20/12/20(日)22:50:05 前回の... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
画像ファイル名:1608472205458.png 20/12/20(日)22:50:05 No.757153517
前回のあらすじ 明と黛Pの関係が誤解であると気づいたこまどは、羞恥と自己嫌悪で頭を抱えるのだった ―――― 食堂には、たくさんのオードブルが並んでいました こなつちゃんたちは目を輝かせ、すぐに手を洗いにいきます そうして……みんなではしゃぎながら、お昼ごはんを食べた後のことでした 「さて……そろそろ『アレ』にしようか」 咲也くんはそう言って、他のふたりに目配せします 「ん、オッケー」 「うん、いいタイミングだよね!」 それを見て、あの男と灯織くんも頷き合いました 「さくや、『アレ』ってなにかしら?」 「フフ、少し待っていてくれ」 こなつちゃんの質問に、咲也くんは意味深な含みを持たせて答えます そのまま……他のふたりと一緒に、食堂を出ていってしまいました
1 20/12/20(日)22:50:26 No.757153660
「みなさま……どうされたのでしょうか……」 突然の出来事に、こりんちゃんも戸惑っています それからしばらくして、3人は食堂に戻ってきました……それぞれ、白い袋を担いで 「っ!それ、もしかしてっ!」 「ああ、そういうことさ」 今にも飛び跳ねそうなこなつちゃんに、微笑む咲也くん……それにしても、サンタの袋を担いだクリスマスツリーというのは中々にシュールですね 「はい、みんなこっち来てー」 「僕たちからのクリスマスプレゼントだよ!」 サンタに扮したあの男と、トナカイの着ぐるみを被った灯織くんが手招きします いの一番に飛び出したのは、やっぱりこなつちゃんでした 「ふふっ……じゃ、一番早かったこなつちゃんから」 「やったわ!」 喜ぶこなつちゃんの前で、あの男は袋に手を突っ込みます 「こなつちゃんには……はい、これ」 出てきたのは、お菓子のつまったクリスマスブーツでした
2 20/12/20(日)22:51:52 No.757154220
「わあっ!ありがとう、あきら!」 嬉しそうに、こなつちゃんはブーツを受け取ります しかし……それを見た灯織くんが、目を丸くしました 「えっ、明もそれにしたの!?」 「……あれ、もしかして?」 「うん……実は……」 そして、おずおずと袋を開けると……中から、別のクリスマスブーツを取り出します まったく別のデザインですが、確かにモノとしては被ってますね 「こなつちゃん、ごめんね……」 申し訳なさそうに、謝る灯織くん ですが……それに対し、こなつちゃんは笑って答えました 「あら、なにをいっているのかしら!」 「えっ……?」 「だって、これはブーツよ?なら、ふたつで『いっそく』じゃない!」 そう言って、こなつちゃんは灯織くんに近づき……抱きつくように、もうひとつのクリスマスブーツを受け取ります
3 20/12/20(日)22:52:31 No.757154456
「ありがとう、ひおり!とってもうれしいわ!」 「こなつちゃん……!」 こなつちゃんの言葉に、灯織くんは目をうるませていました 「でも、さすがにひとりだとおおすぎるわね……」 「じゃ、開けちゃうのはどうかな?片方、ここでさ」 「そうね!めいあんだわ、あきら!」 「なるほど……プレゼントのおすそ分け、ということだね」 「ええ!みんなでいっしょにたべましょう!」 「こなつさん……ありがとうございます……」 「はい、ありがとうございます」 こなつちゃんの厚意に、わたしもこりんちゃんと一緒にお礼を言います 「フフ……それでは、僕からもプレゼントを。メリークリスマス、こなつ」 「ありがとう、さくや!ところで、これはなにかしら?」 「リップクリームさ。乾燥する季節だから、役に立つと思ってね」 リボンの巻かれたプレゼントを手渡して、咲也くんはウィンクしました
4 20/12/20(日)22:53:14 No.757154735
