21/02/04(木)06:19:45 この怪... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1612387185596.jpg 21/02/04(木)06:19:45 No.771449696
この怪文書は社会に疲れたきりたんと、結月ゆかりをてきとーに書いた怪文書です 前回のあらすじ ゆかりさんが家に来ました
1 21/02/04(木)06:20:18 No.771449715
都会に出てきて初めての一日目を思いだすような高揚感を思いだす。 そう言えば友達もロクに居なかった私は、一人で街の中をぶらぶらぶらぶらして、ただただ私一人が浮いついて居た気がして。 それが嫌で嫌でその日は人気のない中華屋で、ラーメン食って家で寝ました。 街の中にいる人は一人の人だって居たでしょう、それでも私はただぶらぶらすることすら何だか独り者みたいで嫌でした。 相手が! 出来るなら友達が欲しい! そう思って、大学デビュー時友達を作る方法を考えましたが、どれもこれも独りよがりみたいで散々な結果。 でも今は違う! そう思いながら、私の部屋で冷蔵庫のドアを開けてジャムを取り出す彼女を見据えます。 彼女は眠そうな顔をしていますが、手足の動きはキビキビしていて生活感が溢れています。 まるで何年も此処で過ごしているような、そんな動き。 「ねぇ、ハム無いの?」 彼女がそう言って私の目を見ます。
2 21/02/04(木)06:21:20 No.771449771
「え、は、ハム?」 「そう、ハム」 そう言うと彼女は私の目をじぃっと見てきます。 とろんと垂れたような目つきを見ていると、段々と何かを急かされているような気がしてなりません。 「え、えっと……今日はない、かな」 私がそう端切れ悪く言うと、彼女はそ、と短く言ってチン! と音を鳴らしたトースターからパンを二枚取り出し大皿に並べます。 ジャムを皿のフチに載せて、周りにソーセージをフライパンで炒めて盛り付けます。 手際の良さに暫し感服しつつ、彼女が皿を両手に運んでくると、コップを運んできて冷蔵庫にあった牛乳を注ぎました。 「買い物、行こっか」 彼女は両手を合わせていただきますというと、そう言ってパンにバターナイフでジャムを擦り付けながら言いました。
3 21/02/04(木)06:22:29 No.771449819
「え、えぇ、何処に行きましょうか」 私が笑顔でそう言うと、彼女は私の顔を見ながら言います。 「……あんまり、そういうお店って知らないな……きりたんは何処かいい所知ってる?」 以外だななんて思いながら、私は彼女の顔を見返しました。 「そ、それじゃあ……そうです、近くの街の百貨店でも行ってみませんか」 私がそう言うと、彼女がパンを一齧りしつつぼんやりと上空を眺めました。 「……百貨店か、うん、いいね」 少し見栄を張ったかな、そう思いましたが彼女は頭を縦に振りました。 普段行くのは精々近所のスーパーでしたが、折角……友達……? 恋人……? わかりませんが、兎に角人がいるのですから、そういう所に行ってもいいでしょう。 私も少し遅れていただきますと言って、食パンにジャムを皿からバターナイフで掬ってパンに塗りたくり齧ります。
4 21/02/04(木)06:23:15 No.771449852
ああ、久しぶりに土曜日の朝に普通のご飯を食べているなぁ、そんな事をしみじみと思いました。 「ねえ」 彼女がパンを半分まで齧りながら、私の目を見て口を開きます。 「は、はい」 突然の言葉に驚きながら、彼女の言葉に相槌を打つと彼女が口を開きます。 「百貨店って、どんなのがあるんだっけ」 私は突然の事に少し困惑しつつ、言葉を返します。 「え、えっと……食品から、衣服とか、食器とか、本屋さんとか……」 「そっか」 彼女がそう言うと、暫し沈黙が流れます。
5 21/02/04(木)06:24:30 No.771449898
突然の沈黙に困惑しながら、私は食パンとソーセージを食べ終えます。 なにか変なことを言っただろうか……それとも、具体的なお店の名前が言えなくって地味に軽蔑していたりするのでしょうか…… そんな事を思いながら牛乳を飲むと、一足先に食べ終えた彼女が私の空き皿を下げて食器を洗い始めました。 私は衣服を整えていると、ゆかりさんが私の顔を見下げながら口を開きました。 「ねえ、百貨店で服買っても良い?」 私はそんなことか、そう思いながら彼女の衣服がパーカー、ジーンズ、それにアウターのみであることを思い出しました。 ────
6 21/02/04(木)06:25:12 No.771449931
