虹裏img歴史資料館

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21/02/11(木)07:26:29 この怪... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1612995989927.jpg 21/02/11(木)07:26:29 No.773628033

この怪文書は社会に疲れたきりたんと、結月ゆかりをてきとーに書いた怪文書です 役に立たないあらすじ きりたんは限界だ ※補記事項 Windows10で適用しないと危ないアップデートデータがあったのでみんなちゃんと適用してね。 詳細は下記より。 窓の社:【https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1305707.html】 JPCERT:【https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210008.html】

1 21/02/11(木)07:27:23 No.773628107

私はまた彼女の柔らかな四肢に抱かれ、朝を迎えた。 そこに猥雑な意味合いは含まれておらず、あるのは純粋な習慣と愛情表現である。 だがそうだと分かっていても、私は心拍の急上昇を抑えることが出来ません。 朝になる度、いえ、服を着て一層というべきか私は彼女に対するある種の衝動を押し殺す事に躍起になっていました。 やむを得ず、私がもぞもぞと彼女の腕から這い出ようとすると、ゆかりさんの目が薄く開きこちらを捉えます。 その目は薄く開かれた後、私の顔を見据えると甘えるように微笑みながら私の顔に近づき、私の首筋に頬を擦り寄せます。 微かに香る花のような匂いと、暖かな体温で私の背筋がきゅぅっと締まった、そんな気がします。 「おはよう、きりたん」 そう言いながら、犬のように私に全身でまとわり付くと、私の唇にキスをして離れました。 離れる時、少しだけ口惜しそうな顔をしないで下さい、そんな事を思いながら私は口を開きます。

2 21/02/11(木)07:28:32 No.773628210

「おはようございます、ゆかりさん」 体の芯まで熱が籠もったような情動を感じながら、私はゆかりさんが手を離したのに合わせて体をするするとベッドから起こしました。 その場で少し深呼吸をして、息を整えながら私は背後で起き上がったゆかりさんとともに、洗面台に向かいます。 いつもの通り平常心を保ちながら歯を磨き、顔を洗います。 内心はうっすら脂汗のようなものが浮かんでいないでしょうか、なんて思いつつ平常心。 この子は大型犬なんだ、人に見えるけど大型犬に違いないんだと自身に言い聞かせます。 「ねえ、きりたん」 そう言って私に背後からすり寄る甘い匂いに、早くも思考を乱されつつ私は背後のゆかりさんにゆっくり振り向きます。 「ど、どうしましたか、ゆかりさん」 私はそう言いつつ、内心穏やかではない気配を感じながら彼女を見据えます。

3 21/02/11(木)07:29:58 No.773628332

「今日は、先ず何しよっか」 そういって私を正面から抱きしめるゆかりさんの表情は無垢であるはずなのに、火照った頬が何処か扇状的で頭がくらくらしてきました。 こんな大型犬はいない、早速私の空想に逃げる作戦は破壊されてしまいます。 何なら脳みそも蕩けて破壊されてしまいそうに成りながら、私は何とか声を絞り出しました。 「ま、先ずは、朝ごはんを食べてから、きめ、よっか」 まるで入社したての新人の電話対応みたいだな、なんて思いつつ私は彼女に言葉を振り絞ります。 ゆかりさんは、あ、そっかぁ、と言いながら私から離れて台所へと歩いて行きます。 少し前まではここまで積極的でもなかったし、何処か壁や溝があったように感じたはずです。 私はゆかりさんが去った後、壁によりかかりながらため息を吐き出しました。 そのまま、私達は食卓について何時もの朝食を食べた後、衣服を着替えます。

4 21/02/11(木)07:31:28 No.773628448

何故だか恥ずかしさを感じつつ、何時もの私服に着替えるとゆかりさんが私の買ってあげた衣服を着つつ私に微笑みかけます。 「今日は何処まで行くの?」 ロングヘアにマニッシュな衣装が絶妙だな、なんて思いつつ私はスマホで調べていた動物園をゆかりさんに見せつけます。 「少し遠くになりますが、この動物園で動物を見て回った後、昼食を取って買い物をして帰る予定です」 私がそう言うと、ゆかりさんは目を細めながらスマホの動物をみて微笑みます。 「へぇ、おさるさんとか、パンダさんとか居るんだね」 そう言いつつ、興味深そうに私の手ごとスマホを優しく両の手で包んできます。 背筋にゾクゾクするような感触が走りつつ、私は何とかゆかりさんが満足するまでスマホを見せ続けました。 「……あ、あの……」 私が少し上ずった声で、ゆかりさんに呼びかけると彼女は私の顔を見て少し申し訳なさそうな顔をしつつ、手を離します。

5 21/02/11(木)07:32:36 No.773628540

「あ、ごめんね」 そう言って私から手を離したゆかりさんは、私の顔を見つつ私がポッケにスマホを仕舞うのを待ちながらこちらの顔を伺います。 私は少し覚悟を固めた後、ゆかりさんに手を差し出しました。 「それじゃあ、行きましょう」 ゆかりさんはうん、と小さく頷いて微笑みながら私の手を取ります。 それから暖かく私より大きな手の温もりを感じながら、私は家を出て駅へと歩いて行きます。 道中は明日行くお墓の居場所の確認をしたり、どんな動物が他に見られるのかという話をしたり。 それは電車に乗ってからも一緒で、道中で何回彼女が楽しみだと言ったのかは数え切れないほどです。 二人で電車がガタンガタンと揺れるのを感じながら、ゆかりさんは時折ふらふらと体を揺らしています。 途中で何度か外の風景に目を奪われているゆかりさんは、年相応の目の輝きをしていました。

