虹裏img歴史資料館

画像ファイル名:1610334409194.png 21/01/11(月)12:06:49 No.764121102

「逝きさん愛してる！」　「あははははははキスキスキス！！」 成人の日だという。大人の幼稚園…　いや託児所である虹裏に。 住んでいる「」であるからいわゆる立派な大人とは程遠い存在。 「あは！「」さんは虹裏に生まれてまだ17歳じゃありませんか！」 「…あと3年で僕が立派なオトナになれるとでも思ってますか？」 「あははは！！「」さんは立派で素敵な人だと思いますよ！！！」 ――逝きさんに聞くのは間違いだった。彼女の目に「」自身は… どう見えているのだろう＞　彼女は「」に何かしら幻想やら幻覚を抱いてやしないかと、時に「」は… 不安に駆られた。…だけど逝きさん自身にどう思われていようとも、「」は逝きさんを愛している。 「」だって虹裏などと縁のない立派な大人になりたかった訳だが、恐らくは人生を何度やり直そうとも… 虹裏に流れ着いただろう。それだけは妙な確信がある。「」は「」にしかなれないのだ。どうやっても。 成人の日だけでなく、様々なイベントを迎えるたびに「」は思う。「」には虹裏があった。逝きさんと。 逝きさんと一緒に虹裏で過ごせる「」に。「」は「」にしかなれなかった。そして常にしあわせだった。