ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/12/03(木)21:13:12 No.751828612
泥のスレを立てる https://seesaawiki.jp/kagemiya/ https://zawazawa.jp/kagemiya/
1 20/12/03(木)21:13:43 No.751828774
建てるとどうなる
2 20/12/03(木)21:14:16 No.751828975
SSが投げられる
3 20/12/03(木)21:14:46 No.751829148
真名看破クイズ泥が投げられる
4 20/12/03(木)21:17:06 No.751829941
「くにさん、お好きでしたらいりませんか?」 なんて雨萱が照れ臭そうに言うものだからくにはぎょっとしてしまった。 確かに雨萱がソーダを飲むのは珍しいとは思ったのだ。何か飲んでいるとしたら大抵お茶という人だった。 売店で瓶詰めのソーダを買ったのを横から見ていて内心珍しいなと感じたのだ。 たまに口にしたくなるのですがあまりたくさん飲めなくて、と雨萱は蓋を開けながら困ったように笑った。 実際ソーダは半分くらい残っている。透明なガラス瓶の中でぱちぱちと小さなあぶくが浮いていた。 「い、いいんですかっ!?」 「はい。捨ててしまうのは勿体ないですし、私の飲み残しで恐縮ですが」 「ぜ、全然いいです!わたしサイダー好きです!」 慌てたように答えながら、くにの視線は自然と差し出される瓶へ吸い寄せられていた。 正確には瓶の先端に空いた飲み口へ。何の変哲もない瓶だったが、くににとっては違っていた。 つい先程まで、その飲み口に触れていたのだ。雨萱の艷やかな唇が。 こんな凄いものを受け取っていいのだろうかとさえ思う。 渡された瓶を落とさないように両手で恭しく受け取った時も都合が良すぎるのではと半信半疑だった。
5 20/12/03(木)21:17:21 No.751830027
「すみませんくにさん。私はこれからもうひとつ講義が入っているのです。 申し訳ありませんが空き瓶は処分をしておいていただけませんか」 「だ…っ、大丈夫です、ちゃんと…しておきますから…」 くにがやや掠れた声で答えると、雨萱はありがとうございますと折り目正しく一礼してその場を去っていった。 残されたのはくにと受け取ってしまった瓶である。 今日の講義は終わっていたくにはふらふらと寮への帰路に就いた。抱きしめるように瓶を握ったまま。 やけに自室までの道のりが長い。4階までの階段をえっちらおっちらと昇り、部屋に入ってすぐ鍵をかけた。 鞄も適当に放り投げ、すぐ机に着いたくには瓶の飲み口を穴が開くほどじっくりと睨む。 ここに自分も口をつけていいのだ。雨萱が飲んでくれと言ったのだ。何も問題ない。 雨萱が唇を這わせたそこへ自分の唇を重ねて中身を飲んだとしても誰も咎められないのだ。 緊張で微かに震える手で瓶を掴み、ゆっくりと飲み口を口元へと近づけていった。 ひやりとしたガラスの冷たさが唇に触れた瞬間、自分でもびっくりするくらいどきりと胸が高鳴った。 いけなくなんかないのに。いけないことをしてるみたい。
6 20/12/03(木)21:17:31 No.751830076
飲み口に雨萱の唇の温もりが残っている気さえした。それくらい感覚が研ぎ澄まされていた。 瓶を傾けると中身のソーダが口の中へと入ってくる。 もう炭酸はだいぶ抜けてしまってちょっと口の中でぱちぱちするだけの水になっていた。 温度だって売店で氷水の水槽に浮かんでいた頃よりだいぶ温くなっていて、有り難いものでは無くなっている。 それでもくににはそれがまるでジュースのように甘くて美味しいものに感じられた。砂糖なんて入っていないのに。 興奮で頬を赤く染めながら夢中で飲み干した。ごくん、ごくんと嚥下する音が妙に耳元で大きく響く。 自分が何を飲んでいるのかもよく分からなかった。強いて言えば、雨萱が漂わせる清涼な甘い香りを思い出していた。 「…ぷは」 飲み口から唇が離れる。凄く惜しいことをしたような気分になった。 くには空になった瓶を机の上に置き、しげしげと見つめてみた。 空き瓶は捨てておいてくれ、と頼まれたけれど…どうしよう。 …次の日、ひとつ嘘をついた。 瓶を処分してくれてありがとうと改めて言う雨萱に、くには微笑むだけだった。 あの空き瓶は大切に机の奥へしまい込んだのに。わたしは嘘をつく悪い子です。
7 20/12/03(木)21:19:39 No.751830815
わるいこ!!!
8 20/12/03(木)21:20:15 No.751831008
塾長にっこにこしてそう
9 20/12/03(木)21:20:30 No.751831098
これはえっち
10 20/12/03(木)21:20:39 No.751831146
連日の大攻勢過ぎる… ありがとう…
11 20/12/03(木)21:25:18 No.751832610
くにちゃんをこれ以上駄目にしてどうする気なんだ
12 20/12/03(木)21:28:53 No.751833764
悪い子ってワードがね いいよね
13 20/12/03(木)21:32:12 No.751834833
ドスケベめ
14 20/12/03(木)21:34:40 No.751835626
塾長はどう思う?
15 20/12/03(木)21:46:58 No.751839787
これはどっちがスケベなの
16 20/12/03(木)21:49:36 No.751840681
>これはどっちがスケベなの どっちも
17 20/12/03(木)21:52:49 No.751841799
結局どうしてサイダーを飲んでたんだろ
18 20/12/03(木)21:54:30 No.751842350
>結局どうしてサイダーを飲んでたんだろ >たまに口にしたくなるのですがあまりたくさん飲めなくて、と雨萱は蓋を開けながら困ったように笑った。
19 20/12/03(木)21:55:03 No.751842520
誘い受けですわ!
20 20/12/03(木)21:56:07 No.751842885
これは所謂お酒を飲んで体が熱くなってきました…って上着脱いで露出増やすのと同じですね 襲ってくださいと言うアピールです
21 20/12/03(木)21:58:04 No.751843547
識者はさすがだな…
22 20/12/03(木)22:01:59 No.751844761
つまりくにさんは襲うべきなのかしら?
23 20/12/03(木)22:03:52 No.751845419
意外と力で勝てるのでは
24 20/12/03(木)22:06:33 No.751846405
>つまりくにさんは襲うべきなのかしら? まだです ゆぃゆぃは間接キスを誘ったり瓶を渡して言わなくても言い捨ててくださいねと言ったり自分が優位と思っています ここは逆に一歩引いてあれ?と思わせて迂闊に踏み込んだところを押し倒します
25 20/12/03(木)22:08:22 No.751847132
ミ、ミーにはそういう相手と見られてないだけに見える…
26 20/12/03(木)22:10:20 No.751847941
どう見てもゆぃくにキテル…