「わぁ……」 暫し嘆息、そう此処は電車に乗って数駅の場所にある百貨店。 百貨店、親の買い物をしている間ただ子供が本屋や、ゲーム屋さんなどで時間を潰す場所程度の認識でしたが、それは改めなければいけないかもしれません。 「……色々あるね」 彼女がそう言って私の手を握りながら口を開きました。 「そ、それじゃあ、まずは衣服を見に行きましょうか」 そう言いながら、彼女の手を引いて道を歩きます。 ですが彼女は少し足を止めているので、お陰で軽い私は後ろに転びそうになってしまいました。 「ど、どうかしましたか?」 「……いや、色んなものがあるな、って思って」
7 21/02/04(木)06:26:43 No.771449998
そう言うと彼女は見慣れないものを見るような目で、百貨店の衣服売り場を見回します。 私は彼女の事を見上げながら、普段はこういう店で衣服を買わないのかな……なんてぼんやり思いました。 「……ゆかりさんは普段、どんな服を着ているの?」 私はそう言って彼女の方を振り向くと、彼女は暫くきょとんとした顔をした後自分の衣服を引っ張りました。 「こーゆーの」 「そーゆーの」 そう言って自身の着ている衣服を引っ張るゆかりさんを見ながら、まるでわからない、等と思ってしまいました。 そもそも自分も衣服ってあんまり考えて買ったり、着たこと無いですもんね。 「そ、それじゃあ……ほら、ああいうお店とかどうですか」 そう言って私がテキトウに目についたお店を指差すと、ゆかりさんが静かに頷きながら私の手を引いて歩き出しました。
8 21/02/04(木)06:28:35 No.771450071
私が指差して向かったのはガーリー系の衣服が並ぶ衣服屋、流石大御所の百貨店だけありどれも生地が上質そうです。 一方彼女は暫く服を見て、頭を曲げています。 「どうかしたんですか?」 そう言うと、彼女は私の方を振り返りつつ口を開きます。 「……古着屋とか無いの?」 彼女は本当に不思議そうに私の目を見て言いました。 「え? い、いや百貨店ですから、無いですよ」 「……へぇ、そうなんだ」 そう言うと彼女はまた衣服に目を走らせました。 古着屋? そんな事を思いながら彼女を見ていると、時折ため息をついています。
9 21/02/04(木)06:28:50 No.771450087
「ど、どうかしたんですか?」 私がそう言うと、彼女がぼんやりと口を開きました。 「……高いね」 そう言って暫し沈黙の後、彼女は憂鬱そうに私の顔を見ました。 「それじゃあ、私が買ってあげますよ!」 そう言ってニコニコと笑うと、彼女は驚いたような顔をしました。 「けど、高いよ?」 そういう彼女に対して、私はどんと胸を張りました。 「大丈夫、これくらいならお金がありますから」 なにせ、お金を使うのはパソコン位でしたから……なんてのは心のぼやき。
10 21/02/04(木)06:29:11 No.771450107
「そ、そうなんだ……」 そう言うと、彼女は暫く衣服を見ながら悩みます。 悩みすぎて何時ものハキハキした足取りではなく、ぼんやりとふらふら、ふらふらと店をうろちょろ。 それから暫く後、別の店も幾つか見た後ついに上の階に行って衣服を手に取り始めました。 「いや、待って下さいこれ男物ですよ」 私がそう言うと、不思議そうに彼女が口を開きます。 「え、でも私こういうのしか着たこと無くって……」 「そ、そうなんですか?」 そういう彼女の言う通り、考えてみれば彼女の衣服はよく見れば男物。 不思議な家庭だったのだなぁ、なんて思いながら衣服を見て回る彼女について回ります。
11 21/02/04(木)06:31:34 No.771450210
今日は此処まで 今日の続き:su4569344.txt 昨日と合わせたまとめ:su4569345.txt 全シリーズは渋で探せばすぐ見つかります おかしい、このシリーズ書き始める前は男の娘ゆかりんをラブラブ逆レするきりたんを書くはずだったはず……
12 21/02/04(木)06:45:36 No.771450821
来たか! そしてこれはラブコメじゃな!?
13 21/02/04(木)06:46:48 No.771450872
いい…
14 21/02/04(木)06:47:45 No.771450922
どろどろえっちモノだと思ってたがこれは…
15 21/02/04(木)06:59:47 No.771451478
おねショタ
16 21/02/04(木)07:15:58 No.771452337
>おねショタ ノー……おねショタノー…… イッツ長身長スレンダー極貧ロリ+ロリババアおね……
17 21/02/04(木)07:21:43 No.771452679
良い…
18 21/02/04(木)07:42:13 No.771454214
>ノー……おねショタノー…… >イッツ長身長スレンダー極貧ロリ+ロリババアおね…… ブラボー!おお…ブラボー!!