてしまう どうやらこの夜が明けても、この熱が下がる様子はない しばらくはこの熱と付き合っていかなければならない気がしてきた

32 21/02/22(月)23:11:11 No.777418304

「…今夜は月が明るいよ、運び屋さん」 窓の外を眺めながら、ひとり呟くのだった おわり

33 21/02/22(月)23:11:24 [s] No.777418407

以上です

34 21/02/22(月)23:11:43 No.777418545

お疲れ様です…

35 21/02/22(月)23:12:11 No.777418768

これだけの量を…

36 21/02/22(月)23:12:32 No.777418919

いつものことながら変な笑いが出てくるな