「それじゃ、次は……こりんちゃん」 「はい……」 「えーっと……そうそう、これこれ」 続けて……あの男は、袋からスノードームを取り出します 「こちらを、こりんに……?」 「はい、どうぞ」 「あ……ありがとう、ございます……!」 こりんちゃんはスノードームを受け取ると、優しく胸の前で抱きしめました 「あきらさまからの、おくりもの……こりんの、いっしょうのたからでございます……!」 「うん、大事にしてね」 「おやおや……羨ましいな、明。こりんに、そこまで喜んでもらえるなんて」 「イェーイ。じゃ、次は咲也の番で」 「望むところさ。さぁ、こりん……メリークリスマス」 「ありがとうございます、さくやさん……こちらは、かみかざりでしょうか……」 「ああ。きっと、こりんに似合うと思ってね」
5 20/12/20(日)22:54:01 No.757155034
「はい……とても、かわいらしく……たいせつに、つかわせていただきます……」 「フフ、そう言ってもらえると嬉しいよ」 「よかったじゃん、咲也……てことで、灯織の番」 「うん。僕からは……はい、香り付きの色ペンセット!」 「なんと……ありがとうございます、ひおりさん……」 3人からプレゼントをもらい、満面の笑顔のこりんちゃん……さて、次はわたしですか 「それじゃ、最後は……うん、こまどちゃんだね」 しかし、そう言ったまま……あの男は袋に触れず、灯織くんに視線を送りました 「僕が最後に渡すから。灯織、お先にどうぞ」 「えっ、いいの?」 「うん」 「えっと、それじゃあ……はい、こまどちゃん」 灯織くんは袋を開けると……中から、高級感のあるペンを取り出します 「ごめんね。こまどちゃんの好み、あんまりわからなかったから……3色ボールペンなら、勉強にも使えていいかなって思ったんだけど……」 「いえ、そんな……とても嬉しいです。ありがとうございます、灯織くん」
6 20/12/20(日)22:54:50 No.757155378
「本当?それならよかった……!」 わたしのお礼に、灯織くんは嬉しそうに微笑みました 「では、次は僕から……メリークリスマス、こまど」 「ありがとうございます、咲也くん……この箱、開けてみても?」 「おっと、言い忘れた……中身はマグカップだよ。最近、よくコーヒーを飲んでいるからね」 「……そうですか?」 「フフ……早くブラックが飲めるようになるといいね」 そう言って、からかうように微笑む咲也くん……本当に、よく見ていますね ですが、別に飲みたくて飲んでるわけじゃありません……ただ、あの男がいつも淹れるので「ついでに」飲んでいるだけです ……と、反論したい気持ちを、わたしはグッと抑え込みます 「さて……いよいよ僕か」 そんなわたしの近くへ、最後はあの男が寄ってきました 目の前でしゃがみ、袋に手を突っ込みます 「ん……はい、こまどちゃん」 そして、差し出されたのは……明るい毛色をした、クマのぬいぐるみでした
7 20/12/20(日)22:55:30 No.757155673
「どうかな、これ」 「……クリスマスプレゼントにテディベアなんて、随分と安直ですね」 「かわいいでしょ、結構」 「……まぁ、そうですね」 改めて……まじまじと、わたしはぬいぐるみを見つめます 青い目と、同じ色のネクタイをしていて……どことなく、この男と似ているような…… ……まぁ、プレゼントですから……今日くらいは、素直に受け取りましょう 「……ありがとうございます」 一応、ちゃんと目を見て……わたしは、あの男にお礼を言いました 「あっ……」 すると、なぜか……あの男は、少しだけ目を見開きます 「……ふふっ、よかった」 それから……安心したように、微笑みを浮かべました ……もしかして、実は緊張していたんでしょうか わたしに、プレゼントを渡すのに……
8 20/12/20(日)22:56:08 No.757155945
……さて、こうしてみんながプレゼントを受け取ったところで……不意に、咲也くんが手を叩きました 「さぁ、プレゼントも贈ったことだし……そろそろ、お待ちかねのケーキといこうじゃないか」 「ええっ!?ケーキもあるの!?」 「もちろんさ。僕たちが用意しておくから、みんなは一旦、プレゼントを部屋に置いてきてはどうかな?」 「はい……ありがとうございます……」 咲也くんの提案に、こなつちゃんとこりんちゃんは頷きます そして、プレゼントを持つと……駆け足で、食堂を出ていきました 「置いてくる?こまどちゃんも」 「……そうですね、そうします」 わたしもふたりと同じように、プレゼントを持って……ああ、そうでした 「……ひとつだけ」 「ん?」 「ひとつだけ、聞かせてください」 食堂を出る前に……わたしは、あの男へ問いかけます この数日間、ずっと聞きたかったことを……