6 21/02/11(木)07:34:13 No.773628660

それから幾つかの駅を超えた後、私達は目的の駅に到着しまし、駅のホームを歩きます。 都内ということもあり、休みの日でも人々でそこそこ賑わっている中、私達は改札を出て動物園までの道を進んでいきます。 「人、いっぱいだね」 そういうゆかりさんの言葉を聞きながら、私はそうだねと返します。 「みんな、今日は休みなのかな」 「大体はそうかもね」 目を街に走らせれば、土日でも関係なく働くコンビニの店員や、飲食店の店員さん。 この中でも嘗てはゆかりさんは働いていたのでしょうか、なんて思いつつゆかりさんの興味深そうな顔を横目で眺めます。 「そっかぁ」 「そろそろ、見えてきますかね」

7 21/02/11(木)07:35:58 No.773628802

そんな事を言いながら私達は動物園の入場口の見える、大きな通りに辿り着きます。 「わぁ……広い道路だね」 ゆかりさんがそう言ってこちらを見ながら微笑むのをみながら、私は前に説明で見た文章を思い出しつつ口に出します。 「確か、大きな動物が通りやすいようにとか、人が沢山通れるように広く作っているそうですよ」 私がそう言うと、ゆかりさんが私の事を目を輝かせながら見下げます。 「きりたん詳しいね」 そう言ってこちらを何かを期待する目で見るゆかりさんに、少しだけ親の代わりっぽく振る舞えたかなと思いつつ、ふふんと鼻を鳴らします。 「まあ、ゆかりさんより10年も長く生きていますから」 実際はスマホで調べただけですが……まあ、兎に角私は券売機でチケットを二枚買って、入園改札を通ろうとした時係員さんに止められます。 「券、逆になっていませんか?」

8 21/02/11(木)07:36:34 No.773628858

私は思わず顔を歪めながら、私は係員さんに返事を返します。 「いえ、合ってます」 少しだけ不思議そうな顔をしている係員さんでしたが、まあ良いか、とチケットの半券を切ると私達に動物紹介のついた券を返します。 普通なら失礼だな、と思うところでしょうが実際見た目と年齢が逆になっているのだから仕方がありません。 少しため息を吐いた後、ゆかりさんが半券を眺めるのを見つつ、キラキラと目を輝かせる彼女を微笑ましいものを見るように暫し見つめました。 それから私に気がついたゆかりさんが、急いで私の手を握り直すと私は彼女と一緒に動物園の中を歩き始めます。 パンダから、小さな動物たちや、鳥の飼育ゲージ、トラや、猿の居るゲージなどを順繰りに見て回ります。 ゆかりさんは思っていたよりも静かに、動物たちを見上げていました。 此処に着たのも久しぶりだなぁ、なんて思いつつ動物園特有の匂いを感じ取ります。 ゆかりさんは動物を見上げて、手を降ったり小さく微笑みはするものの時折小さく口を開いて言います。

9 21/02/11(木)07:37:17 No.773628918

「動物さんたちも、お仕事頑張ってるんだね」 何気ない感性の事を思いつつ、私は少しためらいがちに、ゆかりさんの言葉を肯定しました。 確かに彼らも此処で働いてはいるのだ、と思いながら。 それから動物園をあるき回り、時折動物が憩う姿に嬉しそうに笑うゆかりさんの顔を横目に私は少し郷愁に駆られます。 前に来た時は、仕事に疲れて癒やしを求めて来ましたが、目線が変われば彼らの仕事とも見れるわけか。 なんて思いつつ、あの時と変わらず毛づくろいをする猿を見ます。 餌を投げるお客さんに、餌に群がる動物。 何故餌をやるのか、なんて誰も気にもとめません。 彼らはただおやつを貰うためだけに、必死に私達を見てアピールをします。 そうして一生をその仕事に消費し、気がつけば此処で死ぬのでしょう。

10 21/02/11(木)07:38:01 No.773628982

何とも残酷な癒やしもあったものですね。 そんな事を思いつつ、ゆかりさんがその光景を興味深そうに見るのを眺めています。 「あ、ほら、あの鳥さんずっと寝てるね」 「……そうですね、確かコウノトリっていうんでしたっけ」 「コウノトリ」 そう言いながら、ゆかりさんはその鳥を見て軽く手を合わせました。 「どうしたんですか?」 私がそう言ってゆかりさんに話しかけると、彼女は照れくさそうに笑いながら口を開きます。 「だって、きりたんと私の子供を運んできてくれる鳥さんって、コウノトリでしょ?」 私は真面目にそう言って苦笑いする彼女のを顔をみつつ、静かに目を閉じて、また開きます。

11 21/02/11(木)07:40:09 No.773629189

今日はここまで su4588817.txt 今日は休みなので、明日もいっぱい出せるといいですね(再度ベッドに潜りながら)

12 21/02/11(木)07:41:16 No.773629289

ゆかきりいいよね…

13 21/02/11(木)07:47:58 No.773629917

そっかぁ待っててくれるかぁ…きちんと話せるといいねゆかりん… と思ったけどあのお母さん…

14 21/02/11(木)08:51:52 No.773636981

感想述べるべきなんだろうけど Windows10更新しないと不味かったのね今したよ7から ありがとね

15 21/02/11(木)09:07:54 No.773639176

しっとりとした雰囲気と穏やかな情景の中にきりたんの焦りのような感情が可視化されるいい怪文書だった それはそうとしてアプデのこと教えてくれてありがとうね…

16 21/02/11(木)09:47:16 No.773645062

一話読むとボイロも同性同士だと子供できない感じなのよね…

17 21/02/11(木)09:47:52 No.773645150

つまり性欲のためだけにセックスしていいってことじゃん!

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