9 20/12/20(日)22:56:44 No.757156202
「わたしのこと、どう思ってますか?」 「えっ……ふふっ、どういうこと?」 「いいから答えてください」 「好きだよ。こまどちゃんのこと、誰よりも」 ……即答、ですか 「相変わらず気持ち悪いですね、ミスターロリータコンプレックス」 わたしはそう言い残し、食堂を後にしました 部屋に戻り、もらったプレゼントを仕舞います ボールペンは筆箱に、マグカップは……とりあえず、机の上に それで、ぬいぐるみは……まぁ、ベッドにでも置いて…… 「…………」 ……置く前に、ちょっとだけ……ぎゅうっと、ぬいぐるみを抱きしめてみました 特に意味はありませんが……あたまとあたまを、くっつけてみたりも…… ……まぁ、せっかくですから……それなりに、大切にしてあげましょう わたしは、ぬいぐるみをベッドに置いて……一度だけ頭を撫でてから、食堂へと戻るのでした
10 20/12/20(日)23:00:53 No.757157910
血の因果が…
11 20/12/20(日)23:03:11 No.757158862
まだ認めないのか…
12 20/12/20(日)23:03:53 No.757159150
咲也→こりんが髪飾りか…
13 20/12/20(日)23:04:22 No.757159369
>まだ認めないのか… 認めてるようあものでは?
14 20/12/20(日)23:07:26 No.757160564
>「だって、これはブーツよ?なら、ふたつで『いっそく』じゃない!」 >そう言って、こなつちゃんは灯織くんに近づき……抱きつくように、もうひとつのクリスマスブーツを受け取ります こなつちゃんかわいくない?
15 20/12/20(日)23:08:24 No.757160929
さすがにとくべつな日におくられたプレゼントを大切にしないなんて事はないだけの話なのですが?
16 20/12/20(日)23:10:50 No.757161890
コーヒーはついでに飲んでるだけですが?
17 20/12/20(日)23:14:03 No.757163221
このメンバーの友達感いいよね
18 20/12/20(日)23:16:37 No.757164167
こりんは最大の敵がすぐ隣にいることに気付いてるんだろうか
19 20/12/20(日)23:17:17 No.757164401
こりんは咲也のことどうなんだっけ…
20 20/12/20(日)23:18:21 No.757164803
>こりんは最大の敵がすぐ隣にいることに気付いてるんだろうか まゆずみぷろでゅーさーの……ことでしょうか……
21 20/12/20(日)23:21:26 No.757165842
明⇄こまど ↑ こりん←咲也 って感じだよね
22 20/12/20(日)23:23:34 No.757166611
こりんちゃんは明くんのこまどへのアピールは認識してないんだろうか
23 20/12/20(日)23:29:29 No.757168691
>こりんちゃんは明くんのこまどへのアピールは認識してないんだろうか 普通のコミュニケーションだと思ってそう
24 20/12/20(日)23:30:11 No.757168969
こひな→灯織←こめぐ ↗️ ↖️ こまの まみこ
25 20/12/20(日)23:30:46 No.757169155
ハーレム王灯織くん
26 20/12/20(日)23:32:21 No.757169705
>こひな→灯織←こめぐ > ↗️ ↖️ > こまの まみこ スキャンダル…
27 20/12/20(日)23:32:36 No.757169788
>明⇄こまど は? わたしはあの男が嫌いですが
28 20/12/20(日)23:33:00 No.757169935
僕は好きだよ
29 20/12/20(日)23:36:15 No.757171030
>「好きだよ。こまどちゃんのこと、誰よりも」 >……即答、ですか >「相変わらず気持ち悪いですね、ミスターロリータコンプレックス」 言わせといてこの反応 そんなんだから黛Pに盗られちゃうんだよ
30 20/12/20(日)23:37:58 No.757171647
>言わせといてこの反応 まだ…まだ自覚してないから…